「『一桜学園』、確か金持ちが通っているマンモス高校でしたね。」
「そうです、一つの街全てが学校の関連施設でありそこに通っているのは全員が
有名どころな企業や国家奉仕者・・・つまり国家議員の二世だったりとあらあら
とんでもない程の宝庫でしてね、そこでは全生徒達は武器を所持していますが所詮は素人に毛が生えた程度が殆どですし襲い掛かる手合いはいません。そう言う事も
あって今入学しているその護衛対象は今でも平穏無事なんですが・・・
最近その学校で変なシステムが流行っているらしくてその調査に君と不知火君が
選ばれたのです。」
「・・・不知火もですか?」
キンジはそれを聞いて二重警護かと思っているが緑松校長はこう続けた。
「いえ、彼は別件で確か・・・エマニュエル学園に行ってますよ。」
「エマニュエル・・・そこって確か名門ですよね?」
「ええ、そこそこ名門でしてそこのお嬢様のボディーガードをしていますよ。」
「となると・・・助っ人はなさそうですね。」
「その通りです。」
キンジの言葉を聞いてアハハハッハと緑松校長は笑っているとキンジは
こう聞いた。
「因みにですけどチームから同行者は」
「ああそれは駄目です、女性が中心に狙われているらしく男性で然も実戦経験が
豊富で腕が立って女性に乱暴狼藉しないという条件が合うのは
君だけだったので。」
「・・・ああ、そうでしたか。」
キンジはそれを聞いて納得した、退院したとはいえ未だ病み上がりな天草と
カイズマス、知り合いに声を掛けようにも武藤は・・・没だ、何かしらの問題
起こしかねんとそう思っていた。
「じゃあ・・・受けますこのクエストって単位どんくらいですか?」
そう聞くと緑松校長はこう返した。
「そうですね、護衛代金は既にロシア通貨で1ルーブル1円としてボディーガード代1億6千万円。今回のシステムを解析すれば単位として6単位ですかね。」
「6単位!?」
キンジはそれを聞いて驚いていた、6単位など大ごとな事件であっても
2~3単位なのにその倍と言う事に驚きを禁じ得ないが其れには理由があった。
「実は『一桜学園』はその特性上公にしてはならない案件が多数存在するため
それにおける配慮ですよ。」
「・・・さいですか。」
一気に責任重大ポジションになってしまったと思うが仕方ないと思って
こう答えた。
「分かりました・・・引き受けましょう。」
「そうですかそうですか、でしたら護衛対象はこの茶封筒に入っていますので
確認のほどを。」
そう言って緑松校長は茶封筒をキンジに手渡すとそれではと言ってこう続けた。
「制服は今晩貴方が泊るホテルに届きますので、部屋は通常の部屋ですが
今回の時様に予算としてそれなりに良い部屋ですので。あ、それとですが
この任務は長期になるであろうことも覚悟してくださいね。」
そう言うと高天原先生がキンジに向けてこう言った。
「それでは失礼しました。」
そう言って2人は校長室から出て行った。
「という訳で長期任務になりそうだから家の方は宜しく頼むぞダイアナ。」
キンジはダイアナに向けてそう言うが当の本人はそれを聞いて以降・・・
こんな感じであった。
「ご主人様が・・・いない・・・クビ・・・必要・・・されて・・・ない・・・フフフフ。」
「・・・もう完全に壊れてるわ。」
クリスがそう呟くとミシェラはどうしたんだと聞くとポーナがこう答えた。
「ああ、ミシェラだったら今日は女子寮で泊りがけの趣味事するって
言ってたよ。」
「そうか・・・じゃあ後でメール打っとくわ。」
「遠山様・・・如何か神のご加護有らんことを。」
メーやがキンジに向かって祈りを捧げるのを見てああ・・・とそう答えた。
そして暗雲の如く俯いているダイアナは放っておいてキンジは其の儘・・・今日泊まるホテルにへと向かった。
ホテルは小さいが其れなりにサービスはちゃんとしていたので満足している中でキンジは『一桜学園』のブレザーの制服を着ていた。
防弾防刃であることは同じだが黒っぽい事から防弾チョッキに見えるなと
思いながらそう言えばと思って茶封筒の中を確認するとあったのは・・・
銀髪の自分と同い年位の女の子・・・・。
「ロシア人で然も飛行機乗りね。」
どんな奴かなと思っていると武偵校からメールが届いた。
「何だ・・・ええと何々。」
そう呟くと・・・こう書かれていた。
『護衛目標は既にホテルのロビーにいるので早急に監視すべし。』
「もうかよ!」
早いぞと思いながら仕方ないと思ってキンジは渋々・・・出て行ってしまった。
ホテルのロビーに入るとそこでは多くのお客さんが・・・( ゚д゚)ポカーンと
その少女を見ていた。
銀髪で首回り程度のボブカット
灰色の瞳
端正な顔立ち
纏っているのはロングの冬物のコート
だがここで目にしたのは・・・キンジにとって最悪であった。
「む・・・胸・・・・!!」
キンジはそれを見て嘘だろうと思っていたのだ、そう胸が・・・でかいのだ。
それこそダイアナ以上ともいえるそれを見てヤバいと顔を青くしてどうする
どうすると思っていると徐に少女が立ち上がった。
それと同時に無論だが胸が大きく揺れるがそんなのお構いなしと言わんばかりにキンジの下に来ると少女がこう聞いた。
「貴方が『トオヤマキンジ』?」
「あ・・・ああそうだ。」
キンジがそう答えると少女はにこりと笑って・・・こう答えた。
「初めまして、私が『ヴェルカ・ヴァレンティーナ』よ。今日から
貴方が私のボディーガードってパパから聞いてるから・・・宜しくね♪」
にこやかにそう言うがキンジは彼女の見た目を見て・・・ヤバいと感じてこう思っていた。
「(あの校長・・・誰だったか忘れたが絶対に文句言ってやるからなあ!)」
そう思いながら既に顔を忘れた緑松校長をキンジは呪っていた。
14巻目の始まりです。