混弾のキンジ   作:caose

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 新しく登場します。


君塚について

それからキンジはヴェルカの護衛をしつつだがそれなりに有意義な時間を

過ごしていた。

 白峯からは監視されているが茶山のお菓子を食べたりヴェルカの機体を

チェックしつつ駄弁ったり二狐崎のちょっかいでちょっとだが・・・苛ついたり

嶋乃のサイクリングを見ては挨拶したりして比較的温和な日々を過ごしている中で

とある少女達の一団が見えた。

 「何だアレハ?」

 キンジがそう呟くとヴェルカがこう答えた。

 「ああ、あの人だかりとなると『君塚』君辺りね。」

 「『君塚』?」

 キンジがそれを聞いてみて見ると僅かだが確かに見えた。

 青みが掛った黒髪の美男子がそこで女子たち相手に挨拶していた。

 「あいつか?」

 「そう、『君塚 翼』。『君塚会』って言う確か大手の船舶の開発会社だって

聞いているわよ?」

 「へえ・・・『君塚会』ねえ・・・。」

 キンジはそう言いながらヴェルカと共に立ち去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして放課後、キンジは松葉に電話した。

 『キンジ!アンタ今まで電話に出ないで何してるのよ!!もう直ぐ

《修学旅行Ⅱ(キャラバン2)》が始まるって時に未だ護衛任務してるの!?』

 「仕方ねえだろ?下手したら今月いっぱいはこうなるかもしれねえって天草から聞いてねえのかお前?」

 『アンタの事だから事件に巻き込まれて其の儘解決してすぐに戻って来るって思ってたからよ。』

 松葉が何やらぶつくさ文句垂らしているとキンジは松葉に向けてこう聞いた。

 「悪いが調べて欲しいことがあるんだが良いか?」

 『調べて欲しいって・・・何ヨ?緊急案件??』

 「まあ・・・何か起きたとしても大丈夫なように取敢えず準備しておきたいし

それに・・・奴を見ていると何だかワトソンを思い出すんだ。」

 『ワトソンってアイツに似ているって何かあるって事?』

 「まあな。」

 只の勘だがなと言うと松葉はこう答えた。

 『・・・分かったわ、分かり次第メールで伝えるわ。』

 松葉がそう言い終えると同時に電話が切れたのでキンジは取敢えず準備だなと思っていると・・・ヴェルカの声が聞こえた。

 「いい加減にしてヨ!私は今忙しいの!!」

 「ヴェルカ?」

 一体何があったんだと思って見て見ると何やら言い争いになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「何言ってんだよヴェルカ?俺は君とお茶がしたいだけであって」

 「だーかーら!私は今忙しいのよ!!もう直ぐ予選会が始まるんだから

お茶なんてしてる場合じゃないのよ!?」

 聞いてるのと聞こえるのでキンジは近くにいる言い争いしている男性を見た。

 身なりも良いし顔立ちも良い男性だがキンジはその男性の目を見て

こう思っていた。

 「(何だ?アイツのあの目、まるでヴェルカをまるで・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・テレビ画面越しから見ているようなそんな感じがするな?)」

 キンジはそう思いながら現れてこう言った。

 「ちょっと待ってくれお前ら!こんな所で言い争いするな!!」

 「キンジ!ねえ聞いてよキンジ!!『馬蹄』って奴が《そんな子供っぽい事

しないで俺とお茶して過ごさないか?》何て事言うのよ!!」

 酷いって思わないと聞くとキンジはそれを聞いて確かになと思って

キンジは『馬蹄』に向けてこう言った。

 「取敢えずだがお前本人が嫌がってるんだから無理やり誘うのはよくねえぞ?」

 「手前何もんだ!」

 「俺か?俺はヴェルカのボディーガードだ。」

 「は?ボディーガードだ??だったらお前は俺より下だから俺に

従うべきじゃねえのか?」

 「何で俺がお前に従わなければいけねえんだ?訳わからねえぞ??」

 「俺は上流階級の人間だ!だったら下級の民間人でパンピーは俺達上流階級に

従うべきだろうが!!」

 「上とか下とかってそんなの大昔の話じゃねえか?今は平等社会だ、

それを忘れてんじゃねえだろうな?」

 「ふざけんな!平等何て下民の戯言だろうが!!世の中力ある奴が何時だって

国の中枢なんだ!?だから俺がお前を社会的に抹殺する前にヴェルカを俺に」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「手前大概にしねえと・・・たたむぞ。」

 キンジがそう呟いた瞬間にぞわっとだが・・・寒気を感じた。

 「な・・・ナンダこいつはよ!?」

 行き成りの事で『馬蹄』が少し後ずさると暫くして・・・大声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「先生!こっちに無理やりヴェルカ先輩を連れ去ろうとする人がいます!!」

 「な!?」

 「どうするんだお前?このままじゃあお前・・・捕まるぞ?」

 キンジが何やら意地悪そうな笑みを浮かべてそう言うと『馬蹄』はクソと言ってこう続けた。

 「きょ・・・今日の所は見逃してやるが手前は絶対に俺が完膚なきまで潰すからそのつもりでいろよな!!」

 そう言ってまるで・・小悪党の様に去っていった。

 「別にいいよ、どうせ覚えねえから。」

 キンジがそう言って『馬蹄』が去っていった方に向けて舌を出すと声の主・・・嶋乃が現れた。

 「大丈夫ですか先輩?!」

 「オオ大丈夫って・・・ありがとうな助けてくれて。」

 「いえいえ!前に助けて貰いましたのでお返しですよ。」

 嶋乃がそう言って微笑むとヴェルカもお礼を言った後こう言った。

 「ああもうイライラする!こんなコンディションじゃ上手く飛べる

自信がないから今日は終わった後『甘猫庵』でお菓子食べ放題よ!!」

 嶋乃ちゃんもどう?と聞くと嶋乃も了承してこう続けた。

 「では私は練習があるので。」

 「じゃあねえ、あ。キンジありがとうね♪後でお菓子奢るから。」

 お礼ねと言って機体の方に向かうのを見ると・・・電話が鳴った。

 「松葉・・・速いな?」

 キンジがそう言って電話を取ると松葉がこう言った。

 『キンジ、頼まれてた案件幾つか終わったから報告に来たわよ。』

 「もうか!速くねえか!?」

 『まあね、情報の取得は情報科の特権よ。それで《君塚会》について何だけど

これ・・・』

 「待て、別の場所で聞きてえ。ここだと誰かに聞かれる。」

 キンジはそう言って移動する為に電話を切って何処かに誰もいなさそうな

部屋が無いかと思って暫くすると・・・男子更衣室が見えた。

 授業では使うが他では使わないからぴったりだと思ってその部屋の前で

電話を掛けると松葉がこう続けた。

 『それじゃあ続けるけど《君塚会》何だけど》

 キンジは松葉の声を聴いていたが途中で・・・止まった。

 何故かというとそれは・・・目の前にある光景であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・へ?」

 「・・・・・は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは目の前で半裸になっている・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『君塚 翼』によく似た少女が上半身裸で着替えていたのだ。

 然も・・・どうやってついたんだと思わんばかりのヴェルカクラスの・・・

超乳を携えて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「いやああああああああああああああ!!」

 この時空き部屋に『君塚』の悲鳴が鳴ったのは・・・言うまでもない。




 次回へ続く。
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