混弾のキンジ   作:caose

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 レストランです。


レストランにて

 その後キンジはヴェルカと共に外にいると・・・リムジンに乗っている翼が

窓を開けるとこう言った。

 「来ましたね、僕の家が経営しているレストランがあります。そちらで

お話いたします。」

 翼がそう言うとキンジ達はリムジンに乗って移動した。

 

 

 

 

 

 

 「ここが僕の家の店です。」

 そう言って来たのは・・・小さな店だった。

 多分だが会員制であろうその店だ、見た目は廃ビルみたいに見えるが金持ちが

大勢にいるこの一桜学園が運営している街に似合わないであろう店であったが

恐らくは怪しまれない様にしているのだろう。

 その小さな店に入ると・・・巨大な水槽がある気品が良さそうな生徒達が

食事しているとキンジは翼に向けてこう聞いた。

 「ここって・・・高校生が入って良い店なのか?」

 キンジがまるで大人向けの店じゃないのかと耳打ちでそう聞くと翼がこう答えた。

 「大丈夫です、TPOは弁えていますのでお酒は出さずにそれにここで裏社会の事を正式に知っている人間はここにはいませんので気にしないでください。」

 「これはこれは坊ちゃま、今日は当レストラン《マリンスター》に

よく来てくださいました。然し当店に来てくれたのは何故?」

 そう身なりが綺麗なバーテンダーがそう聞くと翼はこう答えた。

 「僕が招待した人間だ、礼の部屋に2人を案内させてくれ。」

 「でしたらドレスとタキシードを用意いたしましょう、何せあのお部屋は

VIP専用な物ですから。」

 「分かった・・・後で僕も着替えるから彼らだけを案内してくれ。」

 「畏まりました、お二人はこちらへ。」

 バーテンダーがキンジとヴェルカに向けてそう言うと両名は着替えの為に

部屋に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「これで良いかな?」

 キンジが鏡の前でそう言って今の自分の姿を見ていた。

 何せパーティー用のスーツなど着る事なあまり無い為対象が

分からないのだから。

 そして部屋から出ると目に映ったのは・・・小さなテーブルがそこにあった。

 「へえ、それなりに良い部屋だな。機能美に優れてんだな。」

 キンジがそう言うと暫くして・・・扉が開いた。

 「?来たのかヴェ・・・」

 ルカと言いかけるがキンジはヴェルカを見て・・・声を失った。

 赤色のドレス

 胸元は大きく開いて

 簡素だがその綺麗さが際立っていた。(見た目は『アズールレーン』の

『大凰』のパーティードレス)

 「どう・・・似合うかしら?」

 ヴェルカがそう聞くとキンジはこう答えた。

 「おお・・・似合ってるぜ本当に。」

 「本当?」

 「ああ・・・正直見惚れてた。」

 「そ・・・そうなんだ。」

 ヴェルカはそう言って頬を赤めらせると又もや扉が開いた。

 「あら来たのね?」

 「よう翼って・・・」

 キンジは翼を見て驚いていた。

 何せ今まで男性用の服しか着ていなかったのに今は女性用の衣服なのだから。

 白いチャイナドレス

 胸の谷間を最大限に見せたドレス

 首には十字架が付いたチョーカー

 そして頭には菊の花を模した髪飾り

 それらが翼を女性だと分かるかのような見た目であった。

 「ええと・・・どうかな?」

 翼がそう聞くと・・・キンジがこう答えた。

 「ええとだな・・・その。」

 「良いんですよ、どうせ僕なんかが女の子の服装なんて」

 「いや・・・似合うぞ本当に。」

 「・・・・え?」

 キンジの言葉に翼は嘘だと思っているとキンジはこう続けた。

 「いやマジで女だぞ?それに・・・凄く綺麗だぞ。」

 「・・・・・///////」

 キンジの言葉を聞いて翼は赤面して顔を俯いていると翼がこう答えた。

 「あ・・・ありがとうございますキンジ先輩。」

 そう言うとそれじゃあと言って座るとキンジとヴェルカも座った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それでは改めて初めまして、『君塚会』の次期後継者『君塚 翼』です。」

 翼がそう言うとこう続けた。

 「何故僕・・・いえ混乱しそうですので私と申しましょう、私達『君塚会』は

関東を中心に幾つもの港湾都市を支配下に置く極道です。」

 「ああ、それは既に知ってるぜ。調は付いている。」

 「極道って・・・あれよね『ジャパニーズマフィア』って奴で

『ニンキョウ』とかで有名よね!!」

 「・・・まあそうです、一時は僕達『君塚会』にもそう言う時がありました。」

 翼が気まずそうにそう答えるとこう続けた。

 「ですが今の『君塚会』は・・・昔と違うのです。」

 そう言うとキンジがこう説明した。

 「確か今の『君塚会』は昔と違って色々と・・・悪い噂が絶えてねえよな?」

 「はい・・・僕達『君塚会』には今2つの勢力があります。一つは今まで通り

夜の店のしょ場代を中心に堅気・・・つまり表社会の人間に迷惑を掛けない様に

過ごす穏健派とこれ迄とは違って堅気すら巻き添えにして海外の麻薬を

日本中に安値でばら撒いて資金を稼いで組を大きくするという大義名分を基に

好き勝手すると言った過激派がいまして僕は前者ですが・・・今の家は嫌いです。元々極道は嫌いですしそれに僕と姉さん・・・姉さんは僕よりも年上で今は海外で頑張っていますが僕は・・・継ぎたくはないんですあの家だけは・・・!」

 翼のその悲痛な言葉に・・・キンジ達は聞くしかなかった。




 続きます。
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