「見て分かる通り僕は女の子ですが家の都合で男装させれたんです。」
「家の都合・・・後継者か?」
「はい遠山先輩、実は僕の上には先ほど言った通り姉がいますが姉は継ぐ気なく
消去法で僕になるのですが過激派は『女が後継者なんて認められない‼』と言ってこっそりと戸籍を偽装して僕を男として育てていたんですが小学生の・・・
中ごろから急激に胸が大きくなってそれに・・・生理が来て自分は
女だったんだと自覚してしまったんです。」
「・・・成程な、ショックでって事か。」
キンジがそう言うと翼ははいと力なく答えてこう続けた。
「ですが家は僕を継がせる気満々で男物の服を用意されたり
ヤクザとしてと言われて阿漕な商売所連れて行かれたりして・・・僕はもう・・・
嫌なんですあの家が。」
翼が等々泣いてしまうのでヴェルカがハンカチを手渡すと翼はありがとうと言って貰った後に目をぬぐってこう言った。
「ですから一桜学園に入った時に何れは家から出る為にこうやって家が
経営している店から情報を抜き取って・・・警察に報告するつもりです。」
「「!!」」
それを聞いて2人は驚いていた、それはつまり家の闇を暴いて
家を壊すという事だ。
だがそれがどう言う意味かは分かっているはずだとキンジは翼に向けて
こう言った。
「お前それしたら卒業したとしても間違いなく追われる身になるんじゃ」
そう言うと翼はこう答えた。
「大丈夫です、姉は今中国にいましてそこで日本の商品専門店で
働いているんです。ですから何れはそっちで手伝いしたいと思いまして。」
「・・・例え上手くいったとしても海外生活は過酷だ、中国ともなれば
反日が横行すればお前只じゃ済まないぞ?」
其れでもとかと聞くとヴェルカがこう続けた。
「ねえ、君の覚悟は分かっているけど海外生活はきついのよ?生活環境なんて
180度代わるしそれに食生活に時間とかも国民性とかも違いが出るのよ??
それでも・・・海外に行きたいの?」
ヴェルカがそう聞くが恐らくは実体験であろう、今までとは違う生活で
自身も苦労したからこそそう言えるのだと思っているが翼はこう答えた。
「・・・はい、僕は海外でもう一度自分の人生を掴みたいんです。
本当の意味で。」
そう言う翼の瞳は・・・力強かったのでヴェルカはキンジに向けてお手上げだと言って肩を透かすとキンジは・・・はああっと溜息ついてこう言った。
「それでだが・・・何の情報持ってるんだ?内容次第じゃあ俺達武偵も
出張る事になりかねねえぞ?」
「協力してくれるんですか!?」
「まあ・・・聞いちまった以上は手を貸さなきゃ言えねえような感じだしな。」
キンジは頭を掻きながらそう言うと翼はこう答えた。
「はい、今の『君塚会』は海外を中心にしています。港湾都市を
縄張りにしていますからそう言う商品を搬入しやすいんです、ここ最近では
中国から特殊なガスを受け取る際に偽装して京都に送った事が」
「京都だと!?」
「うわ!?」
「ちょ!どうしたのよキンジ!?」
突如として机に乗り上げるのでヴェルカは何だと思っているとキンジは
こう切り出した。
「中国から京都って言ってたよな!それって9月位だったか!?」
「えええ・・・ええと。」
「答えてくれ翼!」
「ヒャウ!?///////」
キンジが翼の顔に殆ど零距離で近づくので翼は顔を真っ赤にしていると翼は
小さくこう答えた。
「は・・・はい、確かに京都で9月でしゅ。」
「その時受取人って・・・ツインテールした中学生くらいのガキだったか?」
「ええと・・・僕は見てないから分からなかったけど良い金になったって
言ってました。」
「そうか・・・ありがとよ。」
キンジはそう言って下がるとヴェルカはキンジに向けてこう聞いた。
「ねえ、もしかしてアンタと関係ある奴?」
「まあな、前に一度な。」
そう答えて席に座ると翼はこう続けた。
「他にもその・・・色々と阿漕な事を過激派がやってまして・・・
元々『君塚会』は最初は小さな子会社だったのを当時の船舶会社はその殆どが
荒くれ者がいたので用心も兼ねてがどんどん吸収して大きくなってバブルで
更に大きくなりすぎて・・・バブル崩壊しても色々と闇の深い事をさんざん
やってしまって警察に目を付けられてるんです・・・もうそんな生活が
嫌なんです!」
それを聞いてキンジは何とかできないものかと思っているとヴェルカが
こう答えた。
「海外ともなればロシアも関係ありそうね、パパに頼んで聞いてもらうわ。」
「良いんですか先輩!」
「勿論ヨ、可愛い後輩の為なんだし頑張りましょキンジ!」
それを聞いてキンジは了承した後に互いに食事して・・・
今回の会合は終わった。
そして2人は家路に・・・というよりもヴェルカが酔っていたのだ。
「うへへへへへキンジ抱っこ~~~♪」
「お前俺の背中に乗るなって!?」
只でさえ当たってるのにと背中に思いっきり当たる巨大な胸が背中に
押し込まれてるのに気づいて血が沸騰しそうな感覚に襲われてヤバいと
思っていると・・・横から声が聞こえた。
「全く今代の遠山侍は本当に女子には苦労しないようじゃな。」
そう言って現れたのは・・・この少女であった。
「何でここにいるんだ・・・玉藻。」
「ようキンジ、少し用があっての・・・来たのじゃ。」
次回は玉藻と。