混弾のキンジ   作:caose

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 話し合いです。


玉藻が来た。

「その前に聞くがこの様な時に鬼払結界から出るとは何をしているのじゃお前は!この戦中に他国の女子と乳繰り合っている場合か!!」

 「そうじゃねえよ、依頼で」

 「ああそれは既に天草から聞いとるワイ。」

 「じゃあ何で聞くんだよ?」

 キンジがそう聞くと玉藻はこう答えた。

 「ただ単に面と向かって言いたかっただけじゃ、それとじゃが

鎧竜剣について少し厄介な事があっての。其れの報告がてら来たんじゃ。」

 「・・・ナニカあったのか?」

 キンジがそう聞くと玉藻は何やら言いづらそうにこう返した。

 「まあそれは・・・聞けば分かる。」

 そう言うとキンジはこう提案した。

 「じゃあ俺と一緒に来るか?これからヴェルカを寝かさなきゃ

いけねえからな。」

 「キンジ~~、だ~~れ~~?」

 ヴェルカが眠気眼でそう聞くとキンジはこう返した。

 「ああ、こいつは・・・まあその知り合いの子ども。」

 「誰が子供じゃキンジ!儂はかm!」

 玉藻が言いかける前にキンジがその口を塞ぐとこう続けた。

 「どうも武偵関係で電話じゃ話せないらしいから態々来た様なんだ、

後で俺が外に送っておくからお前は先に」

 「いや~~、一緒に寝るの~~!」

 「子供かお前はって速く帰って色々と聞きたいことが」

 「・・・仕方ないのウ、そ奴の家で良いか?どうせ寝かすのなら眠ってた方が

良かろうし一緒の場所ならばお主の警護に丁度良いしのう。」

 「玉藻?!」

 「こうなれば堂々巡りじゃぞ!?それならば共の部屋にて語った方が

速いわい!」

 玉藻の提案を聞いて暫く考えてキンジは・・・こう答えた。

 「分かった、じゃあ帰るぞヴェルカ。ベッドで寝かせるからな。」

 「一緒が良いの~~!」

 「我儘言わない。」

 キンジは仕方ないと思いながら玉藻と共に帰ることとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてキンジ達が帰宅するとヴェルカは其の儘ドレスで寝てしまったので

キンジは半ば無理やり離れて応接室に入った。

 「ほほお、中々の豪邸じゃわい。キンジここならばいくらくらい賽銭が

来るのかのう?!」

 「神様が金の話すんじゃねえよ!全く意地汚ねえなあ本当に・・・

それでだが・・・鎧竜剣について何か問題が出たんじゃねえのか?」

 そう聞くと玉藻はウムと言ってこう答えた。

 「鎧竜剣に罅が入っていた事は既に知っておろうな?」

 「ああ、あのなんか分からねえ奴との戦いでああなったのは覚えてるぜ。」

 キンジはそう言って嘗て戦った敵『P』の事を思い出してそう答えた、

どう見ても今の科学技術では造る事なんて不可能な奴ばかりだったからだ。

 あの時手に入れた武器は全て平賀が保有しておりその解析に

明け暮れてるだろうなと思っていると玉藻はこう続けた。

 「鎧竜剣はその剣その物が竜の力を持っておりその魂もまた剣である、それも知っておるような?」

 「いや、それは知らなかったが何かあったのか?」

 キンジがそう聞くと玉藻はこう答えた。

 「先ず剣の刃毀れや罅を直すためには鉄と高位の陰陽師が数日間祈禱しながら

鉄を叩くのじゃがその鉄に問題が出たのじゃ。」

 そう言うと玉藻はこう続けた。

 「あの剣は妖刀、それを打つともなると必要となるのは特殊な妖刀を造れる

鍛冶師じゃが今時分その様な鍛冶師は京都におるがそれを打つに必要な

妖刀用の鉄が無いのじゃ。」

 「無いって・・・そもそも妖刀用の鉄って何だよそれ?」

 「知らぬのか?妖刀用の鉄は怨霊や悪霊が犇めく山中に僅かながら取れると

言われる『御霊石』と呼ばれる石でな。それでしか妖刀が造れるのじゃが近頃は

自殺対策等で警察が見ておるもんでな、昨今取れぬのじゃ。」

 じゃあ良かったじゃねえかとキンジはそう思っているが言わぬが何とやらと

思って何も言わなかったが更に玉藻はこう続けた。

 「もう一つは陰陽師じゃ、あれの剣を封印状態で剣を打たせるともなると

維持できるほどの霊力が必要となるがそれほどの霊力となるとそれでこそ

数人規模の陰陽師が数日掛けてやっとじゃ。・・・という訳で代用策を

考えたのじゃガ聞くか?」

 「いや聞くだろそんなのって何だよ代用策って?」

 キンジがそう聞くと玉藻はうむと言ってこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「簡単な話じゃ、剣を二振りにするんじゃ。」

 「・・・・は?」

 「いやな、鉄についてはお主が持っているその小刀を出してくれるならば

助かるのじゃ。」

 「・・・こいつをか?」

 キンジはそう言ってバタフライナイフを見せるとうむと玉藻はそれを見て

こう答えた。

 「キンジよ、これに使われとる鉄は特別な奴じゃ。よってこれで代用したいが

良いかの?」

 「まあ別にかなわねえが陰陽師はどうするんだよ?竜の魂を維持させるには

膨大な霊力がいるってアンタ言ってたよな?」

 キンジがそう聞くと玉藻はこう答えた。

 「うむ、実は剣を2振りにする事で竜の魂を分割し霊力を

半々にさせるという狙いがあるのじゃ。これならば2人デ十分成り立つ。」

 玉藻がそう答えるので其れとなと言ってこう続けた。

 「気を付けよ、どうも嫌な霊力を感じるし中国とイギリスから見知った奴が

来ておる。用心せよ。」

 良いなと言ってベランダから出ようとするとキンジに向けてこう言った。

 「ああそうじゃキンジこれは忠告じゃ。」

 「?」

 一体何だと思っていると玉藻はこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「女子の趣味は勝手じゃが子供を作るんじゃったら白雪にせよ。」

 「あんたに言われる義理はねえだろ?」

 「まあな、じゃが何れお主は知らなければいけん真実がある。

遠山侍と星伽の関係をお主の代で途絶えさせたくないからの。」

 じゃあなと言って立ち去って行くとキンジはこう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「俺と白雪が?・・・そんなの知るかってんだ。」




 そして暫くして。
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