「プレゼント何だけどね、まずは澄花ちゃんからね♪」
「ええ!何で私なのよ!!そこはヴェルカさんでしょう!?」
白峯が慌てた様子でそう言っているとヴェルカはこう返した。
「私はね・・・最期って決めてるのよ♪、だってその方が楽しみが増えて
良いじゃない。」
「な!・・・貴方って人は本当に・・・!!」
「(本当に色々と苦労がかかってんなア白峯。)」
キンジはそう思っていると白峯はええとねと言ってこう答えた。
「あの時さ、私を助けてくれたことにお父さんがね。その・・・」
「?」
「・・・と・・・遠山君のスポンサーになってもいいって話が来てるの。」
「スポンサー?」
キンジは何だと思っていると白峯がこう説明した。
「ええとね、武偵校って色々と悪いうわさが絶えないって言うじゃない。」
「それはそうだな、寧ろ今回についちゃあ俺が武偵校からの転入生だって
言ってないらしいじゃねえか。」
「そうよ、貴方の通っている高校はそれなりの名家が通う人間で警備隊としての
実績持ちって触れ込みで入れてるんだから。こっちは色々と苦労したのよ。」
「それはまた・・・済まねえ。」
キンジがそう言って謝ると気にしないでと白峯がそう言ってこう続けた。
「貴方がいたから私たちは助かったのよ、お礼を言うのは私達。だからあの時迄の苦労は報われてるから大丈夫よ。」
それでねと言って白峯はこう続けた。
「私の家は父が警察所属で上層部にいるのよ、貴方なら知っているでしょ?
『白峯 清草』。あの人が私の父親よ。」
「おいおいそれって警視庁刑事局長クラスじゃねえか!武偵に対しても
でけえ影響力持ってるエリートだろ!!」
「そうよ、私は父から『常に正しく模範となり悪い行いを見過ごすな』って
言われて育ったの。だから馬締君については積極的に注意していたの、
まあこうなっちゃったけど遠山君のおかげって事もあって父から貴方に対して
感謝の言葉ともし貴方が困っていたら全面的に協力するってことに
なってるから。」
「警察が武偵に協力って・・・またとんでもないことになりそうだなおい。」
キンジがそう呟くのには理由があった、武偵と警察は元来より法律関係等で
不仲であり今ではまあ互いに生徒の交換とかして互いの緊張緩和に努めているが
結局不仲は相変わらずであった。
「父はこれは今後の武偵と警察が組むうえで重要な状況だって事もあって
貴方を通じて協力関係結びたいって言ってるの、私もそれには賛成よ。
貴方の人柄は私がよく知ってるからね。」
そう言って笑っていると白峯は最後にこう言った。
「だから何かあったら遠慮なく言って、協力するから。」
「ああ・・・その時は力になってもらうぜ。」
キンジが白峯に向けてそう言った後に白峯が何か言いたげな感じがするので
何だと思ってこう聞いた。
「白峯、お前何か言いたいことあるのか?何か落ち着かねえけど。」
「!べ・・・別に何もないわよ!ほらちゃんと前見て!!はい最後は
ヴェルカさん!?」
白峯が頬を赤めらせてそう言うとヴェルカはそうねえと言ってこう答えた。
「私からもだけどパパから貴方をスポンサーとして、
そしてロシア武偵局職員としての推薦するって言ってたわよ。」
「ぶ!?」
それを聞いてキンジは唾を吐きそうであった。
他国から武偵局職員になってほしいという推薦は数える程度でしかなく
大抵は自国の武偵局に入るのが通常である。
「いや待てヴェルカ何でロシアの武偵局職員何だってロシアとか中国の
武偵局職員は政府直属の特殊部隊兼内部調査官扱いだって知ってるのかよ!?」
「ええ知ってるわよ、だって私パパの仕事見たことあるもん。」
「自分の娘だからって入れすぎだろおい。」
キンジはそれを聞いて頭を抱えていた、中国やロシア等の共産主義国家は
独裁系が多くあり国内で反乱があったりしたらその間の治安維持が困難となるため武偵局総本部があるイタリアはある決断をした。
『共産主義国家の武偵は内部調査権限を持つ代わりに特殊部隊としての責務を
果たすこと。』
つまりは政府の自浄作用になる代わりに軍人としても働けという取引の下で
行われたのだ。
それでもロシアの大統領が変わらないのは何故なのかが今や武偵局での
不思議情報となっている。
「私ね、キンジがいたからここまでやれたんだよ。貴方がいたから
私は一人じゃなくなった、今まで私は・・・一人だったわ。生まれとかでやっぱり誰も聞かれづらかったからずっと一人で行動してたけどキンジが・・・
貴方がいてくれたおかげでこうやって楽しくいられるから・・・ありがとうね
キンジ♡」
そう言った瞬間にヴェルカはキンジの左頬に・・・キスをしたのだ。
「「「「「!!!!!」」」」」
それを見てキンジ達は目を見開いて驚いているとヴェルカはえへへと笑いながらキンジに向けてこう言った。
「これ、私の初めてのキスだから記念よ。大切になさい。」
そう言うと何やらヴェルカに向けてああだこうだ言っている白峯達を他所に
キンジはこう思っていた。
「・・・嘘だって言ってくれ。」
そう呟くしかなかった。
何せ武偵は・・・依頼人と恋仲になってはいけないからだ。
次回は駅について。