「行くぜ!」
鎧を身に纏ったキンジはそう言って左手にある大型リボルバーキャノンを
腰に横向きにマウントした後に右手にある槍、ノインテーターを使って理子目掛けて突進すると理子はそれを避けて蹴りをお見舞いしようとするもノインテーターの
槍の持ち手を利用して理子の腹目掛けて穿った。
「ぐふぉ!」
理子はそれに伴って少し態勢を崩した瞬間にキンジは更に追いこむかのように
裏拳を理子の顔めがけて殴りかかろうとするも理子は賺さずにキンジの腕に
手を乗せるような感じでまるで新体操の様に回りながらキンジの顔めがけて
蹴りを喰らわせ返した。
「ぎぃい!」
キンジは少し頭に衝撃が走ったがそんなの関係ないと言わんばかりに
理子の腕を掴んで飛行機の壁にぶつけさせた。
「あがあ!!」
その後舌打ちして遠ざかると理子はキンジに向けてこう言った。
「おい、手前の鎧って一体何製だよ?アタシの蹴りでも壊せねえってトンでもねえ固さだぞそれ!」
理子はキンジに向けてそう聞くがキンジはこう答えた。
「分からねえよ俺だって、けどなあ、お前をぶちのめせれるって事は確かだぜ?」
そう言うとキンジはノインテーターを構えてこう言った。
「さてと、まだやるか?」
そう聞くと理子は腕にある時計を見て・・・ニヤリと笑ってこう言った。
「へ、手前とは決着付けてえところだけどな・・・もう時間のようだぜ?」
そう言った瞬間に空港から・・・爆発音が聞こえた。
「空港の中から!?」
キンジはまさかとそう思っていると理子はにこにことこう答えた。
「へっへー、こういう事もあろうかと予め細工していたんだよねえ♪。
ああでも大丈夫だよキー君、ちゃんと人のいない換気扇とかに爆弾仕掛けてるし
あれって音は大きいけど威力がそうないから精々火傷程度で済むから
だいじょうぶい!」
「手前・・・それでも武偵か!!」
「その前に私は『武偵殺し』にして爆弾魔だからねえ。これで失敬して
もらうねエ♪」
そう言った瞬間に理子は懐から・・・爆弾を手にして投げつけた。
「伏せろーー!!」
キンジは天草達に向けてそう言った瞬間に・・・閃光が辺りを輝かせた。
「閃光弾か!!」
キンジはそう言って暫くすると光が収まるが・・・そこに理子はいなかった。
「クソが!!」
何処行ったと言ってキンジは通路に向かって走っていった。
「手前、ここにいたのか。」
「そうだよ~、本当なら飛行機が飛んでいる時にしたかったんだけど
今なら普通に帰れるからねえ。」
理子はにこにこと笑ってそう言うとキンジに向けて再度こう聞いた。
「ねえさキー君、一緒に来ようよ~。『イ・ウー』にさ、お兄さんも待って」
「手前・・・それ以上言うと武偵憲章捨てて武偵ヤメテでも手前をコロスゾ!」
そう言ってノインテーターを構えるキンジであった。
武偵はどんなことがあったとしても殺人をしてはいけないという鉄の掟が
存在しておりそれを破れば武偵ではいられなくなるのだ。
するとう~んと唸る理子は暫くしてこう答えた。
「それはまずいなあ、キー君には武偵のままでいて欲しいしそれに~~
手前を探す手間を省くにはそれしかねえしな。」
「!!」
キンジは理子の猟奇的な瞳を見て強張ると理子はキンジに向けてこう言った。
「そんじゃあなキンジ、手前とは何時か必ず決着付けておくぜ!」
そう言った瞬間に後ろが見えなかったのだがあれは・・・爆弾だった。
それらが爆発して壁に穴が開いて理子は飛行機の翼向けて走りながら
逃げていった。
「待て理子!」
キンジは理子を追おうとするが外を見て何かが来るのが見えた。
少し明るい感じで何だと目を凝らしてよく見てみるとそれは・・・
最悪なものであった。
それは・・・。
「ミサイル!?」
嘘だろうとキンジは飛行機の中にいる人たちを避難させるべきかと考えているとミサイルは其の儘・・・滑走路目掛けて落ちた。
「な!?」
キンジはその爆発音に驚くが理子の姿が見えない事から畜生とそう感じているが今はまだ後悔している時ではなかった。
何せ彼は・・・武偵なのだから。
爆発音の後に天草達がやってくるとキンジに向けてこう言った。
「遠山君!直ぐに空港内にいる人たちの手当てと避難を行いましょう!
我々の仕事は未だ終わっていません!!」
天草がそう言うとキンジ仮面の中で歯軋りしながら・・・こう答えた。
「・・・分かった。」
そう言うとキンジの鎧が解除されて元の剣に戻り避難活動を始めた。
羽田空港内で起きたテロ事件に伴い軽症者8人だけで済んだが
滑走路の破壊と飛行機の被害が凄まじいだけではなく武偵の一人が
これをしたという噂まで飛び交う次第であり正直なところ武偵局はこれの火消しで忙しくなっておりキンジ達に至っては武偵局局員から今回の事件については
他言無用で言われる始末であった。
そんな中でアリアはと言うと・・・。
「私もう少し残るわ、ここにいれば理子にリベンジ出来るしね!」
そう言って悔しそうな表情を浮かべるアリアがそこにいたがまあ取敢えず
言う事と言えば一つ。
「これからも厄介事が続きそうだな。」
そう呟くが帰ってくるのは・・・鳥の鳴き声だけであった。
第一巻はこれにて終了。