混弾のキンジ   作:caose

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 闘いが始まる。


戦い

「あの鎧か・・・そう言えばお前あれに興味があるって言ってたな。」

 「まあな、儂は探求心が強いものでのう。見たこともないあれを感じたいからな、それで・・・伸るか反るかお主が決めれ。」

 男がそう言うとキンジは暫くして・・・こう答えた。

 「・・・分かったがお前を信じることは出来ねえ、・・・力は借りるし

依頼をこなすことは約束する。」

 「良いじゃろう、依頼料は回収した刀の所有権の譲渡。これで成立じゃ。」

 そう言って手を差し伸ばすとキンジは・・・手を出さずにこう返した。

 「さっき言ったけど俺はお前を信頼してねえからな。」

 「よいよい、所詮は利害関係じゃから。それでは・・・始めよう。」

 そう言って世界が白くなり始めるとキンジはそう言えばと言ってこう聞いた。

 「そういやああんたの名前は一体!?」

 そう聞くと男はこう答えた。

 「儂の名か?儂の名は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・『四季崎 季々』。それが儂の名じゃ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう言って再び視線が元に戻ると目の前にいたのは・・・孫悟空であった。

 「ほう、儂相手に意識を飛ばすとは・・・舐めるなよ小童。」

 孫悟空はそう言って前に出て棒で攻撃しようとするもキンジはそれに対して

背面部から短い棒が出てくるとそれがいきなり長くなってキンジの

身長ほどもないが双剣の如き槍が出てきてそれで防御したのだ。

 「ほう・・・!これを防ぐとなると・・・奇!!」

 そう言って孫悟空は回転蹴りで後頭部を打ち込もうとすると今度は刀の峰で

防御すると其の儘弾き飛ばした。

 「これすらも受け止めるとなれば・・・本当に面白いのうお主!」

 そう言って孫悟空は棒で屋上の床を突いて駒の様に回って・・・こう言った。

 「旋斧廻剃(シャンフーフイエン)!」

 そう言って飛び蹴りするかのように回りながら向かうとキンジはそれを鎧で

防ぐとへえと言いながらこう続けた。

 「これも防ぐというのなら・・・使うかのうこれを。」

 そう言って孫悟空は印を結ぶかのように手を動かして暫くすると・・・

こう言った。

 「では行くぞ・・・これが儂の本気じゃ!」

 そう言って何やらむくむくと成長し始めて・・・10歳くらいの少女からキンジと同い年の女に姿を変えた。

 スタイル的には白雪とためが張れる程に姿を変えておりその黒髪は腰まで

長くなっていた。

 にやりと笑った成長した孫悟空はキンジに向けてこう言った。

 「これが儂の本気じゃ、お前をここで確実に殺すために己の体を成長したが

この体には・・・ヒヒイロカネが入っておる。」

 「あいつと同じか!」

 「そうじゃ、そのせいでこ奴の体は10歳で成長を止めてしもうたがその間に

儂の妖力を注ぎ込みこの力を得ることが出来た。じゃがこの体は一時的なもの、

制限時間付きでそうじゃなあ・・・7分が限界。おっと、服は殆ど

意味がないから新しくしないとな。」

 孫悟空はそう言ってどうしようかのうというと・・・諸葛がこう言った。

 「これならどうでしょう?私が用意しておきましたから。」

 「お主・・・その体になってから未来予知らしきものが出来るように

なったのか?」

 「まさか、万が一に備えてです。」

 「そうか・・・まあ良いじゃろう。」

 孫悟空はそう言って新しい服、チャイナドレスを着るとにやりと笑って

こう言った。

 「それでは・・・続きと洒落こむぞ。」

 「ああ・・・そうだな。」

 キンジはそう言って槍を投げ捨て鍍を構えると刀から・・・声が聞こえた。

 『遠山よ、儂の準備は既に出来ておる。さあ・・・始めようぞ。』

 「分かった・・・やってくれ。」

 キンジの言葉と同時に鎧竜剣・・・いや、命刀(鉚)の双剣が輝くと

キンジは孫悟空にこう言った。

 「孫悟空、手前がそうするのなら俺も・・・こいつを使うぜ。」

 そう言ってキンジは鉚を構えると孫悟空は笑ってこう言った。

 「馬鹿かお主は?それは最早使えんと言ったはずじゃが?」

 「やってみなきゃあ・・・分からねえだろうが!」

 キンジはそう言って剣を構えて・・・こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「インクルシオーー!!」

 そう言う声を発したと同時に背後から・・・インクルシオの鎧が現れると

鎧の口が裂け始めて目の部分が複眼と変わった。

 そしてぐおおおおおおおおお!と言う声が聞こえるとそれらがキンジの体に

纏わり始めたのだ。

 シャーロックホームズ戦の時とは違う・・・新たなる鎧であった。

 全身は漆黒の鎧

 胴体は剣を更に鋭くしたような翼

 両腕には小型の盾の様な形状をし両手には双頭の剣が付いた武器

 両足にはリボルバーが付いており更に進化したのであろう腰には

マガジンみたいな武器があった。

 そして頭部にはインクルシオの顔がまるで龍の如き形状となっていた。

 「それが新たなるインクルシオ・・・常に環境に適応しようとして己の体を

造り変える正に今の己のようじゃのうキンジ?」

 そう言って棒を振り回して構えるとキンジも両腕の武器を構えた。

 「それでは・・・第二試合とするぞ!」

 「そん時にはお前は倒れてるぜ。」

 キンジはらしくねえなと思いながらと同時に・・・互いに攻撃が始まった。




 次回へ続く。
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