正月気分が抜けきれぬ1月5日の朝、キンジはコンステラシオンの監査役として
ダイアナと共に総武線直通の横須賀線・特急で成田空港第2旅客ターミナルに着いて待ち合わせ場所である国際線出発ロビー内のNAAランデブープラザにあるスタバに入って行くとそこには既に・・・先客がそこにいた。
コンステラシオンのリーダー、中空知 美咲がそこにいた。
もさくてでかいスーツケースを向かいの席に乗ってとある本を読んでいた。
それが・・・これ。
「『会話が上手く行く21の習慣』って・・・あんなの読んで
何になるんだよ?」
「恐らくはあれで気を紛らわせているんじゃないかと思われますが。」
「あれって・・・効くのかよ?」
「さあ、どうでしょう。」
キンジの問いにダイアナがそう答えるとキンジは仕方ないと言って向かうと
キンジは中空知に向けてこう言った。
「よう中空知、おはよう。」
「おはようございます中空知様。」
「!」
その声を聴いて中空知はびくっとしてばしん!と力強く本を閉じて自らビビって
わたわたと慌てながら自身が座っている座席の尻の部分に本を隠すように入れると
中空知はキンジ達に向けてこう言った。
「う、おおおお、お、おあしょうございましゅ!監査役との。」
「お前・・・噛み噛みだぞ中空知、少し落ち着け。」
「でしたら心を落ち着かせることが出来るカモミールティーを出させましょう、少々お待ちください。店員のお方と相談して中に入れないかどうか
聞いてまいります。」
ダイアナはそう言ってデはと言って向かって行くとキンジは中空知を見て・・・はあ~~~と内心溜息付いてこう思っていた。
「(こいつがコネクトのオペレーターでトップランクだとは・・・世も末って
奴だなあ。)」
そう思っていた、中空知は極度のあがり症で人の前で喋ることも儘ならない
人間で通信機越しでしか作戦内容を伝えることが出来ないのだ。
然も・・・変わり者である。
「わああああああ男子、おとこ、とおにゃまきゅんでしゅtりぃうつおいゆおぴいぴういytyれrてうぇrq!」
何やら舞い上がった様子で謎で然も慌てているのであろう言葉ですらならない
その言葉遣いにキンジもなんだかなあと思っているとキンジは中空知に向かって
こう言った。
「何言ってんだお前?」
「いいいいえ、ひひひひひ独り言なのできききき気にしないで下さい!
あああああの、すすすすすみません!!ベンチを一人しめ・・・占めしてて?!」
「落ち着け中空知、お前ちょっと深呼吸して周りを見ろ。お前の今の言動皆がじっと見ているぞ。」
それを聞いて中空知は周りを見て・・・ぼふんと顔を赤めらせて慌てて
こう言った。
「しゅしゅしゅしゅしゅみましぇんえええええとそにょhgkjhk:k;ljhkkjghfgdsdふぁ!!」
「お前・・・ちょっと黙ってろいや本当に。」
キンジはそう言って黙らせるとダイアナがカモミールティーを持って
現れてきたのだ。
「遠山様、カモミールティーと珈琲をもって来ましたのでどうぞ。」
「お前・・・作ったのか?」
「いえ、流石に店内の機材を使う事を許可されませんでしたので作り方を
お教えして差し上げて見た所中々好評だったらしいですのでそれで今回は
特別に試作品として提供させてもらいました。」
「そうか、聞いたな中空知。少し落ち着くぞ。」
「ひゃひゃひゃひゃい!」
そう言って中空知は座ろうとして対面の席にあった自分の荷物を
どかそうとして・・・だばあとスーツケースが開いて中からぐしゃぐしゃにして
入れてあった服やら本やらヘッドホンやらそして・・・拳銃がごろんと言って
現れたのだ。
「お・・・おい中空知、銃は流石にってお前・・・これって・・・!!」
「コルト・アナコンダ、然も最長8インチの銃身を誇るシリンダーに難がある
初期バージョンですね。」
「ああ・・・確かにな。」
「?」
中空知は何だろうと思っているとキンジはマジかよと思っていた。
熊や水牛ですら一撃で殺すことが出来る44マグナム弾
(フォーティフォーマグナム)をぶっ放す大型リボルバー拳銃である。
然しシリンダー、つまりは回転する弾倉に難があると言う
リボルバー式拳銃の中でも最も重要な場所に難があると言う
最悪なタイプであった。
「お前・・・こんなゲテ物使えるのかよ?」
そう聞くと中空知はええとと言って・・・こう続けた。
「う・・・撃ったことはありません。」
「いや待ておい、じゃあ何でこれにしたんだよ?」
キンジがそう聞くと中空知はこう答えた。
「じゅ・・・銃は怖いので・・・あまりよくあまり知らないもので・・・
調べるのも怖くて・・・ですから・・・あまりよく知らないで・・・でも校則で持っていないといないので・・・鉄砲屋さんに薦められて・・・これを・・・
お安くして頂きまして・・・然も3割引きで。」
中空知はそう言いながら大人の下着をスーツケースに入れていると・・・
キンジはああなと思ってこう思っていた。
「(こいつ・・・何で武偵校に入れたんだよいやマジで。)」
そしてまたもや空港。