「スパイ・・・やっぱりいるんだな俺らの中に。」
「ああ、だがそれだけじゃねえ。『リバティー・メイソン』にやあ
とんでもねえ奴が加わってやがる。」
ホークアイがそう言って情報端末を取り出すとある人間が映像に出てきた。
紅い髪の癖っ毛で緑のマントを身に纏った青年が写ってあった。
「名前は『ティグル・フッド』、スコットランドの田舎町を拠点にしてある
傭兵集団『ミーティア』のリーダー格。弓矢についていえば天下一品、
俺と同じだが・・・飛距離は300m以上の長距離攻撃を得意とする
スナイパーと同等の強さだな。今そいつはグレナダと共に部下たちと
合流している、今俺達の戦力は手前ら武偵メンバーにこっちにいる
シールズの部隊48人。全員合わせて・・・60にも満たねえな、
もっと戦力が欲しいところだ。」
ホークアイはそう言いながら戦力の心元の無さを指摘しているとキンジが
こう聞いた。
「MI6はどうなんだ?あいつらとアメリカとは仲があるだろ?」
キンジがそう聞くと確かになと言ってニックがこう続けた。
「だが人質救出ともなると話は違う、規模が大きければ大きい程救出に支障を
来す。だったら最初から少数で良くべきだが・・・『竜の港』に行くためには
一人捕虜を必要があるが・・・レギメント・ヘクセでそんな間抜けがいると
思うか?」
ニックの言葉に確かにと思っているとだったらと言ってブラック・ウイドウが
こう続けた。
「だったらただ一つ、私達が持っている帆船の情報からその場所を
見つけるしかない。都合がいいことに・・・キャプテンは『ヒドラ』の
基地の事をよく知っている。」
「僕が知っているのは・・・あの大戦の時だ。」
キャプテンの言葉にキンジは何だと思っていた。
「(あの大戦・・・何時の話だ?大戦となると・・・
第二次世界大戦じゃねえよな?)」
キンジがそう思っているとキャプテンは地図データを見て・・・こう答えた。
「僕が知っているのは6つ、其れも全てが山間部だったから
湖も海側もなかった。だからヒドラが関わるとするなら・・・
こことは違う国になる、レギメント・ヘクセ関連で誰かが持っている
基地に出来る場所が必要となる。そこから洗い出す必要がある。」
「分かった、そっちはMI6と行動させるように伝えよう。遠山キンジ、
君には悪いと思うが奴らのスパイをあぶりだして欲しい。だが君ならば・・・
既に誰かは検討が付いていると思う。」
ニックの言葉を聞いてキンジはああと言って・・・こう続けた。
「多分メーヤさんは首切りされたんだ、同じバチカンの・・・誰かに。」
「成程な、それならばメーヤが捕まる事に不思議と違和感はないが・・・
誰が得するんだそんなことをして?」
ミシェラがそう聞くとそうだなと言ってキンジはこう続けた。
「バチカンの上層部って可能性が大だな、奴らは自分達が敗者とならないように最低限の犠牲で全てがうまく行くようにしているって事だな。」
キンジはそう言ってミシェラと今後について話し合っていた。
今2人はこの街から出るために準備をしている最中であった、メーヤがいる
可能性が低くなったからだ。
するとキンジの携帯電話からメールが来た、宛先は・・・島であった。
「島?何だ一体??」
キンジがそう呟いて電話に出ると・・・中空知が出たのだ。
『申し訳ありません遠山キンジ、緊急を要しますので近くにいる
私が電話してもらいます。』
「何で・・・お前自分の携帯じゃ電話しないんだ?」
キンジが聞くとミシェラはああと言ってこう答えた。
「お前の電話番号登録しようとしたら・・・データが全部消えそうだったので
島の携帯に私が登録させたのだ。」
そう言うとキンジはまた勝手にと思いながらどうしたんだよ聞いて島が
こう答えた。
『実はですが私たち以外にも何人かの東洋人が来ていたという現地住民の報告がありましたのでその報告をと思いまして。』
「そうか・・・何人だったか分かるか?」
キンジがそう聞くと中空知はこう答えた。
『分かりません、ですが聞いた話ですが結構な長身だという事です。』
「そうか・・・分かったら連絡してくれ。」
キンジがそう答えると中空知も電話を切った後ミシェラに向けてこう言った。
「今のどう思う?」
「恐らくだがグレナダの援軍だろう、奴らは本格的にアジアからこの欧州一帯を支配下に置くことで勢力を整える気だろうな。」
ミシェラの言葉に確かにと思っていた、何せランパオがキンジ達の側に
着いたという事は中立・・・または第3勢力になったことで
アジア一帯の行動が制限されたも同様だからだ。
「となれば・・・ここはMI6と合同で対応したほうが良いな。」
キンジがそう言うとミシェラはそうだなと言っている中・・・ローレッタは
携帯電話を取り出してこう言った。
「申し訳ありません、カイザーと連絡を。」
「そうか、ならば・・・奴を解き放て。いつでも行動できるようにしろ。」
だが・・・全ては遅かった。
「はあ・・・はあ・・・はあ・・・俺は一体・・・誰なんだ!」
そう言いながら少し茶色の入った金髪の男は・・・金属の左腕を付けていて
其の儘前進血まみれで走っていた。
次回はどうなる事やら。