混弾のキンジ   作:caose

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 お別れ。


神との別離

だだだだだだだだだだと放たれる機関銃の銃声のなかキンジとローマイヤは

物陰に隠れながら移動している中でキンジはローマイヤに向けてこう聞いた。

 「よくわかりますね、この弾幕の中。」

 「はい、目が見えない分私は触覚・嗅覚・聴覚が人よりも優れています。其の為かどうか分かりませんがティグルの弓矢を使った時の弦の音と弓矢を放った時の

僅かな音、マシンガン特有の火薬の匂いと人の足音、そして何よりも・・・

彼らの視線が私にはよく分かります。」

 「そうですか・・・メーヤさんは何処にいるか分かりますか?」

 「恐らくですが・・・この展望台には地下の点検フロアがあったはずです、

そこには水が張っていましてもしメーヤを・・・まさか!」

 ローマイヤはまさかと顔を真っ青にしている中キンジも同じことを

考えたのであろう下を見て両者はこくりと頷いて地下に繋がっているであろう場所を見ようとすると・・・ローマイヤがキンジに向けてこう言った。

 「伏せてください遠山さん!」

 そう言ってローマイヤがキンジを押し倒すと同時に・・・ローマイヤの右肩から

血が噴き出したと同時に弓矢が見えた。

 「ローマイヤさん!」

 キンジがそう言うと同時にローマイヤはキンジに向けて大声でこう言った。

 「行って下さいキンジさん!メーヤを・・・あの子を守ってください!!」

 ローマイヤの言葉に分かったというと同時に近くにアル扉を見て・・・

あれだと思うと同時にキンジは煙幕爆弾を使って辺り一帯を・・・煙で包ませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「大丈夫かローマイヤさん?」

 「はい、あの時の弓矢の動きと風の不審な動きを予測しましたから。

ですがあの弓矢は私どころか遠山さんを狙ったと言っても精々が動きを止める位の攻撃でしたが今貴方の動きを制限されますとメーヤを救える確率は確実に0です!そうなるくらいでしたら元々戦闘能力が低い私が怪我を負う程度安い物です。」

 そう言っているとローマイヤはキンジの目の前で・・・服を脱ぎ始めたのだ。

 「な!何を!!」

 「治療です、私の鞄の中には傷を治すための医療品があります。ですがその・・今まではメーヤがいましたがその・・・今は遠山様しかいませんですので・・・

宜しくお願いいたします。」

 「あ・・・ああ。」

 キンジはそれを聞いて顔を赤くしながら傷の治療に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 キンジは右肩にある弓矢を抜くために痛み止め針無し注射を使ってぷしゅっと

言うと暫くしてキンジは良いぞと言って弓矢を掴むとローマイヤはキンジに向けてこくりと頷くと同時にキンジはせーのと言って抜くとローマイヤはうぐと

小さな呻き声を上げると同時にキンジは弓矢を抜くと同時に止血の為に包帯と

医療用スポンジで塞ぐかのように包帯を巻くと其の儘キンジは右肩から左わき腹を行くように一周させようとするがそこで一つの・・・やばいと気づいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「(ローマイヤさんの胸に・・・手があたりそうだ!)」

 やばいと思うが今は仕方ないと考えて無心と思いながら包帯を巻いている中で

胸が何回か当たるがその中でローマイヤは当たる度に・・・んと声を上げるが

キンジは聞いていない聞いていないと思いながら包帯を付け終えたぞと

恥ずかしながらそう言うがローマイヤはキンジのいる方向に視力のない目を

向けるとキンジはどうしたと聞くと其の儘・・・ローマイヤはキンジに

キスをしたのだ。

 「!?」

 一体何でと思っているとローマイヤはキンジに向けてこう呟いた。

 「貴方は私を信じてくれた、だから私も貴方を信じたい。ですから・・・

私の全てを与えますから・・・メーヤを救って。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お願いと呟くとキンジは先ほどのキスの事を思い出して・・・ある事を

思い出した。

 全身の血液が沸騰するあの感触が・・・体中で溢れんばかりの力が漲るのを

感じるとああ・・・またなっちまったかと思いながらローマイヤを見て・・・

キンジはこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ローマイヤ、君は優しい人だ。」

 「優しくありません、優しければメーヤをグレナダに売り渡すなど・・・!」

 「いや優しいよ、君は罪の意識を自分で覚えてる。そして何よりも君は

何時だって相手をよく考えてくれてるよ、俺は君が優しい人だという事を

知っているからこそ君は俺を守ってくれた。だからこそ俺は君を傷つけた奴を・・君とメーヤを傷つけたカイザーだけは絶対に許せない、だから君に言いたい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・一緒にメーヤさんを救って俺と一緒に日本の・・・

俺の家で暮らさないか?」

 「・・・・へ?」

 ローマイヤは何でと思っているとキンジはこう続けた。

 「君の上司もそうだが恐らくバチカンは君を捨てるだろう、だからこそ俺は

君に向けて言いたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・俺を守ってくれた君を俺は君を守りたいんだ。」

 キンジの言葉を聞いてローマイヤは暫く考えて・・・こう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はい・・・私は貴方と共に。」

 キンジの手を取ったローマイヤはもう一度キンジに向けてキスをした。

 今度は優しくだが・・・はっきりと・・・キンジに対する好意を込めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーー神よ、今日から貴方に背き一人の男性に・・・心から添い遂げたいという

男性に全てを差し出します。そしてこれは私の・・・願い。




 次回はメーヤを助けるために。
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