混弾のキンジ   作:caose

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 彼女は一体どこに?


白雪を探せ

「遠山君、メール読みましたか?」

 「ああ読んだ、ケースD7『事件かどうか分からないが保護対象が

行方不明になったから顔見知り』が探せって奴だろ。」

 「アドシアード期間中のケースDだからあのバカ何してんのよ!?」

 天草がキンジに向けてそう聞くと松葉は怒り心頭でそういった。

 何せ閉会式に向けて色々と準備しなければいけないってのに何やってんだと

そう思っているのだがキンジはもしやと思ってこう聞いた。

 「もしかしたらデュランダルに関係するんじゃないのか?」

 「「!!」」

 それを聞いて天草達がまさかと思っているとアリアを見つけた。

 何やら怒り心頭で何処かに連絡しているようだったのでキンジは松葉に向けて

こう聞いた。

 「松葉、監視カメラを使って白雪がいた場所を顔認識で調べてくれるか!?」

 「もうやってるわ!けど監視カメラは多いから認証したとしても何処に行くか

見当が・・・あったわ!」

 「何処だ?」

 キンジは松葉にむけてそう聞くと松葉はこう答えた。

 「場所は・・・これは排水溝に近い処理場ね、ごみ処理用の

大型トラックがあるから間違いないわ。」

 松葉はそう言って監視カメラの映像からそういうとキンジは2人に向けて

こう言った。

 「よし、松葉はここで案内を。天草は俺と一緒に行くぞ。」

 「どうしたんだキンジ、そんなに慌てて?」

 キンジが準備しようとしたその時にカイズマスがドリンクを持って飲みながら

やってきたのでどうしようかと思っているとカイズマスはこう切り出した。

 「何か任務か?」

 「「「・・・・・」」」

 それを聞いてヤバいなとそう思っているとカイズマスはこう続けた。

 「その表情だと何か訳アリって所か・・・それで?何処に行きたいんだ?」

 「「「へ?」」」

 それを聞いてキンジ達は目を丸くするがカイズマスはこう答えた。

 「俺だって武偵の一人だ、秘密裏の任務に対して詮索はしないし

お前らの任務だとするならちょっとばかしだが厄介事何だろう?

それだったら俺は何も聞かずにお前らを目的地まで運んでやるさ。」

 そう言ってカイズマスはニヤリと笑うとキンジは仕方ないなと言って

こう続けた。

 「それじゃあここから排水溝の近くにあるごみ処理場のトラックが

通っている場所ってあるか?

 そう聞くとカイズマスは暫く考えて・・・こう答えた。

 「そこら辺で近いとなると・・・第九排水溝だな。専用の通路があるから

そこ経由で行けば近いぞ。」

 「どれくらいで着ける?」

 「そうだな・・・普通なら30分も掛らないが今アドシアードで歩行者天国が

幾つかあるからそれを避けてだと・・・1時間くらいはかかりそうだな

普通だと。」

 「・・・マジかよ。」

 キンジはそれを聞いて項垂れているとカイズマスはニヤリと笑ってこう続けた。

 「まあ道路を使えばだが・・・あれを使えば10分も経たずだな。」

 そう言ってカイズマスは上空にある気球を見せると・・・

キンジはニヤリと笑ってこう聞いた。

 「風は?」

 「上々だ、今なら8分で着ける。」

 そういうとそれじゃあ行くぞとキンジはそういうと天草とカイズマスも続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「良く許可が下りたな。」

 「ああ、丁度撮影が終わってたらしいから借りれたんだ。」

 カイズマスはそう言って気球を操作しながらキンジと天草を連れて

上空を飛行していると天草がキンジに向けてこう言った。

 「遠山君、神崎さんが走っていますよ。」

 「?」

 どれどれとそう言いながら下を見渡そうとするとカイズマスが双眼鏡を

取り出してキンジに渡した。

 「これじゃなきゃあ見えないだろう?」

 レキじゃあるまいしとそう言ってキンジに渡すとキンジは悪いと言って貰って

アリアに視線を向けるとアリアは何やら通信しながら同じ場所に向かって

行ってた。

 「成程な、裏道なら規制に引っかかることなく目的地に着けそうだな。」

 「どの位掛かりそうだ?」

 「そうだな・・・50分って所かな?」

 カイズマスはそう言いながらもう直ぐ目的地だぞとそういうと

キンジはカイズマスに向けてこう言った。

 「カイズマス、綴先生にこの事を伝えて応援を呼んでくれ!

それと交通についてだけどもし取り逃がした時に備えて熱探知機で探す様に

伝えてくれないか?」

 「分かった・・・気を付けろよ。」

 カイズマスは気球を地上に下ろしてそういうとキンジはこう答えた。

 「ああ分かってるさ、行くぞ天草!」

 「ハイ!」

 そう言って2人は地上に降りて白雪がどこにいるのかを探した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ここら辺だよな?」

 「ええ、ごみ処理場の近くって臭いですね本当に。」

 天草は鼻を服で覆いながら探していると・・・キンジがあるものを見つけた。

 それは・・・。

 

 

 

 

 

 「この蓋・・・繋ぎ直したような感じがするな。」

 「どれです?」

 天草はキンジの言葉を聞いて何処だと聞きキンジが指さすと

天草はキンジに向けてこう言った。

 「これは超能力で塞いだ後デスネ、一度溶かしている所から見てここですね。」

 「一体どこに繋がっているんだ?」

 キンジはそう言って生徒手帳の地図情報から調べると・・・顔を青くした。

 「どうしたんです?」

 キンジの表情を見て天草はどうしたんだと聞いて手帳の中身を見て・・・

ゾッとしたような表情になった。

 この排水溝が繋がっている場所が・・・場所なのだ。

 「おいおいおい、こんな所でって冗談だろ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こいつはジャンクションじゃねえか!!」




 いた場所・・・火薬庫
 最悪だーー!!

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