ジャンヌダルク
15世紀に於いてイギリスとフランスで起きた百年戦争をフランスの勝利に
導かせた聖女。
然し裏切りにより処刑されるがこの時の彼女の享年は19歳。
然し彼女はその子孫だと言ってきた。
然も30代目とも公言している。
それが真実なのかどうなのかをキンジは確信できないと思いこう聞いた。
「お前・・・自分の事を『ジャンヌダルク』と言ったな?」
「ああそうだ。」
「だが可笑しい、ジャンヌダルクは19の時に火刑で死んで子供がいたと考えても
それだったらフランス軍がその子をプロパガンダにしても
可笑しくなかったはずだが・・・何故出なかったんだ?」
キンジがそう聞くと彼女はこう答えた。
「簡単な話だ、あれは影武者だ。我が一族は策謀を得意とする一族で
表向きは聖女と持て囃されていたがその実魔女としてその正体を私達は
歴史の闇に隠しながらもその誇りと名、知略を時代を経て形を変えて
子々孫々に至るまで伝えてきた。そして私がその30代目だ。」
そう言うと彼女・・・ジャンヌダルクはキンジに向けて手を差し伸ばして
こう言った。
「フォローミー、キンジ。リュパン4世の策謀を切り抜け、私の策を
ここ迄狂わした人間はお前が初めてだ。貴様のそのカリスマ性はここでも、
『イ・ウー』でも高く評価され、優遇されるであろう。」
そう言ってジャンヌダルクはキンジを勧誘するがキンジはこう聞いた。
「それに俺が『ノー』で答えたらどうするんだ?」
「その時は貴様をここで始末する、その力を敵として見れば厄介
この上ないのでな。」
そう言うとジャンヌダルクはキンジに向けて剣を抜くとこう続けた。
「さて、答えを聞いていないがどうする・・・来るか否か?」
そう聞くとキンジは鼻で笑ってこう答えた。
「答えは勿論・・・『ノー』だ。」
「そうか・・・なら仕方がない。排除する!」
そう言うとジャンヌダルクはこう説明した。
「貴様の剣がどんな剣であろうがこの『デュランダル』はいかなる
武器であっても壊れないぞ?」
そう言うとキンジはああそうかよと言って『鎧竜剣』を突き刺してこう言った。
「インクルシオーー!!」
そう言うとキンジの体は鎧で覆われた。
そしてキンジは持っている槍を突き刺して大型のバスターソードを1本抜いて
もう1本はバランスが悪くなるという思いなのであろう、外して
其のままの状態にして・・・戦闘が起きた。
「やっと着いたわ!『デュランダル』!未成年略取未遂で逮捕よって・・・白雪アンタ何やってたのよこんな所でってアンタ確か・・・天草だったわね?」
アリアがそう言って怒り心頭ながらも天草を見ていると天草はこう答えた。
「ええそうです、白雪さんはアリアさんにお願いします。私は遠山君を
助けに行かないといけないので。」
「キンジが!案内して天草!!『デュランダル』は私の獲物」
「だったら私も行く!キンちゃんを放ってはおけないもん!」
アリアと白雪はそう言って天草に近寄るが天草は首を横に振ってこう答えた。
「其れは出来ません。」
「「何でよ(なの!?)!!」」
2人が揃ってそう聞くと天草はこう答えた。
「アリアさん、貴方の任務は白雪さんの護衛です。私情で任務放棄等
先生たちが聞いたら最悪折檻ものですよ。」
「うぐ。」
「それから白雪さんもですが此度の原因は貴方の対応の甘さが原因です、命令を聞かなければどうなると書かれているかもしれませんが武偵においての
サインの出し方位貴方も学んでいると思われますが?」
「う・・・けど・・・けど」
「けども何もありません。そんな中途半端な覚悟でここにいるのでしたら・・・大人しくこの学校から出たほうが貴方の為になると思われますよ?」
「・・・・・」
「正直な話貴方方はお荷物以外の何物にもなりません。
もう直ぐ松葉さんが呼んだ援軍が到着するかもしれませんのでそれ迄大人しく
待っていてください。」
「じゃあアンタハどうなのよ!?」
アリアは天草に向けてそう言ってこう続けた。
「アンタだってお荷物じゃないの!偉そうな事を言って」
「私は貴方とは違って客観的に見て判断しています、貴方の悪い癖は
何でもかんでも一人で何とかするか自分が決めたお気に入り以外を
信用しないという所です。武偵憲章の第一条を本当の意味で
理解しなければならないのは貴方です『神崎・H・アリア』。」
「何ですって・・・!!」
「『仲間を信じ、仲間を助けよ』。これは仲間を思うのでしたらその仲間が
今どうしたいかを感じ取り、そして尊重して助け合って成長し合う。
それが仲間です、其れを貴方は一つでもしたことがありましたか?」
「・・・・・」
「と言う訳で私の役目は暴走する貴方方を引き留めることが遠山君の為に
出来る事です。早く上に行きなさい。」
「・・・何でアンタはキンジを信じられるのよ?」
アリアは唇を家鴨のようにしてそう聞くと天草はしれっとこう答えた。
「簡単です、『仲間』だからです。」
「ハアアアアアアアアア!」
「ウォォォォォォォォ!」
ジャンヌダルクとキンジの戦いは苛烈を極めていた。
周りにあったスーパーコンピューター機器は何機かが壊れておりバチバチと
火花が上がっている中で戦闘を続行していた。
ジャンヌダルクは剣をぶつけながら何やら息を吹きかけているがキンジは
そんなの関係ないかのように攻撃していた。
・・・ジャンヌダルクは魔女、その能力は氷である。
今までやっていたのは凍気でキンジの鎧を凍らせようとしているようであるが
如何やら聞いていない様子であるのだがジャンヌダルクはその攻撃に対して・・・愉しいという思いがあった。
自分の策をここ迄真正面から食い破るキンジに対してもっと戦いたいという
本能が燃え始めていた。
まるで・・・火刑される前の炎の様に。
そして互いに一辺離れるとジャンヌダルクはククククと笑いながらこう続けた。
「まさかここ迄とはな遠山キンジ・・・いや、キンジ。」
「お前を少し見誤っていた。・・・だからここからは全力で戦うから・・・
間違えたら死ぬぞ。」
そう言ってジャンヌダルクは懐から・・・小さな鉱石の付いたペンダントを取り出して・・・こう呟いた。
「Balwisyall Nescell gungnir tron」
目には目を、変身には・・・変身。