「おい白雪!返事しろよおい白雪!!」
キンジは白雪を揺り動かしながら聞くも白雪は
うぐ・・・としか言えない状態になっておりダイアナがキンジに待ったをかけて
こう続けた。
「この状態では危険ですご主人様!今すぐ傷の手当てを・・・!」
ダイアナはそう言いかけて・・・今の白雪の状態を見てこう思っていた。
「(全身の傷が酷い・・・然も致命傷が数か所と・・・右腕が斬り落とされてる!)」
ダイアナはそう思いながら今の白雪の状態を観察していた。
白雪の背中は既にボロボロで恐らくは戦闘があったのであろう背中の傷で血が
溢れ出ていたがもっと酷いのが・・・右腕であった。
斬り落とされており恐らくはこの崩れた場所にあるのだろうと思っていると・・・白雪が目を覚まし始めたのだ。
「き・・・・キン・・・ちゃ?」
「白雪か!俺だ遠山だ!!一体何が起きてやがるんだ!?それに神崎達が乗っていたあのUFOみたいなあれは一体何なんだよ!」
キンジがそう聞くと白雪は体を起こそうとするのを見て天草がこう言って止めた。
「今は動かないで下さい!血が未だ止まっては」
「良い・・・の・・・自分の・・・事・・・分かって・・・る。」
「「「・・・・」」」
それを聞いて天草達は下がる事にしたのだ、恐らくはこれが白雪にとってキンジと語れる最後なのだと思って。
「キンちゃん・・・あの・・・ね・・・・あれ・・・は・・・今か・・・ら・・・
二千年・・・前に・・・ここに落ち・・・た・・・星伽の・・・守り・・・石。」
「あれが緋緋神の正体って事か?」
キンジの言葉にこくりと頷いて白雪はこう続けた。
「あれは・・・特別・・・金属・・・意思を・・・持って・・・私・・・達・・・
緋巫女・・・あれ・・・守ってゲホゲホ!」
「もうそれくらいにしろ!今からインクルシオを纏えば病院まで飛んで」
「良いの・・・続ける・・・ね。」
キンジに対して白雪が力強くそう言って続きを話した。
「けど・・・それから・・・2百年あと・・・緋緋神の力・・・使って・・・
この国・・・支配・・・考えた・・・緋巫女・・・彼女を・・・見て私達・・・
危険だって・・・分かってた・・・けど・・・時代で・・・緋緋色金・・・
出回・・・って・・・キンちゃんの・・・ナイフ・・・それも・・・緋緋色金。」
「・・・こいつもそうだったのか。」
キンジはそう呟きながらバタフライナイフを取り出すとこくりと頷いて白雪は
こう言った。
「今の・・・アリア・・・基鋼・・・触って・・・時間・・・ない・・・大体・・・
1日で・・・覚醒・・・する・・・だから・・・多分・・・今なら・・・
やれる・・・はず。」
白雪はそう言って自分が腹ばいになって迄隠していた刀のある場所に
キンジの視線を向かせると白雪はこう言った。
「色金殺女・・・逆さ色金の・・・刀・・・あれはね・・・緋緋神の・・・力・・・
逆にして・・・放出して・・・相殺する・・・出来る・・・依り代・・・
肉体にゴホゴホ!」
そう言いかけるとキンジの制服に白雪が吐血して出た血がびっちゃりとかかるが
おい白雪とキンジが言葉をかけていた。
恐らくは意識などほとんどなく死に体同然の自分の体に活を入れるかのように
目を大きく見開いて・・・白雪はキンジに対してこう言った。
「キンちゃん・・・アリアを・・・コロシテ・・・!」
「・・・お前もか。」
キンジは白雪のお願いに対して瑠瑠色金が言ってたことを思い出すと白雪は
キンジに向けてこう締めくくった。
「人々・・・平和・・・壊す・・・緋緋神・・・討って・・・この世界の・・・皆・・キンちゃんの・・・世界・・・笑えるために・・・・。」
お願いと白雪はキンジの手に自身の手を添えた瞬間にキンジは今の白雪の身体状況を
把握できてしまったのだ。
冷たくなった手
光が消えかかってる瞳
血色が著しく悪くなっていく肌と唇
そして何よりも・・・震え始めていく白雪の体から見てもう命が幾ばくも無いことを悟ったキンジは白雪に向けて・・・約束した。
「白雪、俺はお前だけじゃなく緋緋神の妹たちからも頼まれたんだ。
姉を殺してくれってな、家族を殺してくれなんてそんなの引き受けねえよと
言ったんだけどよ・・・これは違うって思うんだ。」
「・・・・?」
白雪は何が違うのと聞くとキンジは白雪に向けてこう言った。
「あいつは神崎の体を使って仲間殺しと言う武偵憲章に基づいた最低最悪の行動を
起こした、こうなった以上はもうあいつは武偵ではなくテロリストであり何よりも・・・お前が命がけでやろうとしていたなら依頼としてお前の仕事を成し遂げてやる。」
遠山キンジとしてなと言うと白雪はキンジに向けて・・・微笑んでこう言った。
「キンちゃん・・・ありがとう。」
ーー大好きだったよ。
心から思っている言葉を心に込めると同時に白雪の目の光が完全に・・・消えて・・・力尽きた。
そして天草は白雪の手を取り脈を計った後に・・・時計を見てキンジに向けて
こう言った。
「3月20日、午前1時22分・・・ご臨終となりました。」
この日・・・一人の少女の命がまた一人・・・緋巫女と言う名に相応しく・・・
紅い焔が燃え滾る森にある小さな・・・ひっそりとした場所で少女は息を引き取った。
次回は・・・行動。