あれからというものキンジはジャンヌとの共同生活と言う難問に
日夜自問自答しているが答えなどでないまま数日が過ぎた。
寝る所か取敢えず別個にしないかと言う案を出そうとするが綴先生曰く。
『アンタこの子の監視が仕事だから相部屋ねえ。』
ならば風呂とかはと聞くとそれは流石に別だと言ってくれた。
良かった!神は死んでいないとそう思っていたが綴先生はこう続けた。
『ああ、けど通学は一緒ね。仕事も同様だから~~。』
最悪だーー!!とOrzしてしまったがまあ何とかするしかないよなこれ。
そんなこんなで数日間共同生活していた。
「「「「頂きます。」」」」
最近では恒例となったこの食事もジャンヌが加わったことでレパートリーが
広がった。
比較的に和食が主立っていたため洋食が加わって少し風景も変わった。
先ず部屋であるが女性でもあるジャンヌは着替えは別々の部屋でやっており
服とかは部屋の中に入って対応している。
買い物は共同で行い武器の方は剣が1本に加えて自身が保有する
ベレッタ(通常型)の同型をやった。
そしてあのペンダントであるが内容が内容だけに当面の間は学園が預かることと
相まった。
無論最初天草達は警戒していたが取敢えずはそれも薄まり始めていた。
そして4人が登校してキンジとジャンヌは同じインケスタである為同じ授業を
受けていた。
そんな中で・・・事件が起きた。
それは・・・。
「たっだいまー!」
「!?」
キンジはその声の主・・・理子を見て目を見開いて驚いていた。
あれ程の騒ぎをしたにも関わらず今更何で戻ってきたのかとそう思うと
本人がこう説明したのだ。
本人曰く4月からアメリカからの長期の極秘犯罪捜査で
アメリカに行っていたという昨日帰ってきたのだとそう言った。
「皆ーー!!おっひさしぶりー!!りこりんが帰って来たよーー!!」
教壇に立ってそう言うと・・・あほな連中が喜んで集まっていた。
彼女はクラスのマスコット的存在で人気者なのだ。
性格は明るく、おバカキャラで定着しているため男女それぞれ警戒心なく
人気なのだ。
そんな中でキンジ達でしか正体を知らない。
・・・『武偵殺し』が彼女であると。
武偵少年法と言うのがあるがこれは内容的には少年法と一緒で犯罪を犯した
未成年の武偵の情報は原則公開禁止にされているのだ。
その理由も同じで人権上の配慮とかがあるのだが・・・これに対して一言。
お前らそれを遺族の目の前で言えるのか?
それとも手前らが同じ苦しみを味わない限り理想論ばかりを口走るのか?
まあ、これは作者の地の分であるがどちらかといえば内容次第で
公開すべきだと思っている。
本題に戻るがそのプロフィールをやり取りすることは武偵同士の間でも
禁忌とされており知ることが出来るのは被害者と限られた
司法関係者のみとなっているが武器を持った少年少女に対して配慮すべきなど
人道上の理由云々の前に人としてやって良い事と悪い事の区別が付けない人間に
武器を持って良いのかと議会では度々議論となっておりこれを悪法として
消滅すべきだという意見が意外と結構出ており近々改正されるという動きがある。
「成程、ですがなぜ武偵局は彼女を取り締まらないんでしょうね?」
「恐らくは『イ・ウー』に関係のある者達が彼女に対しての
アクションを慎むようにと政府が念を押したのであろう。」
「最悪ね、犯罪者をのさばる様にするなんて!」
「松葉、あまり大声で言うべきではない。・・・我もあのミサイルで
もし死人が出ていたら間違いなく手錠を填めさせようと思っている。」
「だが『イ・ウー』にそれだけの影響力を持っているとなると
関係者も危ない・・・俺らの家族が狙われるって事も念頭に置かないとな。」
キンジの言葉を聞いてちぃい!と舌打ちしているとジャンヌがこう言った。
「その本人が来たぞ。」
「「「「!!!!」」」」
それを聞いて前を向くと・・・理子がにこやかにやって来た。
「ヤッホー、キー君、シー君、カー君、ケーちゃん!」
誰がケーちゃんよと松葉はそう言うがそんなの気にしないと言わんばかりに
理子はキンジに向けてこう言った。
「おやおや?もしかして転校生!?うひょーー!!銀髪の美少女となんて流石キー君、攻略が早い早い。」
うりうり~~とそう言いながら肩を突いているとキンジはうっとおしそうに
こう聞いた。
「何でお前がここにいる?何が目的だ?」
「あれあれ~~そんなこと言って良いのかなあ?・・・うっかりとここで
戦っちまいそうだぜ~~?」
「「「「「!!!!!」」」」」
それを聞いて全員が構えると理子はこう続けた。
「大丈夫大丈夫、りこりんはここで何もしないし君達には
用があるんだよねえ。」
「・・・用?ですか。」
天草はそれを聞いて不審ね目つきでそう聞くと理子はこう答えた。
「そうそう、今度のテストが終わって週末にね。秋葉原に行くんだけど
キー君達も来なよ!りこりんが奢ってあげるから!!」
じゃあねえと言って立ち去るのを聞いて天草はこう聞いた。
「どうします?遠山君。」
そう聞くとキンジはこう答えた。
「簡単な事だ・・・罠と分かっていても潜るしかなさそうだな。ジャンヌ、お前即席でジャミングって出来るか?」
そう聞くとジャンヌはこう答えた。
「即席ともなるとちょっとな、私は主に情報から作戦を立てるタイプ
だからな。」
「そうか、・・・何とかするしかないな。」
それを聞いて全員はこくりと頷いた。
次回はテストから。