混弾のキンジ   作:caose

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 護衛艦編です。


護衛艦が奪われた。

 あれから数日後、キンジはローマイヤと共に勉強をしている中・・・電話が鳴ったのだ。

 携帯からで誰だと思っているとその画面に出ている名前を見てキンジは・・・

うげと思っていた。

 嫌な奴でもう思い出したくないと思っているその相手に着信拒否すべきだと

考えていると・・・今度は固定電話からも出てきたので何でしょうかとローマイヤが

電話を掛けるとキンジに向けてこう言った。

 「遠山様、不知火さんからですけど・・・どう致しましょうか?」

 それを聞いてああもうと思ってキンジはローマイヤから電話を取ると不知火が

こう言った。

 『やあ久しぶりだね遠山君?』

 「もう会いたくねえけどな俺は、それに・・・お前に対しては俺は一生許す気はねえ。」

 『星伽さんの事は僕もあれは非道だと思ってる、それにあれ以上この国で犠牲者が・・・0課みたいな古い人間達の有り様でこの国の未来を奪う事だけは僕は反対だ。

だからこそ君にはこの事件に力を貸してもらいたいんだ、あれを奪われでもしたら

この国は・・・いや、この国から最悪のテロ組織が出る事になってしまうんだ。』

 「!」

 それを聞いてキンジは本当なのかよと内心そう思いながらも不知火が更にこう続けた。

 『別に信じてくれなくても良いよ、僕らがやってきたことは確かに

世間一般から見ても悪だ。だけどそれでもだよ・・・君の力が欲しいんだ。』

 不知火の声から見て恐らく真実なのかなと思っていると・・・ローマイヤが

キンジに向けてこう言った。

 「遠山様、今知り合いのお方が救援を欲しておられるのでしたら・・・

今向かわずして何時その力を他者の為にお使いになられようですか。」

 そう言ってローマイヤはキンジにインクルシオ以外の全ての武器を持ってくるとキンジはそれを見て・・・仕方ねえなと言ってこう続けた。

 「分かったよローマイヤさん、あんたには負けたよ。」

 そう言ってキンジは一体何があったんだと聞くと不知火はありがとうと言って

こう続けた。

 『〈伊藤 マキリ〉・・・奴が動いたんだ。』

 『〈伊藤 マキリ〉って・・・誰だそいつは。』

 キンジがそう聞くと落ち着いてと言ってこう続けた。

 『〈伊藤 マキリ〉・・・彼女は君にとって最大の敵となりえる存在だよ。』

 そう言って不知火・・・こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『〈伊藤 マキリ〉・・・彼女は君の父親を殺した女だ。』

 「「!」」

 それを聞いてキンジとローマイヤが互いに目を大きく見開いた、キンジの

父親の仇と聞いて本来ならば今すぐにでも行きたい様であろうがキンジは・・・

一瞬息を整えてこう言った。

 「〈伊藤 マキリ〉・・・どういう奴なんだ?」

 キンジがそう聞くと不知火はこう答えた。

 『彼女は嘗ての第0課のメンバーだった・・・けど0課の解散と共に彼女は

公安を辞めて野に降ったよ、だけど彼女が戻った・・・そして行動を起こした・・・

つまりは。』

 「復讐か?けど何で今更??」

 キンジがそう聞くと不知火はこう答えた。

 『多分だろうけど0課の人間が全員死んだことから誰も自分を止める事は

出来ないって言う確信だろうね、奴は仲間と共にシージャックしたという連絡だよ。』

 「シージャックか・・・となると船舶・・・理子とレキをも加えたい処だが

今アイツらは療養中って聞いているしそれに・・・今俺の仲間は殆ど全員が戦えねえ、

人数は・・・兄さん所から回すしかねえな。」

 『君のお兄さん・・・分かったよ、そっちに車を回すように僕から言っておくよ。

それにこの戦いには人数が必要だからね。』

 そう言うと一体何を奪われたんだと思っている、人数が必要ともなると

其れなりの巨大な船舶だろうなと考えているとキンジはそれでと言ってこう聞いた。

 「一体ドンだけの船舶だ?タンカーか??それとも客船か?」

 それを聞いて不知火はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『・・・護衛艦だよ、自衛隊のね。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 護衛艦『はるぎり』、『あさぎり』型をベースとした機動艦艇で全長137m・

全幅15メートル、基準排水量3550トン、兵装は76mm単装速射砲、20㎜機関砲が2門、8連装艦対空ミサイル、4連装艦対艦ミサイルが2つ、水中魚雷発射管が4つと

一般的な駆逐艦レベルの艦である。

 一体どうやってそれを奪ったんだよとそう思っていると不知火に向けてこう聞いた。

 「一体ドンだけの人数で攻めたんだよ監視の奴とかもいたはずだろうが?」

 そう聞くと多分と言ってこう続けた。

 『監視が緩くなった時間か・・・元から監視員すらも自分の手駒を使って

手に入れたんだろうね、前者なら少なくても10人以上。後者なら艦を動かすのに

必要な人間・・・外部から入るのは10人以下、残りは協力員を使えば事足りるよ。』

 それを聞いてキンジはふざけんなよと言いながらそれでと聞いた。

 「相手は護衛艦だろ?どうやって侵入するんだ??」

 そう聞くと不知火はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『晴海客船ターミナルに自衛隊の潜水艦を向かわせたよ、僕達はそれに乗って護衛艦に乗り込んでソシテ少数精鋭で・・・護衛艦を奪還する。』

 それを聞いてキンジは分かったと言って・・・電話を切った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「これで全ての準備は整ったよ、後は遠山君がどう動くかだよ。」

 不知火がそう言うと近くにあったカバンを持ってこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さよなら日本、僕達はこれから幽霊になるよ。この国を闇から守る

護国の侍として・・・さよなら遠山君。」

 そう言って不知火は部屋から出て行った。

 机の上には・・・武偵校の退学届けが入った手紙を置いて。




 次回は潜水艦へ。
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