「はあ全くよ、俺は確かに武偵じゃあ何でも屋な感じがするだろうけど俺に何が
出来るってんだよ?」
キンジはそう呟きながら教室の中を歩いていると・・・背後から声が聞こえた。
「いよう?Aクラスの教室を知ってるか?」
「?・・・お前は・・・・!」
キンジがそう言って振り向いた先にいたのは・・・
「ようキンジ、久しぶりだな?」
「・・・ティグル・・・!」
キンジはティグルを見て懐から拳銃を取り出そうとした瞬間に・・・ティグルも
同じように拳銃を・・・キンジと同じベレッタ社モデルの拳銃を取り出したのだ。
「お前それ・・・同じ奴かよ?」
勘弁してくれと言うがいいやとティグルはキンジに向けてこう返した。
「いや、俺のはカスタムもされてねえ奴だ。お前の様に自分用に調整された
奴じゃないな。」
ティグルがそう言って拳銃を戻すとキンジはティグルに向けてこう聞いた。
「お前何でここに?」
色金の戦いは終わったぞと言うがティグルはキンジに向けてこう返した。
「阿保いうな、俺はここに転入だよ。元々ここに来る予定だったんだが
飛行機の手違いでこっちに来たのが今日だったんだよ。」
因みにこれが証拠なと言って見せたのは・・・ウクライナの武偵校学生証であった。
「ウクライナ・・・確かロシアの」
「まあな、ロシア本部の下部組織(*1)だが一応俺も武偵だ。EU勢力圏に来たのは
色金の捕獲を上から言われたからだ、だがもう色金はこの世から消えちまった以上
もう一つやることがある。」
「・・・・・伊藤マキリか?」
キンジがそう聞くと・・・キンジはそうだと答えて更にもう一つ言った。
「お前は・・・『N』とか言う連中を知っているか?」
「『N』・・・聞いたことねえがどんな組織なんだ?」
キンジがそう聞くとティグルはこう答えた。
「・・・上から聞いた話だがイ・ウーが戦前・戦時中からいたのなら『N』は戦後・・おまけにこいつらは只の人間だけじゃなくて・・・異業種もいるって話だ。」
「異業種・・・何だそれ?妖怪と同じ奴らか??」
キンジがそう聞くとティグルはこう答えた。
「・・・俺は見たことないけど魔女とはまた違った存在って言った処だな。」
だから何だよ其れと思っていると・・・外から何かが聞こえて何だろうと
思っているとそこで目にしたのは・・・
・・・・・一人の生徒が頭の上に林檎を載せられて然もAランクの生徒数人から
銃を向けられていた。
「あいつら・・・何やってんだ!」
キンジはそう言って中庭に向かうのを見て・・・さてとと言いながら鞄から・・・
弓矢を取り出したのだ。
「さて・・・動くなよ当たってしまうからな。」
Aランクの生徒がそう言って小太りの少年に対して拳銃を向けていると・・・キンジが生徒たちに向けてこう言った。
「おいお前ら・・・何してやがる?」
「これはこれはキンジ・トオヤマ、我々は只Eランクの彼らに銃の使い方を教えているだけなのですが?」
「銃の扱い方だ?お前らがやっているのは只の・・・チンピラのやっているのと
何ら変わらねえよ。」
「!・・・ほお、其れはそれは・・・酷い言い草だな!!」
そう言って青年が拳銃を向けた瞬間に・・・その拳銃が吹き飛んだ。
「・・・・は?」
今何をと思っているとそこで目にしたのは・・・既に拳銃を構えているキンジがそこにいた。
「い・・・何時の間に」
「お前がきゃんきゃん言っている間だ、引鉄は既に上げていて何時でも
使えるようにしていたんだ。言われてなかったか?戦いは何時でも出来るように
準備しておけって授業の初めにな。」
そう言うと貴様と・・・青年『ロミオ』がキンジに向けてこう言った。
「おおおおお前よくもやってくれたな!僕のパパはマフィアと手を組んでるんだ!!
お前なんて直ぐにでも」
そう言いかけた瞬間に・・・『ロミオ』の鼻が突如として消えたのを見て全員が何だと思った瞬間に『ロミオ』が悲鳴を上げた。
「ぎゃあああああああああ!僕の・・・僕の鼻がああああああ!!」
そう言っていると一体誰だともう一人の青年『アラン』が拳銃を構えた瞬間に・・・
それが見えた。
「ようし当たった当たった。」
「手前何者だ!」
『アラン』がそう言うと・・・窓の中からティグルが弓矢を構えているのを見て手前と『アラン』が拳銃を構えたと同時に・・・弓矢が拳銃の銃口に差し込まれたのだ。
「へ?」
『アラン』が何でと思っていると其れと同時に・・・
「いよう、敵は一人じゃねえときは空気読めってのも教えたよな?」
・・・・・キンジが『アラン』の顔面に一撃を与えたのだ。
「ごぼ!」
其の儘倒れかけるが恐らくは意識を整えようと身構えた瞬間に・・・・
「『桜花』。」
至近距離からの本来ならば加速する攻撃『桜花』をほぼ0距離から放って・・・
『アラン』が吹き飛ばされるのを見て近くにいた・・・・ロゼッタがひぃ!と言って
逃げるのを見て・・・Eランクの生徒たちはキンジを見て・・・うわあああと
集まって来てこう言った。
「あのあの!今の技何ですか!!」
「拳銃を構えた瞬間に・・・早打ち初めて見た!」
「それにあの弓矢使った人も凄かったなあ・・・ねえねえ何処から来たの!」
きゃいきゃいと向かうのを見ておいマテと言うと・・・小柄な少女が姿を見せた。
濃い長い金髪
小柄で神崎と変わらない背丈
そして何よりも・・・誰に対しても敵意丸出しな彼女の表情に君は誰だとキンジが
聞くと・・・少女はこう答えた。
「『ベレッタ=ベレッタ』・・・Eランクのロジです・・・貴方のそれってもしかしてカスタムだけど・・・ベレッタ社?」
*1 この作品は2011年頃である事からこの時は未だロシアの勢力圏です。