「理子・・・お前何言ってんのか分かってんのか・・・」
「うん知ってるよ!その為にここで待ち合わせにしたんじゃん!!」
武偵校の近くの店だと怪しまれるからと何の悪びれも無しでそう言いながら
パフェを食べているのを見てアリアは大声でこう言った。
「ふざけんじゃないわよ!リュパン家の人間と食事しているだけでも恥なのに
ここに来て盗みを手伝えだなんて末代までの恥ヨ不祥事よ!そんなの乗る訳には」
「乗る乗らない以前に手前はあたしに協力しないなら手前の母親の裁判の際に
証人として立たねえぞ。」
其れでも良いのかと聞くと理子はこう続けた。
「其れに手前はあたしに負けてる、既にリュパン家がオルメス家よりも
上の立ち位置にあるって事も忘れて貰っちゃあ困るぜ。」
「ぐぬぬぬぬ!!」
アリアはそれを聞いて悔しそうに理子を睨みつけていると天草が理子に向けて
こう言った。
「峰さん、彼女をいじめるのはそこまでにしてどうして我々に
その様な事を依頼するのですか?」
「もしかしてシー君って反対?」
神父だからと聞くと天草はこう答えた。
「盗みは悪です、ですが内容次第では協力しなければならないのもまた悪。
これこそ主が私に与えられた試練として乗り越えなければならないのでしたら
挑むのも神父としての務めです。」
そう言って十字架を刻むと分かったよと言って理子はこう続けた。
「ええとさあ、他の皆は?」
そう聞いた。
カイズマス
「俺はキンジがやると言うなら乗る、それに俺の役目は皆を目的地に乗せるのが
仕事だ。依頼されたならどんなブツでも運ぶのが俺の仕事だ。」
「いやいや運び屋みたいな仕事じゃないから。」
松葉
「アタシも大体は後方支援が主立っているしキンジがやるって言うならやるわ。
まあ、アンタに対しては色々と言いたいことが幾つかあるけど
今はその言葉は飲み込んでおくわ。」
ジャンヌ
「私も全員と同じだ、遠山キンジの意見に私も従う。」
「へえ、あのジャンヌがそこ迄他人に信頼しているなんて
どういう心境の変化?」
理子が面白がってそう聞くとジャンヌは少し微笑んでこう言った。
「そうだなあ、一つ言うならば・・・面白そうだからかな?」
そしてキンジ
「それでキー君は?」
理子がそう聞くとキンジは暫くしてこう答えた。
「俺の聞きたいことに答えて貰う、それが条件だ。報酬については
別途で話したい。」
「オッケー、キー君が聞きたいことって・・・お兄さんについてでしょ?」
「「「!!!」」」
それを聞いて松葉達は目を思いっきり見開いて驚いていた。
キンジの兄が生きているという情報を理子が何故持っているんだと
そう思っているとキンジは重く口を開いてこう答えた。
「・・・分かった、受けよう。」
「うんうん、素直な子は理子大歓迎だよ~~!!」
理子がそう言うとアリアを見てニタリと悪い笑みを浮かべてこう言った。
「それで、アリアはどうするのかなあ~~?」
そう聞くとアリアは滅茶苦茶怒り心頭な表情を浮かべながらこう言った。
「・・・分かったわよ。」
「え?・・・なあに聞こえな~~い?」
理子は耳元に手を置くような感じで意地悪そうにそう聞くとアリアは等々・・・こう答えた。
「分かった分かった分かりました!!!アンタの計画に従うわよーー!!」
「よく言えましたー-♪」
理子はそれを聞いて本当に良い笑顔でそういうとそれじゃあねと
紙袋からノートパソコンを開いて起動させつつテーブルに置くとジャンヌが
理子に向けてこう聞いた。
「それで理子、作戦はどんな風にするのだ?そこについても
説明してもらうぞ。」
「そっちについても問題ないよ先生!理子りんは何時だって作戦は完璧に
考えるからねえ。」
そう言っているとキンジがジャンヌに向けてこう言った。
「そういえばお前の組織って全員が教え合うんだったよな?」
「そうだ、理子が私に教えたのは作戦の立て方と変装術だ。
そして私は機械を使った変成術を理子から教わっている。」
そう言っていると理子はこう説明した。
「横浜郊外にある『紅鳴館』、見た目は只の洋館で地上3階、地下1階の
計四階建ての家なんだけどこれが鉄壁の要塞何だ。」
そう言いながらキンジ達はその館にある詳細な見取り図と仕掛けられた
数多の防犯装置についての資料がまとめられており少しタスクバーを触ってみると侵入経路に逃走手順などが想定されるケースごとに日時に応じて
事細やかにしていることに驚くとジャンヌは理子に向けてこう聞いた。
「それで理子、これは何時からだ?」
「え?先週から。」
「合格点だな。」
「やったあ!!」
理子は喜んでいるようであるがこっちからすれば驚きだ、
何せこんな計画本来ならば半年は確実なのにだ。
そして理子はこう続けた。
「理子のお宝はここの地下金庫にあるはずなんだけど・・・
理子一人じゃ無理だから息の合った優秀な2人組と誘い役、
それと外部からの連絡役が必要なんだけどそれにヒットできるのが
キー君達って事。」
「確かに我々でしたら息も合いますしそれなりに対応できますね。」
天草がそう言うとアリアはこう聞いた。
「ねえ、理子。一つ聞いても良い?」
「良いよ~~。」
理子はどうしたのと聞くとアリアはこう答えた。
「『ブラド』、『イ・ウー』の№2はここにいるって本当?」
次回はブラドの現状