「うわあ・・・失神してたかって・・・あたい何分くらい寝てんだよ。」
可南美はそう言いながら起き上がろうとすると・・・ガチャリと音がして何だと
思っていると・・・排水溝の管を手錠で繋がれていた自身を見てうええと思っていると
自身の足が涼しいなと感じると足の靴が既に外されていたのを見つけた。
「『韋駄天』・・・あたいの『韋駄天』!」
そう言っていると目の前にキンジが現れるとこう言った。
「『韋駄天』ってのは・・・こいつか?」
そう言って靴の踝付近に『韋』と書かれた宝玉が存在していた。
「ああそうだ、あたいらの一族がずっと前からそいつを守って来た。2度の世界大戦でもあたいの一族の頭領がずっとそいつで駆け抜けて来たあたいにとっては・・・家族との
繋がりだ!」
其れを聞いてキンジはそうかと呟いた、家族との繋がり・・・特に両親の事を
あまり覚えていない自身にとっては目を覆うほど眩しい物だ。
其れを聞いたキンジはそうかと言って・・・手錠を外して『韋駄天』を返した。
「ええと・・・キンジ・・・さん?」
「・・・悪かったな、捕まえる様なことをして。それにこいつ大切な物なんだろう?
だったらもう奪われるんじゃねえよ。」
其れを聞いて可南美は小さくありがとよと言うとキンジはじゃあなと言って立ち去ろうとすると・・・可南美は待てよとキンジ達を止めると可南美はキンジに向けてこう言った。
「貸しを作っちまったままはいさよならとかあたいの流儀に反するんだ、あたいが
何でこの国にいるのか分かるか?」
「・・・伊藤マキリか?」
「そうだ、あたいは日本政府から依頼で奴を追いに来たんだが・・・
これが全然掠りもしねえから先行きが不安で不安でなあ。そこであんたらが動いている事を掴んであんたらと戦ったんだが・・・手前の実力を見計ろうとしたんだ。」
可南美はそう言うとついて来いよと言ってこう続けた。
「あたいの隠れ家に連れてってやる。」
可南美がキンジ達と共に連れて行ったのは小さなナイトクラブの廃屋であった、小さなナイトクラブであったのであろう既に潰れて久しいそこは誰も寄り付かないのか
ボロボロであった。
そんな中可奈美は座れよと言ってカウンター席に座るとこう続けた。
「あたいの貰った任務は伊藤マキリの捕縛だがそれだけじゃねえ、Nって言う
組織が持ってる技術を日本政府が手にしろってさ。泥棒紛いな事したくねえが報酬が
今迄とは桁違いだったからな、だから受けたんだが情報が足りねえし何よりも奴が
何処に居るのかを解析してえから・・・あたいらと組まねえか?」
「お前と組むってか?」
「そうだ、あたいらが組むことで情報を統合しておまけに戦力も
上がるってもんだぜ?」
其れを聞いてキンジはううむと思っていた、何せ今現在に於いて情報も戦力も圧倒的に不足している。
伊藤マキリとは一度だけ戦ったキンジであったがあの時は完全に弄ばされて戦いですらなかった。
そんな中でこの申し出は幸運だと思うと同時に武偵局・・・其れもイタリア本部が
日本支部との合同任務になった場合のリスクを考えていた。
一時的とはいえ合同になった場合報告だけではなく任務の違いからなく不都合が
重なる。
そうなった場合互いの局との諍いが起こりかねないと思ったキンジはこれを
どうするべきかと思っていると可南美はキンジに向けてこう言った。
「勿論ただとは言わねえぜ、あたいは依頼料はいらねえ。只強い相手と
戦いてえだけなんだよ。」
其れを聞いてああこいつはバトルジャンキーかと思いこう言った。
「・・・分かった、だったら手を組んだとしても大丈夫だな。」
「そんじゃあ・・・伊藤マキリを見つけようぜ。」
可南美の言葉と共に・・・キンジ達は行動を開始した。
キンジ達はその事をフューリー達に伝えるがために一度アメリカ軍基地に戻って
報告するとそうかとフューリーはキンジに向けてこう言った。
「となれば我々は日本側の勢力とも共同でNを倒すことが出来るという事か、
後はもう一つの勢力・・・そっちの方に目を向ける必要があるな。」
キンジ達は取敢えずと言ってロサンゼルスに向かおうと車を使った、彼らは車を使って移動している中とある車を見た。
小さな黒い車、恐らくは中古車であろうその車は何やらおかしいなと思ったキンジは
気を付けろと言おうとした瞬間に車から・・・1体のからくり人形が姿を見せた。
4本腕の其れはキンジ達の乗っている車に狙いを定めると其れに乗っている・・・
助手席にて本を読んでいる少年はこう言った。
「さて始めようじゃないか・・・第一幕を。」
次回は③1巻から。