混弾のキンジ   作:caose

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 法師と対話します。


影法師との会話。

「火影・・・其れがアンタら組織の名前か?」

 「ええ、けど正確には彼等のは分派。私は正統派の人間ですけど。」

 キンジの問いに影法師がそう答えるとマーヴィンが前に出てこう言った。

 「あんたに聞きたいことがある、構わないか?」

 「構わないわ丁度人と話したい所でしたし・・・貴方達も聞きなさい、これは

世界にとって最も重要な事だから。」

 『!』

 其れを聞いてマーヴィンだけではなく隠れている兵士達も自分達の事がばれたのかと

思って身構えると・・・何かが可笑しいと感じて体を動かそうとした瞬間に

まるで・・・縫いつけられたかのように体が動かなくなってしまったのだ。

 「な・・・体が!」

 キンジが何でだといった瞬間に影法師は懐からある物を見せた、其れは珠であったが中に『影』と字が刻まれているのが見えた。

 「『影界玉』、元々は陰から影へと自在に移動することが出来る『魔導具』。だけど

極めればこの様に相手の身動きを止める事位は楽勝なのよ。」

 其れを聞いて成程なと言ってこう続けた。

 「そいつを使えば相手を拘束か暗殺が可能だろうな・・・・!」

 そう言いながらマーヴィンは何とかして動こうとすると影法師はこう返した。

 「確かに出来るけど私自身は戦う気は無いわ、今は話したいだけよ。」

 そう言って『影界玉』の光が消えると全員が動けることが出来たのだ。

 「入りなさい、紅茶はないけど緑茶程度なら入れれるわよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「緑茶よ、飲みなさい。毒なんて面倒なのは入れて無いから。」

 影法師はそう言って全員に緑茶の入ったコップを手渡すとライザを見てこう言った。

 「この状況だと捕まったのは貴方だけの様ね。」

 「・・・すみません影法師さん。」

 「構わないわ、貴方は火影の中でもどちらかと言えば研究者肌。錬金術師としても

まだまだ発展途上な手合いだったから。」

 けどと影法師はライザに向けてこう言った。

 「『偽火』だけは貴方がちゃんと管理しないといけないわ、あれは表に出ても

裏で持っていたとしても間違いなく多くの人間が其れを狙うから。」

 「あううう。」

 「『偽火』・・・其れがあの籠手の名前なのか?」

 「そうよ、そしてそこの金髪のお嬢さんの足についているのは『韋駄天』。同じく

『魔導具』 に分類されるわ。」

 「!あたいの武器まで知ってるって・・・お姉さん何処迄知ってんだい?」

 可南美がそう言って身構えると影法師はウフフと言ってこう続けた。

 「私は『魔導具』の管理者にして回収者、そしていずれ来るであろう戦に備えて

火影再興を誓った只の見届け人よ。」

 そう言うとキンジは影法師に対してこう言った。

 「影法師さん一つ良いか?」

 「・・・聞くことで一つと言うのなら確実に言いなさい。」

 たった一つは重要だからと言うとじゃあとキンジは影法師に対してこう答えた。

 「『魔導具』、火影、そしてこの字体から見てアンタ日本人だろ?」

 「・・・そうよ。」

 質問はこれで終わりよと言うとじゃあ次は俺だとマーヴィンが手を挙げてこう言った。

 「『魔導具』っての何だ?火影の目的とアンタらとNの関係が聞きてえ。」

 そう言うとそうねと影法師は暫く考えてこう答えた。

 「『魔導具』とは彼が言ったように嘗ては日本から発祥となった当時から見ても

異端とも呼べる兵器群、陰陽道に錬金術などを併用して生まれた存在よ・・・

もう500年以上は昔に滅んだシノビの一族の兵器よ。」

 「バカな!忍びって・・・こんなトンでも兵器を500年前からあったってのかよ!」

 信じられねえよとキンジは汎遁するが影法師はキンジに対してこう言った。

 「だけど実在しているのよ?そして貴方は今そのあり得ないという現象に幾度も

立ち会っているじゃないの?」

 「!・・・何処まで知ってるんだアンタ?」

 キンジの問いにさあと答えた影法師はソレデとマーヴィンに対してこう続けた。

 「火影の目的は再興とNがしようとする目的の阻止よ。」

 「Nノモクテキハなんだ?」

 マーヴィンがそう聞くと影法師はこう答えた。

 「世界の破壊と変革。」

 「・・・第3次世界大戦でも起こす気なのか?」

 「・・・その程度では済まないわ、下手したらこの世界だけの問題では

済まない事になるわ。」

 キンジは影法師野の言葉を聞いて一体何のことだと思いながら緑茶を啜っていると

マーヴィンは其れは何だと聞くが影法師はこう返した。

 「そこ迄は教えられないというか教えたとしても貴方達じゃ対応すら出来ないわ。」

 そう言ってこの話はお終いよと言うとだけどと影法師はキンジとマーヴィン達に向けてこう言った。

 「Nが次にどこに現れる位はこっちも察知しているわ。」

 『『!』』

 其れを聞いてキンジ達が目を見開いて驚くと影法師はキンジ達に対してその場所を

教えた。

 「ニューヨーク州とカナダ・オンタリオ州の境にアル巨大な滝

『ナイアガラフォールズ』の『テラピンポイント』、既にあの子達には別ルートから

向わせてるから明日頃には合流できるはずよ?」

 急ぎなさいというとマーヴィンは恐らくはフューリーに連絡しているのだろうと

思っていると影法師はキンジに対してこう言った。

 「気を付けなさい、伊藤マキリはNの中で最も強い存在。そしてN自らが集めているのは強力なたった一人で一つの事に対して特化している或いは一騎当千の猛者たち、

ここから先の戦いは正に死線を毎度毎度潜らなきゃいけないから・・・一つでも良いの

貴方だけの武器を使う事を提言するわ。」

 その神器のようにねと言うとアンタ知っているのかとキンジが問うと影法師は

こう答えた。

 「其れは神器『聖剣創造(ソード・オブ・ブラッドスミス)』、あらゆる聖剣を

創造できる聖職者たちにとっては最も欲する武器よ。」




 次回はいざカナダへ。
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