混弾のキンジ   作:caose

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 駅での続きからです。


『紅鳴館』にいざ出発

「理子・・・それは一体何なんだ。」

 キンジは理子の変装している姿に内心怒っていた。

 カナはキンジにとって・・・大切な存在なのだ。

 すると理子はこう答えた。

 「くふふ、理子ってブラドに顔割られてるでしょう?防犯カメラなんかに

映った日には理子りんヤバいからさあ、変装したの。」

 「だったら・・・だったら他の顔になれよ!

何で寄りにもよってカナなんだ!!」

 「カナちゃんが理子りんが知っている中で世界一の美人だからだよ?

それにキー君にとって大切な人だからさ。理子りんキー君の好きな人のお顔で

応援しようと思ったんだけど怒った・・・!!」

 理子はにこやかにそう言って首を傾げた瞬間に・・・首筋に『鎧竜剣』が

寸でのところで止まっていた。

 そしてキンジは・・・女性相手に対して何もしてはいけないと言う家訓すら

知ったことないと言った・・・憤怒を通り越して冷徹になった目つきで

こう言った。

 「理子」

 「!!」

 「今回は大目に見るが次に俺の大切な場所にずかずかと土足で

踏みつけるんなら・・・それ相応の覚悟を持てよ。」

 「ええと・・・例えば?」

 理子がそう聞くとキンジは理子に向けてこう答えた。

 「簡単だ・・・お前の居場所をブラドの住んでいる奴に話して

そこに来させる。」

 「!!!??」

 理子はそれを聞いて突如として顔を青くしてびくびくと震え始めた。

 ジャンヌから話を聞いていたが確かにこの言葉は理子にとっては

正に恐怖である。

 また牢屋に・・・いや、今度はもっと酷い場所に連れて行かれると

考えた瞬間に理子は吐きそうな顔つきになった瞬間にキンジは理子に向けて

こう締めくくった。

 「分かったか、次やったら俺はお前の大切にしている自由を壊す。イイナ。」

 「わ・・・分かったよ。」

 それを聞いて理子は恐怖の表情でそう答えるとキンジは『鎧竜剣』を

鞘に納めるとこう言った。

 「それじゃあ行くぞ。」

 「あ!ああ、分かった。」

 ジャンヌはそれを聞いて少しびくついたがキンジに同行した。

 そしてアリアはキンジの殺気を感じてこう呟いた。

 「あれがインケスタのEランク、間違いなくアイツはSランクの・・・

アサルトの上級者の殺気ね。」

 そう呟きながらついて行くのに対して理子は・・・苦々しい表情でこう呟いた。

 「あの野郎・・・何時かコロシテやる!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてキンジ達は京浜東北線の電車に乗っているとジャンヌがこう聞いた。

 「遠山、一つ良いか?」

 「何だ?」

 「先ほどのカナについてだ。」

 「・・・・・」

 「貴様にとって彼女は最も大切な存在であることが見て取れた。

そしてそれを土足で踏み荒らした理子が間違いなく悪いと言う事もまた事実だ。

私は貴様のあの顔を見て理子が悪いと言う事が断定できる。」

 「まあそれでアイツが俺に何かしらの意地悪か仕返しがあると考えた方が

良さそう」

 「其れはないだろう。」

 「?」

 「理子はああ見えて真面目で努力家だ、自身が取り戻したい物を

他人に頼むと言うのにそれを邪魔立てするともなれば本末転倒だな。其れにだ。」

 「?」

 「私はお前を知りたい、だからお前を殺させはしないと私が誓おう。」

 「・・・ありがとう。」

 「どういたしましてダナ。」

 ジャンヌはキンジの言葉を聞いて笑みを浮かばせてそう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてキンジ達は横浜郊外にある『紅鳴館』に辿り着いたのだが・・・

立地条件最悪じゃねと言いたいほどの家なのだ。

 何せ鬱蒼とした森の中で昼なのに薄暗かったのだ。

 そして館もまた・・・不気味と言う言葉が相応しいであろう。

 まるでホラーゲームに出てくる『呪いの館』みたいな洋館なのだ。

 写真で写っていた時はちゃんとした別荘みたいだったのに

今では見る影すらない。

 更に言えばこの禍々しい光景は他にもあった。

 周囲を囲む鉄柵はドンヨリトシタ黒雲目掛けて真っ黒な鉄串を空目掛けて

突き上げており更にその内側にはバラでも咲いているのかどうか分からないが

茨の茂みが続いていた。

 恐らく屋敷の前半分くらいはあるはずだ。

 おまけに今日だけなのかどうかも疑問なのだが薄気味悪い霧が

もやっと辺りに流れていた。

 止めに蝙蝠が飛んでいった。

 「・・・何よこれ・・・呪いの館?」

 アリアがそう呟くとキンジはこう答えた。

 「お前それは言わない様にしていたのに。」

 「ただでさえこの状況だ、作戦時には逃走ルートの見直しも

必要になりそうだな。」

 ジャンヌがそう言って辺りを見回していると・・・理子は引き攣った笑顔で

インターホン慣らしてこう言った。

 「初めまして、正午から面会のご予定を頂いている派遣会社

『藻月の労働所』から来た者です。本日よりこちらで家事のお手伝いをさせて

頂きたくハウスキーパーを三人ほど連れて参りました。」

 「おい理子マテ、その会社はこの間労働基準法違反で取り潰されたはずだぞ。」

 「だからジャン、あそこ小さな会社だから新聞に小さく書かれていなかったから丁度良かったんだよ~~♪」

 そう言って扉が開いてその管理人を見て・・・キンジ達は顔を引きつらせた。

 そう、ここの管理人が・・・見知った存在なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「い、いやー。意外なことになりましたねえ。アハハハッハ。」

 小夜鳴先生がそれだからだ。




 そして内部へ。
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