小夜鳴先生の案内で館に入ったキンジ達がまず目にしたのは色あせた
年代物の旗であろう、狼と槍の紋章の入った旗が飾られていたがアリアはそれを見てビビっていたがキンジ達はある方向を見てこう呟いた。
「そういえばだけど小夜鳴先生の腕何でギブスしているんだ?」
そう聞くとジャンヌがこう答えた。
「聞いた話だが如何やら検査中に女性用の着替え室の窓から
狼が入ったらしくてな、それで怪我したと聞く。」
恐らくブラドの関連であろうがなと言うとキンジは更にこう聞いた。
「はあ?ブラドって狼を飼っているのかよ?」
「ああそうだ、奴は世界中に狼を解き放ってそこから情報を
手に入れているそうだ。」
「・・・某世界中を練り歩いている数字がコードネームのスパイみたいだな。」
そう呟きながらキンジ達はホールに入った。
そしてアリアとジャンヌと理子がソファに腰かけるとキンジは座る場所が無いから立ったまま話を聞くことにした。
然し小夜鳴先生はキンジを見てこう言った。
「遠山君、そんなところで座っていないでってああ、座る所がないよね。
ちょっと待っててね、今椅子を」
「ああ良いですよ、その前に先生怪我人なんだから座ってて下さい。」
「そうですか・・・それでしたらスミマセン。」
小夜鳴先生はそう言って座るとキンジはこう聞いた。
「それにしても小夜鳴先生ってこんなに大きなお屋敷に住んでいるんですね?
正直な所驚きましたよ。」
「いやー、ここは私の家じゃなくて親友の家なんですけど
私って元は研究者でしょう?時々ですけどここの研究施設を借りることが
屡々あったんですけど彼がこう言ってくれたんですよ、『遠い所から通うとは
お前のやっていることは非効率的だ、俺様は一年の殆どを外出しているんだが
その間に不審者や泥棒とかが入ったりここの管理もあるから暇な時で良いから
管理人でもなっておけ』と言われましてね。
それでここを任せてくれることとなったんですが・・・
私ってすぐに研究に没頭してしまう癖を持っているのでその間に色々と遭って
トラブルに発展してしまいそうですから寧ろハウスキーパーが武偵で
然も君達でしたら寧ろ心置きなく何とかできそうですよ。」
「そうでしたか。」
キンジはそれを聞いて取敢えずは採用できそうだなとそう思っていると
理子が小夜鳴先生に向けてこう聞いた。
「然し私も驚いております。まさか偶然学校の先生と生徒と言う
御関係であられたことにですがこれはご主人様がお戻りになられたら
ちょっとした話のタネになりますがまあ契約期間中にお戻りになられたのですが
今どちらに?」
理子は小夜鳴先生に向けてそう聞いた。
ブラドがいれば間違いなく戦闘に発展(主にアリア)しそうであると同時に
アリアはと言うとそれを聞いて内容次第ではとそう思っていると小夜鳴先生は
こう答えた。
「いやあ、彼は今とても遠くにおりましてデスネ、正直な所彼が何しているのか知らないんですよ。」
「ええと・・・親しいんですよね?」
「ええ、彼と私はとても親密な関係なんですが直接話したことが無いものでしてだから何時もは録音で聞いているんですよ。」
「(何だそれは?)」
キンジはそれを聞いて何だか謎かけみたいだとそう思っていると
小夜鳴先生はもう片方の手で契約書にサインすると理子が3人に向けて
こう言った。
「それでは私はこれで失礼いたしますが皆さん、
ちゃんと仕事してくださいね。」
特に遠山君がとそう言うとキンジはそれを聞いてへいへいとそう答えた。
そして理子が去った後キンジ達は小夜鳴先生について行って2階にある
自分達用の部屋に案内されると小夜鳴先生はこう説明した。
「スミマセンねえ、この館の伝統と言うよりも彼の趣味でして
ハウスキーパーさん達は男女ともに制服を着る様に決まっておられまして
昔仕立ててもらった制服がそれぞれのありましてね、
サイズが合った奴がありましたらそれを着て下さいね。仕事につきましては
前のハウスキーパーさん達が簡単な資料を台所に置いてあると聞いていますので
それ読んでから適当にやってほしいんですけどすみません。申し訳ありませんが
私は研究とかで多忙でございまして地下の研究室に籠り気味の生活をしているので皆さんと遊んだりすることが出来る時間があまりとれませんので
本当にすみませんねエ。」
「いや良いですよ小夜鳴先生、俺達は働かせてもらうんですから遊ぶとか
そういう目的で来たわけじゃないので。まあ、研究に何か壁にぶつかった時は
相談位は乗りますよ?何も出来ないかもしれませんけど。」
キンジがそう言うと小夜鳴先生は頭を掻きながら笑ってこう答えた。
「いやあ、そう言ってもらえると嬉しいですよ。もし暇になったら
1階の遊戯室にビリヤード台があるんですよ。私も偶にそこ使わせてもらって
リフレッシュしているんでああ、ラシャは今回に備えて新品な奴に
張り直させているので大丈夫ですよ。」
そう言うとそれではと言って小夜鳴先生は三人に向けてこう言った。
「それじゃあ早速ですが失礼しますね、夕食の時間になりましたら
教えてくださいねエ。」
そう言いながら小夜鳴先生は螺旋階段を降りて行って研究室に籠った。
「そんじゃま・・・働きますか。」
「そ・・・そうね。」
「そうだな、先ずはこの館全体の実際の状況を把握しよう。」
三人はそう言って着替える為に部屋に入っていった。
そして衣装を整える。