『ハロハロー-!!皆起きてるかなあ!!?って・・・アリアは?』
理子が電話の向こうではっチャケテイルトジャンヌがこう答えた。
「ああ、あいつならば今寝ている。先ほどの嵐で雷が精神的に
疲れているのであろう、ゆっくりと寝ている。」
『イヤちょっと待ってナニソレ今お眠って理子りん怒っちゃうぞー-!!』
「喧しいぞ理子、それで定期報告何だが。」
キンジがそう言っているとこう続けた。
「アリアによればだがやっぱり地下金庫の中なんだがその十字架は青くて
ピアスが付いているってやつらしいがそれか?」
『そう!それだよキー君!!』
やっぱりあったぜー-!!と大声で嬉しながら聞いているがジャンヌが
こう続けた。
「だが諸問題が一つ、小夜鳴先生は一日の殆どを地下の研究室で過ごしている。
古典的だが誰かが小夜鳴先生を誘いだす必要がある。」
ジャンヌがそう言うと理子はOKと言ってこう締めくくった。
『そっちは内容次第じゃあ理子りんだけじゃなくてジャンヌ達にも考えて貰うから後宜しく。』
そんじゃと言って電話を切るとキンジはジャンヌに向けてこう言った。
「それじゃあ俺は寝るわ。」
「ああ、お休み。」
ジャンヌはキンジに向けてそう言って互いに寝た。
潜入10日目
「本日は山形牛の炭火串焼き。本日は柚子胡椒和えでございます。」
キンジはそう言ってドームみたいな銀の蓋を開けて小夜鳴先生に見せるが
これ西洋風だと言うがまさにおままごとそのものとも言えよう。
因みに夕食はアリアとジャンヌが交代制で作っていることとなっているが実際はジャンヌが一人で作っている。
理子による猛特訓によってオムライス程度ならば作れるようになってはいるが
その他のメニューともなればキッチンで超常現象が起きると言うのだ。
例えるならば何かを焼こうものなら炭になるかダークマターに、
煮込めば沸騰して爆発、切る物ならば包丁がすっ飛んで天井や壁に突き刺さると言った事が起きてしまう為ジャンヌが担当となってはいるが
何故串焼きなのかと言うと・・・これは本人の希望なのだ。
置かれていた資料によればこう書かれていた。
『毎晩肉の串焼き・焼き方・・・表面を軽く炙る程度のレア・微注意・・・
香辛料に大蒜不可だけしか書かれていなかった。
これ栄養バランス大丈夫なのかと思いたいほどだ。
何せ野菜0なのだから。
然しそんなの聞く必要は無い為にキンジはそう思いながら串から肉を取り出して食事を始めた。
尚賄としてキンジ達は野菜付きの串焼きにして食べている。
そして夕食後、小夜鳴先生は古い洋物のレコードをレコーダーに入れて
ノイズ交じりのノクターンを聞いていてこう呟いた。
「Fii Bucuros・・・」
と月光に照らし出された庭の薔薇垣を見ているとアリアがこう聞いた。
「Doamne,te-ai vorba romaua ・・・?"FiiBucuros・・・?(あらっ、
ルーマニア語ですか?素晴らしい。)」
アリアが小夜鳴先生の空になったグラスに赤ワインを注ぎながらそう言った。
何の言語だと思っているとジャンヌがこう説明してくれた。」
「あれは恐らくルーマニア語だ、ブラドとの会話で
そうなっているかもしれないが今の言語に日本語特有の言葉が無かったぞ。」
「どういう意味だ?」
「良いか遠山、本来人間の言葉と言うのは方言と同じで住み慣れた場所の言語は幾ら直そうと努力しても治らない所がいくつか出てくるんだ。だが小夜鳴先生にはそれを全く感じられなかった。まるで・・・」
キンジはジャンヌの言葉を聞いてまさかと思ってこう反論した。
「おいおいおい待てよ、奴は日本人だぞ?幾ら何でも国籍を
偽造するにしては奴のお前の言っていた通り方言を基にするなら
何であんなに流暢に・・・!!」
キンジはまさかと思っているがジャンヌがこう言って終わらせた。
「遠山、これは仮定の話だ。理子には報告するなよ、良いな?」
「・・・分かった。」
キンジはそう言って話しを終わらせると突如小夜鳴先生がアリアに向けて
こう言った。
「17か国語・・・うんぴったりだ!数字的にも合っているし!!」
「何ですか先生?」
突然のことでアリアが呆然としているがそれは今まで話し込んでいた
キンジとジャンヌも何だと思っていると小夜鳴先生がこう答えた。
「君は17か国語話せるらしいね!実は今咲いている薔薇は
私が品種改良した薔薇で丁度17種類の薔薇の長所を集めた優良種なんですが・・・名前を未だ付けていなかったのです。丁度良い名前が無くて・・・
ですがあなたの事を聞いてしっくりと来ますよ!!あの薔薇の名前を『アリア』と呼びましょう!!フィー・ブッコロス(素晴らしい)!
フィー・フェリチート(嬉しいですよ)!!アリア!!」
小夜鳴先生はそう言ってキンジ達に向けてこう言った。
「君達もこっちに来て飲みましょう、私が目を瞑っておきますから。」
そう言うと更に三人分のグラスをキンジが持ってくるとそれに赤ワインを注いでこう言った。
「それでは皆様、今日と言う嬉しき日に乾杯!!」
「「「乾杯。」」」
そう言って夜が過ぎていった。
次回はまた会議。