そして数日後
武偵校に戻った後キンジ達は今回のあらましを教務課にいる蘭豹に報告して咎めを受けようとしたがそれらは全て・・・黙殺された。
無論タダと言う訳ではなくこの一か月間に行われた違法行為について咎めない事と引き換えにブラドの一件については永久に口外しない様にと言う厳命が下った。
そして内容については東京と神奈川の両武偵局と県警、警視庁、検察庁、
東京地裁から大量に書類にサインしなければならなくった。
如何やら彼らもブラドについて内々的に調査していたようであったそうだ。
ブラドはあの後逮捕されたようだ。
体の中に十字架ぶち込まれて数百メートル下迄落されたのによく生きているなと
キンジはそう思っていたが・・・少し違う。
ブラドは瀕死の重傷であった。
然も吸血で克服したであろう全てがぶり返り・・・いや、更に悪化してしまい
陽の光を浴びれば全身から火が噴き出して数百倍の痛みが襲い掛かり、
にんにくを嗅ごうものなら痙攣して倒れ、木に触れただけで酷い痛みに襲われて
十字架など見ただけで発狂し言葉だけで酷く恐怖してしまったそうだ。
まあ自業自得だがな。
キンジとアリアの願いについては後日天草経由でOKを貰った為
アリアは喜んでいた。
そしてキンジの周りについてだが・・・少し変わった。
「シー君!一緒に帰ろー----!!」
「スミマセン、これから教会でお手伝いがあるので。」
「だったら理子も行くー-!!」
「あまり燥がないで下さいね。」
「うん!」
最近だが天草と理子が一緒にいる状況が多くなったのだ。
そしてそれはキンジ達ともよく出会う為偶に話すこともしょっちゅうある。
そんな中で理子はキンジに向けてこう言った。
「お前の兄さんの居場所はここに書かれてる、時間も書いてあるから行け。」
「・・・ありがとうな。」
「勘違いするなよ、アタシは只借りを返しただけだ。」
じゃあなと言って理子は天草の方に向かって行った。
「ここか。」
キンジがジャンヌを連れて向かったのは人工島から少し離れた風力発電所。
その一角でとある女性が座っていた。
「・・・カナ。」
キンジはそう言ってその女性に近づくと女性はキンジに気づいてこう言った。
「・・・キンジごめんね、《イ・ウー》は遠すぎたわ。」
「・・・じゃあ何で帰ってこなかったんだカナ!・・・いや・・・
・・・・・兄さん。」
キンジが静かに・・・だが怒るような声でそう言うとカナはキンジに向けて
こう言った。
「ねえキンジ・・・・・・
・・・・・一緒にアリアを殺さない?」
その言葉が風の音と共に響いた。
次回は第4巻。