混弾のキンジ   作:caose

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 これって・・・対話って言えるのかな?


対話

「一緒にアリアを殺しましょう。」

 「「!!」」

 それを聞いてキンジとジャンヌは目を見開いて驚くが特に驚いているのは

キンジの方である。

 兄『金一』は文字通り正義の味方を地で行くような性格で弱い人たちの事を

最も良く考えて行動して時には無報酬で戦った事もある程の人間である。

 まあその所為で武偵局から苦情がありそれに対して金一牙出した答えがこれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「じゃあこれからは御握り一個と言う事で。」

 『ちゃんと金銭でしなさい!!』

 この答えに本気で電話の向こうの人間は怒ったそうだ。

 まあそんなマイペースではあるがそれでもちゃんと依頼を達成しているのが

厄介でもある。

 「・・・どう言う意味だ兄さん?」

 「?」

 「・・・応答がないぞ遠山。」

 ジャンヌがそう聞くとキンジは頭を掻きながら耳打ちしてこう言った。

 「悪い、兄さんは『カナ』の状態になると自分が『金一』であることを

認識しないんだよ。」

 「・・・つまり今の『金一』は『カナ』と言う人格を

表向きにしている事だな?」

 「まあ・・・早い話が二重人格と思えば良いから。」 

 そう言っていると・・・カナはジャンヌを見てこう言った。

 「あらジャンヌ?どうしてキンジと2人で来たの?」

 そう聞くとジャンヌは自身が今キンジと行動を共にしていることと

其の経緯を伝えると暫くしてカナはキンジに向けてこう言った。

 「キンジ、良かったわ。私キンジが何時彼女が出来るのかと

心配していたんだけどもうその心配はないのね。」

 「今のを聞いてどうしたらそうなるんだカナ!?」

 キンジは大声でそう言うがカナはジャンヌに向けてこう言った。

 「ジャンヌ、キンジはこう見えてちゃんと尽くす人だから心配しないでね。

それとキンジ、こう見えてジャンヌは可愛いもの好きだから何か髪飾りとか

指輪とか上げたら絶対喜んでくれるわよ。」

 「「何でそこ迄話が跳躍するんだ!!」」

 キンジとジャンヌは揃って大声でそう言うと暫くしてカナはこう聞いた。

 「それで?一緒にアリアを殺す件なんだけど?」

 受けると聞くとキンジはこう聞き返した。

 「何でアリアを殺すんだ兄さん?理由を聞かせてくれ。」

 そう聞くとカナはこう答えた。

 「理由は簡単ヨキンジ。アリアは巨凶の因由、巨悪を討つのは義に生きる

私達遠山家の天命だからよ。」

 「義ね・・・俺からしたらそんなので武偵を辞めたアンタに・・・

一発殴ってやりたいと思ってきたz」

 キンジはそう言いながら鎧竜剣を抜刀しようとすると・・・バン!と

銃声の音と同時に持っていた柄を手放してしまった。

 「くう!」

 キンジは痺れている腕を摩りながらこう考えていた。

「(『不可視の銃弾(インビジブル・バレット)』か、あれはカナ・・・いや、

兄さんと昔見た西部劇を兄さんが模倣してそして技として昇華させたあの力。

滅茶苦茶早い早撃ちで撃たれるまで認識できないあれは厄介な技だぜ!)」

 そう考えながらどうするべきか考えているとカナはこう口遊んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「『出エジプト記32章27・・・汝ら各々、劒を帯びて門より門と営の中を

彼処此処に行き巡り、その兄弟を殺し、愛しきものを殺し、

隣人を殺すべし』・・・ついてきなさいキンジ、今のアリアは簡単に

仕留められる。」

 そう言って手を差し伸ばすがキンジはカナに向けてこう聞いた。

 「アンタ理子から聞いたが・・・『イ・ウー』に居たって本当なのか?」

 そう聞くとカナは唇を噤んで・・・こう答えた。

 「そうね、いたわ。けどこの話は出来ないわ。」

 「生憎だが俺達は既に3件も巻き込まれている、危険なんて武偵になって

既に出来ているさ。」

 「それでも・・・出来ないわ、けどアリアを殺せば『イ・ウー』は崩壊する。」

 『どういう意味だそれは!?」

 ジャンヌはそれを聞いて驚くがカナは尚もキンジに向けてこう言った。

 「ねえキンジ、私の言う事無視したことない貴方なら分かるはずヨ?

アリアを殺せば全てが終わる。」

 そう言って尚も手を伸ばすがキンジが出した答えは・・・これだ。

 「悪いがそいつは断るぜ。」

 銃を向けたのだ。

 「・・・どうして?」

 そう聞くとキンジはこう答えた。

 「俺はアンタガ行方不明になってどんだけ辛かったか分かるか?

じいちゃんにばあちゃんもどう言う思いであの事故の事を思っていたか

分かるか!?アンタは義の為と言って家族を捨てておきながら

今度はその家族に殺しを頼むだなんて虫が良すぎると考えたことないのか!!

俺は今ある仲間の為に・・・カナ、いや『遠山金一』。

アンタをテロ組織『イ・ウー』構成員として逮捕する!!

それが俺の・・・義だ!」

 そう言ってキンジは・・・銃を下すとカナはこう聞いた。

 「どうして下すの?」

 「俺がここに来たのはアンタガ何で俺から消えたのか

どうして『イ・ウー』に行ったのかを聞きに来ただけだ。

そんでそれが答えならもう何も聞かないって決めていたからな。」

 じゃあなと言って去って行くのを見てカナは・・・こう呟いた。

 「・・・強くなったねキンジ、けどあの男を倒すにはまだ足りないわ。」

 そう呟いて・・・去って行った。




 そして・・・まあ色々あって。
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