混弾のキンジ   作:caose

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 すみません、祭りはまた後で。


アリア対カナ

 そしてキンジ達が授業を終えるとある事を松葉から聞いた。

 「キンジ、今アリアが札幌武偵の子と戦っているらしいわよ。」

 「へえ、一体誰なんだよ?」

 そう聞くと松葉はこう答えた。

 「ええと確か・・・《専無 カナ》って名前らしいわよ?凄い美人の

茶色の長髪を三つ編みにした美人ヨ。」

 「「!!」」

 キンジと近くにいたジャンヌはそれを聞いて驚いてすぐ様に向かおうとすると

キンジは松葉に向けてこう聞いた。

 「場所は何処だ!?」

 「えええと・・・第一体育館ね。」

 「ありがとう!」

 そう言ってキンジ達は第一体育館に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アサルトが使う体育館は少し違っていた。

 コロッセオと渾名されているスケートリンク状の楕円形フィールド前に

生徒達が防弾ガラス越しで喝采を説いていた。

 そんな中でキンジとジャンヌが進んでいく中でこう言う声が聞こえた。

 「札通武偵校にあんなスゲエ女子がいたなんて聞いた事ねえぞ!」

 「神崎の無配伝説もこれで終わりかもしれねえな。」

 「どうなってんのよあの銃撃!全然見えないじゃないの!!」

 興奮気味でアサルトの生徒達が口走っているがキンジはそれを聞いて

間違いないと思ってはいたがまさかこんな大観衆の前で殺すわけないだろうと

思いたいところであるしそれなら担当している教師が止めるはずであろうと

思っていたが・・・最悪が付く人間がそれであった。

 「やれややれや!どっちかが死ぬまでヤレや!!」

 と言いながら防弾ガラスの衝立の上で2メートル級の長刀何本も背負っている

この長身の女の名前は《蘭豹》。

 19歳で香港に於いて無敵と呼ばれている武偵でその後直ぐに実習教員として

教職に就いたのだが・・・あまりの凶暴性に加えてその馬鹿力から各地の武偵校を転々としているようである。

 そして闘技場を見るとアリアとカナがいたが形勢はカナが絶対的に優勢であり、アリアは片膝ついているのに対してカナは涼し気な・・・憂いの表情を

浮かべながらこう言った。

 「おいで、神崎・H・アリア。もうちょっとで良いから貴方を見せてごらん?」

 そう言った瞬間にいつの間にかであるがバン!と銃声が鳴ったと同時にアリアが見えない足払いにかけられたかのように前のめりになって倒れた。

 血飛沫が上がらなかった事を考えたら防弾制服の何処かに命中したのであろうとそう思ってはいるがあれは弾丸を貫通させれないだけであって衝撃は通じるのだ。

 然しそれは被弾個所に金属バットで殴られたかの様な痛みを齎し

当たり所次第では内臓破裂で死ぬこともあるのだ。

 本来こう言うのはC装備の着用を義務付けられておりこれらは武偵法違反に

該当するのだが《蘭豹》はそんなの知らんと言わんばかりに

これをやっているのだ。

 これにより死者も出ているのにも関わらずである。

 「おい《蘭豹》やめさせろ!また停職喰らうぞ!!」

 そう言うが《蘭豹》は大きな瓢箪で酒を飲みながらこう言った。

 「おうおう死ね死ね!教育の為に、大観衆の前で華々しく死んで見せろや!!」

 「・・・こいつはもう駄目だ。」

 キンジはそれを聞いて頭を抱えているとジャンヌがこう言った。

 「遠山、奴からは殺気が感じられんぞ。」

 「何だと・・・?」

 「お?そこに気づくとはコネクトにするには勿体ねえな

《ジャンヌ・D・ミシェラ》。」

 「ミシェラ?」

 「・・・私の本名だ、ジャンヌ・Dは家名として受け継いだもので

ミシェラが本名だ。」

 「何で言わなかったんだ?」

 キンジがそう聞くとジャンヌはぽつりと・・・こう答えた。

 「・・・可愛いから。」

 「は?何だって??」

 キンジがもう一度とそう聞くとジャンヌは・・・こう答えた。

 「可愛いからだ!私の見た目的に合わないから言わなかっただけだ!!」

 それだけだと言って顔を真っ赤にしてそう言うとキンジはこう返した。

 「そうか?お前綺麗だから結構いい名前だろ?」

 「な//////!!」

 ジャンヌはそれを聞いて耳まで真っ赤にするがキンジはこう続けた。

 「其れに自分の名前が気に入っているんなら今後は俺も使うぜその名前、

俺達はもう一緒に暮らしているんだから気にするなよ。」

 キンジがそう言うとジャンヌはそれを聞いてこう言った。

 「な・・・ならば呼んでくれないか?・・・私の名を。」

 「ああ、良いぞ。《ミシェラ》。」

 「/////・・・ありがとう。」

 真っ赤になって俯くジャンヌと頬を掻いて取敢えずは成り行きを見守ろうとするキンジ達を上から見ていた《蘭豹》は何やら・・・いやな顔でこう言った。

 「け!ションベンガキどもがいちゃつきやがって!!」

 酒が甘くなっちまうと瓢箪がぶ飲みしながらそう言っている間に・・・

決着がつきそうであった。

 「さっきの・・・銃撃・・・《ピースメーカー》ね。」

 「よくわかったわね、性格にはコルトSAA。よく分かったわね。」

 「マズルフラッシュと・・・銃声・・・骨董品だから・・・いまいち・・・

思い出しにく・・・かった・・・けど。」

 肩で息しながらアリアがそう言っていると・・・カナは冷ややかにこう言った。

 「そう・・・けどその程度ね。」

 そう言うとサラに一撃与えた。

 「ぐ・・・うう。」

 アリアは食らいながらも立ち上がろうとすると・・・カナはキンジを見て

出口に向かって行ったのでアリアは大声でこう言った。

 「未だ勝負はついていないわよ!」

 「もう終わっているわ、これが実戦なら貴方もう何回死んでいるのかしらね?」

 にこりと笑いながら・・・今度は見えるように《ピースメーカー》を出して

こう言った。

 「寝ていなさい。」

 そう言うとアリアの丁度・・・心臓少し上ら辺に向かって放った瞬間に

アリアは・・・倒れた。




 次回はカナが来る。

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