「皆おはようございます。」
そう言って入るのは武偵校にはあまりにも似つかわしくないほんわかとした教師、『高天原 ゆとり』が入ってきた。
こんななりであるが彼女は武偵校に入る前は凄腕の傭兵であったのだが
頭部に銃弾が貫通した後遺症で戦えなくなったために今ここにいるのだ。
そんな彼女が席に着いた生徒たちに向けてにこやかにこう言った。
「(´∀`*)ウフフ。じゃあ先ずは去年の三学期に転入してきたカーワイイ子から
自己紹介してもらっちゃいますよー。」
さあ入ってと言って入ってきたのは・・・ついさっきまでにあった少女、
アリアであった。
「「へ?」」
それを見たキンジと松葉は素っ頓狂な声でそう言うと高天原先生が
彼女についてこう説明した。
「『神崎・H・アリア』さん。イギリス武偵校からの留学生で今後とも皆と
勉強するから宜しくねえ。」
そう言うとアリアはキンジと松葉を見て・・・近づいてこう言った。
「アンタたちが『遠山キンジ』と『松葉 刑姫』?」
「ああ、そうだ・・・。」
「それが何ヨ?」
そう聞くとアリアは2人を指さしてこう言った。
「アンタたち!アタシの奴隷になりなさい!!」
「「・・・・・は?」」
そして時間はトンで昼休み
今2人はアリアから逃げるようにとある学部に向かっていた。
SSR(超能力捜査研究科)
ここでは超能力や超常現象等を駆使して犯罪捜査に役立てると言う
大義名分の下に行っているのだがこの学科は正直が付くくらいに・・・
酷い場所だ。
何せビルの入り口迄にもある朱色の鳥居
入り口付近には右に狛犬・左にスフィンクス
周囲にはトーテムポールや地蔵、モアイ、灯篭が所狭しと置かれており。
頭上にある注連縄には大鈴ではなくチャペルにあるような真鍮のベル。
最早カオスとしか言いようのない場所で普通の・・・娑婆にいるであろう
あらゆる宗教家が見れば卒倒間違いなしの場所である。
そんな場所に向かっていく中でキンジと松葉は天草を見つけた。
「よう、天草。」
「来たわよ。」
「おや御2人共。今日は散々でしたね。」
天草がそう言うと2人はこう返した。
「ああ、本当だぜ。世にも珍しいチャリジャックに遭っちまったよ。」
「おまけに変な転校生がアタシたちを『奴隷』だなんて変な事言うもんだから
質問攻めされて困ったもんじゃないわよ!!」
おまけにまあ色々とねと少し赤面してぶつくさいう松葉を見てああと天草は何か感づいたかのようにキンジを見てこう聞いた。
「遠山君。・・・あれやっちゃったんですか?」
「好きでやりたかねえよ!それにあれはまだセーフ!セーフ!!」
「何処がよ!アウトよあれは!!アタシの胸を鷲掴みして揉んでさ!!」
「だからあれは事故だっつーの!それに何が嬉しくてお前とだ!!」
「何ヨ!こっちだって何でアンタなんかに!!」
「「何だと(何よ)!!」」
「お二人とも、相変わらず仲が良いですね。」
「「何処がだ!!」」
キンジと松葉はまるで夫婦漫才の様な感じでそう言うとさてとと言って
天草が2人に向けてこう言った。
「速く入りましょう。・・・彼女がこっちに来る」
「キンちゃーーん!!」
「前にってもう遅いですね。」
天草はそう言って振り返った先にいたのは・・・黒髪の美少女であった。
腰まであろう長い黒髪。
巫女が着るような服を着た美少女が下駄を履いて走ってきたのだ。
「げ!『星伽』!!」
松葉はその少女、星伽を見て嫌な顔をしていた。
すると星伽と言う少女がキンジと天草と・・・隣にいる松葉を見るや否や
阿修羅の様な顔つきで刀を鞘から抜いてこう言った。
「キンちゃんを惑わす泥棒猫ーーー!!天誅!!」
「やっぱりーー!!」
松葉は星伽に行動を見て最悪だあと思いながらキンジの後ろに隠れると
天草が2人の前に立つと星伽の刀を両腰に差している8本の剣の内の1本を
引き抜いてその攻撃を受け止めると星伽が天草に向けてこう言った。
「どいて天草君!そいつ殺せない!!」
「駄目ですよ星伽さん。彼女は我々の仲間で同級生じゃあありませんか。」
「そいつはキンちゃんを誘惑した泥棒猫です!」
「違いますよ。松葉さんは誘惑していませんしどちらかと言えば
キンジ君が松葉さんを誘惑しているのですよ?」
それは違うと大声で2人がそう言っているのだが知らんなあと
言わんばかりに無視して攻撃を受け流し続けていると星伽がこう反論した。
「そんなの嘘よ!キンちゃんがそんな引きこもりのオタクと付き合うなんて!」
「アンタ目の前に本人がいるのによく言えるわねえ・・・!!」
それを聞いてまあ確かにだけどさと言うと天草がこう返した。
「彼が誰とどの様に付き合うのか何て個人の自由でしょう。それを決める権利が貴方にあるのですか?」
「私はキンちゃんの幼馴染です!」
「それでは弱いですよ。何より彼が傷ついていた時に助けていたのは
松葉さんですよ?」
「そ・・・それは」
「キンジ君も松葉さんもあんな感じですけど本当は心の底からお互いを
信頼し合っています。それを邪魔する権利は貴方にはありません。」
「・・・!!」
それを聞いて星伽が苦々しい表情を浮かべるとさてとと言って天草が
こう言った。
「彼らは私に用があるのです。そこをどいてくれませんか?お昼ごはんも
共にするので。」
「だったら私も」
「生憎ですが先約と用事がありまして・・・キンジ君はどうです?」
天草はキンジに向けてそう聞くとキンジは星伽を見てこう返した。
「俺は松葉と天草と飯にするが白雪とは御免だ。」
「そんな・・・・!!」
キンジの言葉を聞いて星伽はへなへなとふら付くかのように膝をつくと
天草は剣を鞘に収めてこう言った。
「それでは用は既に整えておりますので食事と一緒に説明しましょう。」
そう言って天草はキンジと松葉を案内していった。
次回はキンジの本当の主武装が出ます。