「よう、パトラ。お前を逮捕するぜ『未成年略取』と『違法賭博及び人身売買』
その他諸々込みでな!」
そう言って全員が武器を構えるとパトラはニヤニヤと笑ってこう言った。
「何ゆえ妾が貴様らの極東の猿共にこの『王の間』に入れてやったと
思っておるのじゃ?」
「自首だと嬉しいのですがね。」
天草は村正を構えてにこやかに笑ってそう聞くとパトラはこう答えた。
「けちをつけられたくないからじゃ。」
「けち・・・何をだパトラ。」
ミシェラがそう聞くとパトラは・・・怒り心頭でこう言った。
「妾は『イ・ウー』の連中に妬まれておるのじゃ!ブラドを呪い斃したにも
関わらずに奴らは妾の力を認めなかったのじゃ!!『ブラドは天草の持つ
村正によって打ち負かされた』と言いおるのじゃぞ!?群れるなど弱い生き物の
習性じゃと言うのにあ奴らは妾を・・・妾を!!」
「・・・小さいですわね貴方。」
「何じゃと!?」
詠の言葉を聞いてパトラは更に怒りを露わにするが詠はまるで小さな子に
諭すかのようにこう続けた。
「有史以来人類は常に仲間を作り、国を作り、栄華を極めていました。
王がたった一人で国を作れると言えますか?
たった一人で広大な国を作りましたか?いいえ違いますわ!私達は常に仲間と共に駆け抜けてきました!常に共に行動し、そして今ここにいる!!
それに引き換え貴方は常に一人、自分の力を過信している貴方には
誰かと共にいたいと言う願いが無い限り誰も答えはしませんわ!!」
「貴様・・・!!」
詠の言葉を聞いてパトラはギリギリと歯軋り鳴らしているが当の本人は
にこやかに笑っていた。
するとパトラは遂に逆切れしてこう言った。
「『イ・ウー』の次の王はアリアではない妾じゃ!妾が貴様らを倒して
アリアの命を握って話せば・・・王位を譲るに違いないのじゃ!!」
「哀れだなアイツ、自分の夢ばかりを見て何も考えてねえ。」
キンジはそう言ってパトラを見ていた。
自分の考えが全てで自分の考えとは違う事=悪と言う阿保めいた理論に
魅入られているのだ。
そう言う人間ほど自分の夢が壊れていくと自暴自棄になって
何をしでかすか分かったものではないからだ。
然しそれを聞いたパトラはむきーっと地団駄踏んでこう続けた。
「聞くが良い愚民どもが!妾は常に先を見て動いておる!
今回も『イ・ウー』の女王となった後の事を考えておるのじゃ!!妾はのう・・・
・・・・・男は嫌いなのじゃ!変な気分になって嫌になる、女王になったら
側近は美女で固めて後で使う奴らは呪い殺さずに封じようとしてジャンヌや
リュパンの曾孫を呪おうとしておったのに貴様らが
邪魔立てしたせいでー------!!」
「呪い・・・成程、ミシェラさんの足元にいたり理子さんの周りにいた
あのコガネムシは貴方の刺客と言う事ですね、王を語るにしては随分と姑息で正に小悪党なやり方ですね。」
天草がそう言うとキンジがこう続けた。
「其れに手前のやり方は絶対に無理だな、どんだけ男が嫌いだからって手前らは所詮は傭兵みたいな仕事をしているから男とは切っても切れねえんだよ。
手前の言っていることはまるで我儘なクソガキが言っていることと
同じなんだよ!!」
それを聞いて遂にパトラは激昂してこう言った。
「もう良い!ここに居る女は皆妾の僕にして男はここでコロシテヤル!!」
そう言った瞬間に辺りの建物が全て・・・砂金に変わった。
「「「「「「!!!!!」」」」」
全員が突然の事で驚いているとキンジが全員に向けてこう言った。
「皆近くにいる奴とペアになるんだ!なるべく離れるな!!」
そう言った瞬間に・・・キンジは背後に何かあると気づいて鎧竜剣を
背後に向けた瞬間に・・・パトラが曲刀をキンジ目掛けて振り下ろされたのだが
それを受け止めたのだ。
「貴様!!」
「俺から先とは・・・運がねえなお前!!」
「何・・・!!」
パトラは何だと思った瞬間に・・・背後から攻撃が来ることを感じて避けた。
それは槍。
機械仕掛けの様な形状をした槍の先にいたのは・・・一人の少女であった。
「ジャンヌ!!」
「私が怖いか?パトラ。」
「怖いじゃと!撤回せよ!!妾はエジプト一国程度では収まらん!!
いずれはこの世の女王になる存在じゃぞ!?銀氷の魔女よ!
その言葉覇王(ファラオ)に対する冒涜としれ!!」
「は!隠れて虫に命令を出して自分はこんな悪趣味で低俗な船に籠っている
貴様のどこを王と呼べるのだ!?裸の王様も大概なものだな。
ああ済まないな、カジノでは地下にいたから所詮は穴倉の中で悪趣味な事をして
稼ぐ『成金の土竜』と呼んだ方が正しいかな!!?」
そう言いながら攻撃してくるのでパトラは防戦一方の中でこう言った。
「は!妾はこのピラミッドの中では無限の魔力。つまり無敵なのじゃぞ!!
貴様等直ぐに」
「お前は何か勘違いしているようだなパトラ。」
「何じゃと?」
「確かに貴様はピラミッドの中では無限の魔力だ、だが貴様は・・・
無敵に等なれない。」
何故ならと言った瞬間に・・・パトラの腹部から強烈な痛みが襲い掛かった。
「な・・・あ・・・!!」
何故と思って振り向くとそこにいたのは・・・インクルシオを
纏っているキンジが自身の背後にいたからだ。
「何時の間に・・・・」
「よそ見している暇などあるか!!」
ミシェラはそう言って槍の取っ手部分で今度は腹部の中心に穿った。
「がは」
パトラはあまりの攻撃に肺の中の酸素が吐き出されたと同時に
ふらふらになりながら立ち上がるとこう言った。
「さてと付き合ってもらうぞパトラ、貴様の『砂上の王の椅子』が
崩れ落ちる迄な!!」
ミシェラがそう言ったと同時に攻撃が始まった。
次回に続く。