混弾のキンジ   作:caose

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 シャーロックホームズの話です。


会話

 「もう逢える頃と推理したよ。」

 『!‼』

 それを聞いて全員が身の毛よだつとはこの事だと言わんばかりに

全員(アリアを除いて)が臨戦態勢に入る中でシャーロックホームズは歩きながら

こう言った。

 「卓越した推理は予知に近づき、未来を予見できる。僕はこれを

『条理予知(コグニス)』と呼んでいるのだが世の中そううまくいかないようだね?何せ私が見た予知とは全く違う展開なんだから。」

 そう言いながらカナを見てシャーロックホームズはこう続けた。

 「カナ・・・いや遠山金一君、君の目的は同士討ちじゃないかね?」

 「く!」

 「仲間割れを引き起こしてあわよくば僕の首と言った処のようだが僕が来たことでそれはおじゃんだ、だが君には仲間がおり彼女が君のHSSの発動者なのかな?」

 シャーロックホームズはそう言って調を見るがキンジはそれどころではなかった。

 「(やっぱりこいつHSSの事を知っている!?)」

 HSS(ヒステリア・サヴァン・シンドローム)の略称であり性的興奮により

自身の保有する力を発揮できるのだ。

 然しまあそれが未だ幼い女の子対象ともなるとキンジはこう考えていた。

 「(我が兄ながら完全に犯罪案件になっちまうな。)」

 そう思っていると・・・調はこう反論した。

 「違うよ。」

 「?」

 「カナは私をそう言う風にしなかった、テロリストに拉致された私を救ってくれて私は本当に感謝している。だからこそ私はカナの為に戦う、

例えどんな結果になろうとも。」

 そう言いながら調はカナ近寄るとカナもありがとうと言って手を握ってくれた。

 まるで・・・親愛している親子の様に。

 「ふむ・・・ならばいいね。」

 シャーロックホームズはそう言ってカナから眼を離すとキンジを見てこう言った。

 「君が遠山キンジ君だね?鎧を纏ってはいるがまあ君である事は

確かだろうね。」

 「そいつはどうも。」

 キンジはぶっきらぼうにそう言うとシャーロックホームズはキンジの周りを見てこう言った。

 「矢張り多いな。」

 「?」

 「いや、こちらの事だよ。僕の名前は・・・まあ嫌と言うほど僕は映画やら

書籍とかで取り上げられているから言わなくても良いかもしれないけど

可笑しいね、僕は君にこう言わなければならないようだ。今ここに僕を

紹介してくれる人が一人もいないからね。」

 そう言いながら一泊於いて・・・こう名乗った。

 「初めまして遠山キンジ君、僕がシャーロックホームズだ。」

 そう言って自己紹介をしてきたがキンジはそれを聞いて合点がいったと

思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こいつは本物だ!と

 偽物とか俳優や精巧なロボットとでも思いたかったが

そんなちゃちな物ではないと思っているとシャーロックホームズはキンジから

アリアに視線を移してこう言った。

 「アリア君。」

 「!!」

 シャーロックホームズの言葉を聞いて呆然としていたアリアがビクッと

身体を伸ばすとシャーロックホームズはこう続けた。

 「時代は移り変わってゆくけれど、君はいつも同じだ。ホームズ家の淑女にのみ伝えられるその髪型を君はきちんと守ってくれていたんだね、それは初め、

君の曾おばあ様に命じたのだ、何時か君が来ることは私は推理していてね。」

 「・・・何・・・ですって・・・!?」

 カナはそれを聞いて驚いていたのだ、そこ迄昔に推理していたのかと

思っていたからだ。

 最早それは神の領域としか良いよが無いぞと思っているのだ。

 そんな中でキンジはノインテーターを使って叩き潰そうと考えていると・・・シャーロックホームズはキンジを見ずにこう言った。

 「用心しないといけないよ?鋭い刃物を弄んでいるといつか

その手に怪我する羽目になるかもしれないよ。」

 「・・・クソが。」

 何もかもお見通しかよとそう思ってキンジはノインテーターを背中に

マウントさせるのを見てシャーロックホームズはこう続けた。

 「アリア君、君は美しい。そして強いんだ、ホームズ一族の中に於いても

最も優れた才能を秘めた天与の才を持っているのにも関わらず

『ホームズ家の落ちこぼれ』、『欠陥品』と呼ばれてその能力を一族に

認めてもらえない罅はさぞかし辛かっただろうね。だが僕は君の名誉を

回復させれるどころか欲しい物が手に入るのだ、君が望むもの、君が欲するものがその手に納められるんだ。」

 そう言うとシャーロックホームズはアリアに手を差し伸ばしてこう言った。

 「おいでアリア君、君の都合さえ良ければおいで。悪くてもおいで、

そうすれば・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・君の母親は助かる。」

 「!!」

 それを聞いてアリアは目を大きく見開いたがそれを聞いていたキンジは畜生と思ってこう続けた。

 「(あれじゃあまるで人さらいその儘じゃねえか!アリアが欲するものを

態と提示させて自分から行く様に仕向けさせて俺達が動きにくくなるように

しているじゃねえか!)」

 そう思っていた、普段のアリアならばこの様な事は聞かないが自分が欲しい物が目の前にあるのだ。

 地位も名誉もそして権力と・・・母を取り戻すと言う願いが。

 そしてアリアは何か言いかけるとシャーロックホームズはアリアを抱きかかえてこう言った。

 「さあ行こう、君の『イ・ウー』へ。」

 そう言って再び歩き出したのだ。




 次回は第一次になります。
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