混弾のキンジ   作:caose

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 奥にへと進んでいった。


更に奥へ

「まさかこの肖像画って・・・歴代『イ・ウー』の艦長の墓か?」

 「正確には遺影だがな。」

 キンジの言葉に金一がそう答えると絵を見てこう言った。

 「肖像画の日付から逆算すると如何やら『イ・ウー』とは第二次世界大戦中に

枢軸国で構成された超人兵士育成機関と言ったもののようだが配線と同時に

彼らは自分達の存在は同盟軍に洩れさせない様にするために暗部になったと

言った処だが・・・代を変えるうちに裏組織のトップに迄

上りつめてしまったがために他国にその存在が行き渡ってしまったようだな、

初代と二代目は日本帝国軍人とナチスだったのに対して三代目からは

アフリカ系の女性となると恐らく彼女は当時の無政府状態で在った

アフリカ大陸の裏組織でそれなりの地位のようだったらしい。四代目は

車いすの中国人、こちらも政府としては未だ小さかった中国から逃げたと

言った処だ、それに彼女の功績には『天安門事件』の際に構成員を逃がす

手伝いもしているらしいな。五代目はこの雄々しい髭と顔つきから見てアラブ系、

中東の出身みたいだな、幾つかの裏組織とコンタクトを取っていたようだが

それすらも『プロテキシオン』に乗っ取られたという所だな。」

 金一がそう言いながらシャーロックホームズの描きかけの肖像画を見て・・・

ナニカに気づいたかのように肖像画に耳を当たらせるとキンジ達に向けて

こう言った。

 「キンジ、如何やらこの先に出入り口があるそうだぞ?」

 「何・・・確かに、少しだけど風の音がする。」

 キンジもそう答えると詠が左腕部二装備されている榴弾搭載型ハンドガンを付けて全員に向けてこう言った。

 「皆さん下がって下さい!!」

 そう言った瞬間に詠が撃ち放った瞬間にシャーロックホームズの肖像画どころか

近くにあったアラブ人の男の肖像画迄吹き飛ばしたのだ。

 爆炎の中から出てきたのは・・・隠し通路と下り用のエスカレーターが見えて

キンジは全員に向けてこう言った。

 「良し、皆分かっていると思うが俺達の目的はあくまでもアリアの救出が第一、シャーロックホームズは第二として扱い2人同時だった場合に備えて俺と兄さん、

ミシェラ、天草、詠で対処するから白雪と不知火は隙を見てアリアを救出して

それで俺達も隙を見て脱出する。良いな?」

 そう言うと金一を除いた全員が頷くとキンジは金一に向けてこう言った。

 「兄さん分かっていると思うけど」

 「いや・・・凄いなお前は。」

 「?」

 「もうここ迄大勢の人間に指示を出せるほどまでに迄成長するなんて本当に・・もう俺がいなくても大丈夫になったんだって思うと嬉しくてついな。」

 ハハハハと笑っている金一を見てキンジは胸が熱くなると金一はこう言った。

 「俺はお前を信じる、例え何があったとしてももう俺はお前から姿を消さないと誓おう。だから・・・帰ろうぜじいちゃんとばあちゃんがいる巣鴨に。」

 どやされるかもだけどなと言うとキンジは笑っただけで何も言わなかったが

内心は・・・同じ理由だったのだろうと思う。

 そしてキンジ達はエスカレーターで下って辿り着いた場所は・・・

教会であった。

 大理石の床には見渡す限りラテン語で文字が彫られており椅子が・・・ない。

 何でと思うよ本当に!?どうしてないのどうやって祈るのここでとキンジは

そう思っている中で他の場所も見た。

 何かの儀式に使うのであろうかどうか分からないが壁際や側廊には

生け花を生けた白磁器のツボが飾られておりその奥には唯一の光源でもある

複雑なステンドグラスが高く聳え立っている。

 そしてその下に・・・アリアが祈りを捧げるかのような膝を付いていると

キンジがこう言った。

 「アリア。」

 「!!」

 アリアがそれを聞いて驚いて振り向くとキンジがこう言った。

 「さっさと帰るぞ、シャーロックホームズが来る前にここから脱出して」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「私・・・残るわ。」

 アリアがそう言うとミシェラがこう聞いた。

 「何故だ?我々は貴様を助けに来たんだぞ。」

 そう聞くとアリアはこう答えた。

 「アタシはここに残るわ、これからは・・・ここで曾お爺様と暮らすわ。」

 「其れはどういう意味か説明してもらいましょうか神崎さん?」

 天草がそう聞くとアリアはこう返した。

 「あんた達には分からないだろうけど貴族には・・・一族には

果たすべき役割を正しく果たす事を求められるのよ。出来なければいないように

扱われて・・・アタシは卓越した推理力を誇るホームズ家で唯一その力を

持っていないばかりに皆からいない物扱いされてきた、それでも

私は曾お爺様を尊敬しているし憧れてもいるわ、探偵でもあり武偵の祖でもある

曾お爺様に少しでも近づこうと思って武偵になって・・・その曾お爺様は

生きていて私を後継者に選んでくれたのよ!ホームズ家の出来損ないと呼ばれた

私が認められた事の思いがあんた達には分からないでしょうね!!」

 そう言ってアリアはこう締めくくった。

 「ここにいればどうしてママが『イ・ウー』によって無実の罪を

押し付けられたのかが分かるわ!この事件の裏にある闇を暴いて私はママを

救い出して」

 そう言いかけて・・・金一がドスノ効いた声で・・・こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「言いたいことはそれだけか小娘が。」




 次回・・・金一キレます。
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