混弾のキンジ   作:caose

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 一つの終わりは新たなる始まり


一つの時代の終わり

「勝った・・・な。」

 金一のその言葉で決着がついた。

 シャーロックホームズは壁に埋まるかのような感じで倒されたところを

見ていたがためにそう言うと天草もこう言った。

 「ええ・・・僕たち武偵の勝利です。」

 そう言った瞬間に全員が・・・突如として膝を床について倒れそうになっていた。

 何せ相手はあのシャーロックホームズだ、全神経を尖らせていたがために

脱力してしまったのだが相手が相手であったがために無理も無かろう。

 するとキンジも・・・インクルシオが解除されてしまったのだ、

強制的であることからタイムリミットだったのだろう。

 インクルシオが解除されたと同時に倒れそうになっていた、一度斃されてもう一度戦う事となったのだ。

 然も進化しているがために性能に対して体が追い付かなかったのかもしれない。

 「う・・・ぐ。」

 キンジは息を荒らしている中で懐から・・・手錠を取り出した。

 「『シャーロックホームズ・・・お前を・・・逮捕する。」

 そう言って手錠をかけようとした次の瞬間に・・・泡が目の前に現れて・・・

爆発した。

 「がは」

 「遠山!」

 「キンジさん!!」

 「キンちゃん!!」

 「「遠山君!!」」

 ミシェラ、詠、白雪、天草、不知火が互いにキンジの駆け寄ろうとすると

シャーロックホームズがキンジ達に向けてこう言った。

 「まさか・・・僕が負けるとは意外だったよ・・・時間が過ぎようとしている・・速く始めないとね。」

 そう言うとシャーロックホームズが拳銃を持って・・・光輝き始めたのだ。

 「「「「「「!?」」」」」」

 それを見て全員が何だと思っていた。

 赤く輝くシャーロックホームズは拳銃を空に向けた瞬間に・・・鏡の様な何かが現れた。

 「暦鏡」

 白雪がそう呟くと映ったのは・・・アリアに似た少女であった。

 だが見た目が違っていた。

 ピンクのブロンドではなく金糸の様な亜麻色のツインテールで瞳の色も紺碧色であった。

 背中が開いたサマードレスを着て誰かと喋っているのをが見えると

シャーロックホームズは拳銃をアリアに向けてこう呟いた。

 「未だ条件が満たされていないが・・・仕方ないね。」

 そう言った瞬間に・・・アリアに当たって鏡が消えた。

 「今のは・・・何だったんだ?」

 キンジがそう呟くと天草がこう答えた。

 「あれは『暦鏡』と言って時と空間を超えて対象を見ることができる業です、

ですがそれを使った場合対象の時間に干渉できることから禁術に

指定されていますが・・・彼はそれを破った。」

 天草は怒り心頭で村正を構えてこう言った。

 「貴方は禁忌を犯した・・・その末路がどんな風なのか

貴方は知っていますよね?」

 そう言うがシャーロックホームズは只・・笑ってこう言った。

 「それがどうしたんだい?」

 何も悪びれもない様子であったがためにギリりと歯軋り鳴らして天草は

斬り捨てようとその時に・・・地響きめいたものが揺れた。

 「何だ!?」

 「潜水艦が沈むのですか!?」

 詠がそう云う中で辺りで白い煙が足元に立ちこんでいくのが見えた。

 「まさか・・・ミサイルを!?」

 「「「「「!!!!!」」」」」

 不知火の言葉を聞いて顔を青くする面々、何せICBMだ、何処に落ちるのかや

どんな弾頭なのかと想像するとシャーロックホームズがこう言った。

 「これは全て脱出艇だ・・・私が死ぬことで彼らは元の組織に帰るだけだ。」

 そう言うシャーロックホームズが・・・白髪になり始めていたのだ。

 するとシャーロックホームズは全員に向けてこう言った。

 「逃げなさい、ここはもうすぐ火の渦だ。」

 それを聞いて全員がどうするかと思っていると・・・金一がこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・撤退するぞ、こいつはもう動けない。」

 それを聞いて全員が頷いて出ていくのを見て

シャーロックホームズはキンジに向けてこう言った。

 「遠山キンジ君・・・君に名を与えよう。」

 「「「「「「「?」」」」」」」

 それを聞いて全員が何だと思っているとシャーロックホームズは・・・

こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「『竜騎士(ドラゴナイト)・キンジ』・・・その2つ名だ、

大事にしたまえよ。」

 そう言い残してシャーロックホームズはガクッと・・・息を引き取った。

 それを見た全員が出て云った後にシャーロックホームズは内心こう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー-ああ、遠山キンジ君。どうか、アリアを・・・私の大切な子孫を

導いてやってくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 イ・ウー事件はこの日終結したが・・・キンジ達は知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これが長い長い戦いの・・・序章でしかなかったことに。




 そして・・・。
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