「何しておられるのですか姉さま!こんなに夜遅くまで男性と遊び歩くなんて、
お姉さまは不衛生です!あ、あんなに精錬で星伽巫女の鑑とまで言われていた
お姉さまが・・・よりにもよって男性と夜遅くに!!」
何やらギャーギャー言っているが近くにいた金一が頭を抱えてこう呟いた。
「そういえば星伽の決まりって酷いが付くほど旧時代っぷりがあったな。」
「そうなの?」
「ああ、兎に角決まり事には厳しすぎる事で俺もキンジもそれを見ていたが
あれは・・・虐待以外の何者でもないぞ。」
調の問いに対して金一がそう答えると粉雪と呼ばれていた少女はこう続けた。
「そもそもお姉さまの門限は5時迄なんですよ!そして就寝が
8時と決まっておりますし星伽の決まりです!!」
「・・・今時の小学生ですらもうちょっと遅いわよ。」
ナニコレ昭和なのと松葉が頭を抱えながらそう呟いていると粉雪はキンジ達の
家の玄関に手をかけて・・・開かないのでじろりとキンジを睨んでいると天草が
こう聞いた。
「星伽さん、この子の態度どう見ても酷いと僕はそう思いますが
星伽はどの様な教育をしているのですか?程度が知れますよ?」
「貴方!星伽を愚弄する気ですか!!」
「愚弄も何もあなたの行動そのものが星伽を陥れていると理解できないのですか?貴方のやっていることが=外から見た星伽の評価を下げていることと
理解してくれないといけないのでは?」
「グウウウウ!」
粉雪は天草の言葉を聞いてグヌヌぬと歯軋り鳴らすかのように
天草を睨んでいる中でキンジはこう言った。
「さっさと入るぞ只でさえ暑いんだからよ。」
「それじゃあ兄さんお茶は冷蔵庫で冷やしてるからそれ飲んどけよ、この部屋に布団敷いておくから。」
「ああ、ありがとうなキンジ。それにしても済まないな
今日は泊めてくれるなんて。」
「良いさ、どうせ近いうちに爺ちゃんたちの家に行く予定があるから今日は皆で家に泊まる予定だったからな。」
そう言ってキンジは台所から巨大な鉄板を取り出しているとそう言えばと
キンジから離れて白雪の隣で座っている粉雪を見てキンジはこう聞いた。
「そういやあ何で来たんだ?『託』がどうたらって話だけど?」
それを聞くと粉雪はハイと言ってこう続けた。
「遠山様は求婚されます、今月中に。」
「「「「「「「「!!!!!!!!」」」」」」」」
それを聞いて全員が驚く中で松葉は慌てた様子で粉雪に詰め寄ってこう聞いた。
「ちょ!誰なのよ一体!!ここに居る誰かなの!?教えなさいよ!!!」
「わわわわ分かりません!お姉さまではない事は確かですがそれ以外は」
「落ち着け松葉!まだ何か言おうとしていることがあるかもしれんのだ!」
「そうですよ松葉さん!落ち着いて!!」
ミシェラと詠がそう言って松葉を粉雪から離れさせるとこう続けた。
「私が見えたのは女性の誰かが遠山様に求婚した描写ですので
それ以外は分かりませんがですが私の『託』は
お姉さまの『占』ほどではありませんが的中しますし
私のは内閣総理大臣にも書状でご進言をしたことがある程なので
間違いありません!!」
以上ですとそう言うと白雪の手を取って立ち上がってこう言った。
「さあ姉さま行きましょう!私はやる事終わらせましたので
共に星伽に帰って祭祀や神楽やあの例えようもない程美しい舞を手トリ足取り
教えて貰って姉妹皆で膳を頂き同じ臥所で眠り・・・
ああ、そこで色んな表情をされるお姉さまを想像するだけで粉雪はもう・・・で、デジタルビデオカメラを何台も購入しておきたいほどに!!」
「・・・兄さんこの子もうヤバくないか?」
「ああ、俺から見てもこいつは犯罪者になるタイプだ。」
キンジと金一そう言って粉雪を見ているが・・・白雪はこう答えた。
「私は帰らないよ粉雪。」
「・・・え?」
粉雪は何故と聞くと白雪はこう答えた。
「私はここでやる事が沢山あるの、星伽から出たことで
今まで見れなかったものや星伽にいては成しえないあらゆることが分かったの。
それにこんな私の事を必要としてくれている人達がいるって分かるから
星伽には帰らないよ。」
「そ・・・そんなお姉さま!ここにいてはお姉さまは穢れてしまいます!
この様な下劣で乱暴で金銭を用いて武力を使うと言う清廉あるお姉さまが
その様な場所に」
「・・・いい加減にして、それはここに居る皆に喧嘩を売るのと一緒って
分からないの?」
調が静かにそう言うと粉雪は何ですかと言うが調はこう続けた。
「彼らが武力を使うのは弱い人たちがそれを必要としているから、
彼らはそれに答えているだけ。犯罪者は突然として行動するからそれに備えなきゃやってられないのって分からない?」
「そのような問題に巻き込まれる需要側にも一定の責任が」
「それさ・・・殺された人達の遺族に向かってそう言えるの?」
「!!」
粉雪はそれを聞いてうぐと息を詰まらすと調は粉雪の目の前に迄近づいた。
小柄な調に対してまるで粉雪は大型の動物と相対するかのような
恐怖の瞳を浮かべさせているが調はこう続けた。
「彼らは何もしていないのに突然としてその命を奪われたり一生その傷と
生きて行かなければいけない、そんな中でそれ言って・・・誰が納得するの?」
「・・・・・」
「貴方は武偵をどう思っているのか分からないけど少なくとも私みたいに
この人たちに救われた人達が大勢いるって事も理解して。」
「それに貴方の言っていることはまるで自分は悪い事すらしていないとでも
言いたげですが知ってますか?そういう人ほど何かあって巻き込まれた際に
誰も助けてくれないと言う現実がある事を?」
天草が目を細めてそう言うと粉雪は怒りで赤面してキンジ二向かって
こう言った。
「貴方が・・・貴方のせいで姉さまは!!」
「粉雪!!」
白雪は粉雪に向けてきつく言うがそれを聞いて粉雪は・・・
泣きそうな表情で立ち去って行った。
そして全員どうするかと聞くとキンジはこう答えた。
「どっかで飯食か。」
そう言って家から出る準備を始めた。
さてと・・・次回どうするか?