「キンジさん、私と結婚してください。」
「・・・・ハ?」
キンジはその声の主・・・レキの言葉を聞いて何だと思っていた。
レキはスナイプのエースでありキンジも前はお世話になったことがある
武偵である。
彼女の獲物は『ドラグノフ狙撃銃』
これまでのスナイパーライフルにはなかった美しい程の細身なフォルムの癖に
耐久性と信頼性が高い事から世界を代表する銘狙撃銃に該当されている。
そんなまあ・・・結婚と言う色気な事言うかとキンジはそう思っている。
無口、無表情、何考えているか分からないと言う無の三拍子が揃っている
この少女がそんな事考えるのかと思っているとレキが近づいて来たので
ワンステップして避けてこう聞いた。
「何の真似だレキ?」
「遠山キンジさん、貴方はアリアと敵対しました。結ばれない確率は高いですが
念には念を入れてしないと貴方を『ウルス』には出来ない。」
「『ウルス』?・・・何だそれは?」
「家族と言う意味です。」
そう言うとキンジはこう答えた。
「・・・何で俺なんだ?」
「風は貴方だと言っているからです。」
「風?」
キンジはそれを聞いて中二病みないな事言ってやがると思っていると
キンジはこう答えた。
「断る。」
「何故ですか?」
「風が何なのか知らねえが一つ言うぜ、俺に銃を突き付けて家族になれだ?
冗談じゃねえぞ俺はお断りだ。」
「何故です?」
「分かり切った事だ、家族って言うのはなレキ、『絆』の問題だ。」
「絆」
「そうだ、相手を信じて信じられて互いに補い合ってそう言うのが家族だ。
けどお前のは家族を作るにしてもやっちゃいけねえことだ、そういうのは
脅迫であって武偵以前に人間としてやっちゃいけねえ事だ!」
そう言うがレキは一度目を閉じて・・・こう返した。
「キンジさん、それは貴方の価値観です。私にとって異性とは
そのようにまどろっこしいせずに・・・奪うものですから。」
「そうかよ・・・だったらその考えを改めさせなきゃな。」
キンジはそう言いながら鎧竜剣を構えると・・・突如として何かが
キンジ目掛けて襲い掛かった。
「な?!」
突然の事で驚く中で鎧竜剣が奪われるのを見て誰だと思っていると
そこにいたのは・・・巨大な狼であった。
「何だあいつは!?」
キンジはそれを見て驚く中でレキはこう言った。
「それでは始めましょうキンジさん。」
「畜生が!!」
キンジはそう言って非常階段に降りて下がっていって駐車場に向かって
近くにある大型車両を盾にして拳銃とナイフを構え乍らこう言った。
「クソがあの女、まともじゃなかったのかよ!」
キンジはレキの性格と言うよりも倫理観の欠落に驚いていた。
あれは間違いなく本気の目であったとそう思いながら腰にある鎧竜剣の鞘を見てこう続けた。
「あれが無いとインクルシオになれないか・・・
あれには結構助けられたからなあ。」
そう呟くとキンジは意識を切り替えてこう言った。
「兎に角アイツが何考えているのかはっきりしなきゃいけねえ、
こんな事するとはなと思うが吹っ掛けられた以上はぶっ飛ばす。」
キンジはそう言った矢先に・・・狼が現れた。
「ちぃい!」
キンジは狼の飛びつきを躱すが何かを感じて・・・伏せた。
地面には銃弾がめり込んだような跡があった。
「流石エースだなおい。」
そう言うと再度狼が襲い掛かろうとした瞬間に・・・煙が辺りを巻き込んだ。
「「!!」」
キンジと狼は何だと思っているとキンジの手に何かが弾かれて云ったような
感じがした。
「何があったのですか師匠?」
「おお、柳生か。まあ色々となって言うか何であそこにいたんだお前?」
キンジは目の前にいる豊かな銀髪をツインテールみたいに纏めている
右目に眼帯を付けた少女、『柳生 十香』を見ると柳生はこう答えた。
「あ、はい。師匠から紹介された人達のおかげでクエスト達成できたので
そのお礼と思いまして何やら師匠が呼ばれたような感じであったが為追って
来たのですがこれは何が?」
「まあ色々だな、あの狼とスナイパーに追われている様な感じって伏せろ!」
「うわ!?」
キンジはそう言って柳生と共に走っている中で一緒に路地に入ると
銃弾の跡があった。
「ああクソっておい大丈夫か・・・・」
キンジはそう言って柳生を見て・・・言葉を失った。
何せ今キンジの手には・・・柳生の胸を掴んでいたのだ。
「し・・・師匠/////」
柳生は赤面しているとキンジはやばいと思って下がると謝った。
「悪いその・・・本当に」
「いえそんなこちらこそつまらぬものをって又来ました師匠!」
「またアイツかよ!」
キンジは襲い掛かってくる狼を見て避けて去って行くとキンジは
どうするべきかと思っていた。
狼は恐らく匂いを追って来たのだと思っていると匂いが効きにくく尚且つ
あのレキのスナイパーを避けることができると言う一石二鳥の方法はないかと
思っていると・・・ある物を見た。
「なあ柳生、ちょっといい考えを浮かんだが乗るか?」
「師匠の作戦でしたら喜んで。」
そう言うと柳生はキンジの考えを聞いて・・・こう答えた。
「其れなら確かに何とかなりますがですが学園手前ともなれば」
柳生がそう言いかけるとキンジの携帯の電話が鳴った。
相手は誰だと思っていると出てきたのは・・・彼女であった。
「遠山どうしたんだ遅くなっているぞ。」
「ミシェラ!?」
ミシェラであった。
作戦開始だ。