混弾のキンジ   作:caose

75 / 299
決着です。


レキ対キンジ後編

「ミシェラ!どうしたんだ一体!?」

 『遠山か、貴様が遅いものだから心配して電話してみたのだが何かあったのか?』

 「ああ!現在進行形でな!!」

 そう言ってキンジが説明するとそう言えばとミシェラがキンジに向けて

こう言った。

 『少し前の事だ、未だ私が《イ・ウー》にいた時だがプロテキシオンが

モンゴルにいるとある民族に勧誘した時の事だが彼女たち全員の思想が

まるで戦士の様な風潮であったと言っていたがレキの言葉は確かにそれに近いな。

それに風と言っていたが彼女達も同じことを言っていたからもしかすれば

レキは彼女達と同じ部族の一員かもしれんな。』

 「部族・・・モンゴル系は確か放牧民族だったよな!?」

 『ああそうだ、そして彼女達のスナイパーとしての技術は全員トップランクで

裏の仕事にも精通している。恐らく手に入らないと分かれば貴様を殺すだろうな、

お前の戦妹毎。』

 「ふざけやがって・・・どうするべきか考えているところだけど

何かいい方法あるか!?」

 キンジがそう聞くとミシェラがこう答えた。

 『奴には狼がいる、そいつがお前を追い回しているとなると

匂いをばら撒くと言う手があるがそれは愚策だろうな。今どこにいる?』

 「今下水道から出た処だ!臭くて堪ったものじゃ」

 『よし・・・今ならイケるだろう。』

 「ハアどういう意味って・・・成程そう言う事か。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「遠山さんの姿が無い?逃げた処から鏡経由で追います。」

 レキはそう呟いて周りを見渡していると・・・狼、いや・・・自身が

新たに加えた仲間である『ハイマキ』の姿を確認したが

何やら『ハイマキ』の様子が可笑しい事に気づいて近くを見ると・・・

それは下水道に繋がるマンホールがあった。

 「成程、ハイマキの追跡から逃れるためにあの中ですか。

ですがここから近くのマンホールは既に把握済みです、逃げられはしません。」

 そう言って辺りを見渡して暫くして・・・夜になってしまった。

 「来ない?・・・まさか!」

 レキは珍しく慌てている様子でキンジの家がある方角に射線を移して・・・

影が見えた。

 「あれは遠山さんの・・・逃げられました。」

 そう言ってどうするべきかと考えて・・・背後から声が聞こえた。

 「チェックメイトだ。」

 「!!!」

 その声を聴いてまさかと思って振り向いた瞬間にいたのは・・・キンジと十香、更に天草とミシェラと詠達もそこにいたのだ。

 「・・・あれは罠でしたか。」

 「まあな、あれは松葉とカイズマスに頼んで即席の人形を置いて貰ったんだ。」

 「どうやってここに?」

 「それはこうだ。」

 キンジはそう言って説明した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数分前

 「匂いで俺達がいる事を隠すのか?」

 『そうともいえるが狼がその程度で騙せるとは思えんから私と天草も

そっちに向かおう。』

 「だけど集団で行ってバレるって危険性が」

 『それについては秘策がある。』

 「秘策だと?」

 『ああ、松葉とカイズマスには囮になって貰って我々が家にいると言う幻を

レキに対して時間差で見せる。その前に私と天草が術で結界を張って匂いを

抑え込む、そしてお前達は武偵校から少し離れたマンホールから出てきて

私達と行動を共にしてレキを追い込むぞ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「と言う訳だ。」

 「『ハイマキ』はどうやって」

 レキの言葉に対して詠がこう答えた。

 「簡単ですよ?私が作ったもやしに天草さんが魚肉ソーセージを

買ってくれたおかげで簡単な炒め物をしておいてみたらすぐ様に

飛びつきましたよ?」

 「『ハイマキ』・・・。」

 レキは少し遠い目をしているがまあ所詮は動物であるがために

それは致し方が無い。

 するとレキはキンジに向けてこう聞いた。

 「それで私は如何しようと?」

 そう聞くとキンジはこう答えた。

 「簡単だ、お前の目的が聞きたいだけだ。何で俺なんだ?」

 キンジがそう聞くとレキはこう答えた。

 「風がそうしろと言っていたからです。」

 「風って誰だ?」

 「風は風です。」

 「そうじゃなくて一体どんな人物かって話」

 「風です。」

 「「「「「・・・・・」」」」」

 それを聞いてもう駄目だなと思っているとキンジはこう言った。

 「取敢えずは俺を狙うのはやめてくれるか?」

 「仕方ありません、勝負は貴方の勝ちです。貴方の言うままに。」

 そう言うとキンジはレキに向けてこう言った。

 「それじゃあもう俺には近寄らないで欲しい、風の命令でも絶対だ。」

 「・・・分かりました。」

 レキは少し考えてそう答えた。

 これを持ってこの戦いは終結したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それにしてもアイツ一体何がしたかったんだ?」

 キンジがそう呟くとミシェラがこう答えた。

 「分からないが貴様に何かあったとしか言いようがないぞ?」

 「そんなの俺は知らんぞ?」

 「ならばどうにもならんな。」

 ミシェラがそう答えるとキンジは十香に向けてこう言った。

 「ありがとうよ助けてくれて、おかげでやばかったぜ。」

 「いえこちらこそ!師匠の助けになるのでしたら喜んで!」

 十香は嬉しそうにそう言うと詠がこう提案した。

 「今日は遅いので私達とご飯食べませんか?今日はよく頑張りましたし。」

 「そうだな、って言うかお前予定ってあるか?」

 キンジがそう聞くと十香はこう答えた。

 「いいえありませんって言うかありがとうございますお食事致します!!」

 「そうか・・・なら帰るか。」

 キンジはそう言いながら全員と共に家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 次回は始業式。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。