混弾のキンジ   作:caose

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 バスジャックのチョイ手前


雨の中で通学はご容赦を!

「今日は雨ですね。」

 「そうだな。」

 キンジは天草の言葉を聞いてそう答えた。

 今日は天草が作った蕗の薹の佃煮と海苔の海藻サラダとなっている。

 食事しながらキンジは松葉から貰った情報をキンジに向けて話すと天草は

こう返した。

 「成程、仇にも等しい人間。そして何よりも貴方との接触が

偶然じゃなかったという意味でしょうか?」

 「ああ、だが何故そんなことしたのか不明なんだ。あいつが俺と接触して

何か利益でもあるのかと思ってな。」

 「確かに一見したらなさそうに見えますが取敢えずは考えておきましょう。」

 それではと言ってキンジに向けてこう言った。

 「そろそろ出ましょう、何せこの雨模様ですから賑わっている可能性が

あります。」

 「ああ、そうだな。」

 今回こそはなと言ってキンジも出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「今回は間に合いそう・・・と言うのは早計でしたね。」

 「ああ、まさかここ迄とはな。」

 天草とキンジは互いにそう言って現状を観察した。

 今バスは満員で正直なところ生徒たちがすし詰め状態なのだ。

 「・・・歩きましょう、こうなったら遅刻も覚悟で。」

 「ああ、偶には良いか。」

 アサルトにいた時は日常茶飯事だったがなと鼻で笑って2人は歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「やっと着きましたね。僕はこれから数学の授業ですがキンジは?」

 「俺は国語だ。こうなったらお互いにふけるか。」

 「そうですね、でしたら学園のカフェテリアで」

 天草がそう提案しかけたと同時に・・・松葉から電話がかかった。

 「はい、どうした松葉?」

 『キンジ!アンタ今何処よ!?バスの中!?』

 「おい如何したんだ松葉」

 『答えなさい!アンタ今何処よ!』

 「・・・今はアサルトの体育館前で天草と一時間目ふけようかと

相談していたところだったけど。」

 『そっか・・・良かったー。さっき情報が入ったの。良いよく聞きなさい。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『たった今バスジャックが発生。然もあたし達が巻き込まれた

チャリジャックと同じ手口でね。』

 「!?・・・それってつまり」

 『ええ、アタシたちの予測が濃くなったわ。間違いなく『武偵殺し』はこの島の人間で間違いないわ。』

 「・・・俺について知っているのは武偵校だけだからな。」

 『となると一刻も早く特定しないといけないんだけど厄介事があるのよ。』

 「?」

 『如何やら特殊なアルゴリズムが組まれていて解析に時間が掛るのよ!ああもうこっちから監視カメラの映像を見ようとするとセキュリティーが掛るのよ!』

 「となるとかなりのやり手・・・コネクト関係か?」

 『それかインフォルマかもしれないわ!兎に角私はこっちに集中するから

バスジャックに関しては・・・不服だけど中空知にさせるからお願いね!‼』

 後装備はC装備だからと言って松葉が切るのを確認してキンジは天草にも

同じことを伝えてこう続けた。

 「分かりました、それでは僕も準備しましょう。こう見えても私も武偵ですから準備しましょう。」

 「助かる・・・行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 キンジと天草は互いにTNK製の防弾ベストと強化プラスチック製の

面当て付きヘルメット・武偵校の校章が入ったインカム・

フィンガーレスグローブ・全身のあちこちに食い込むほどしっかりと締めた

ベルトにはキンジは拳銃のホルスターと予備のマガジンが4本。

 天草は刀が8本と小舘が4本後ろに装備されている。

 そしてキンジは松葉からメールで『女子寮屋上で待ち合わせ』と

書かれていたので来てみると既に3人が来ていた。

 「お?キンジか!貴様も来ていたのか!?」

 「おお、久しぶりだな『カイズマス』。」

 キンジを見るや否や何やら親友のような感じで近づいて来たのが

アラビア武偵校からの留学生『カイズマス・イデアス』。

 武藤と同じでロジと言う車両専門の科目であり主に船や飛行機などと言った

大型タイプの操縦を得意としているためある意味大型車に入るバスの運転なら

打って付けだなと思っているともう一人がすぐそこにいた。

 「レキも呼ばれていたのか。」

 「ああ、神崎が呼んだそうだ。」

 カイズマスの言葉を聞いて見た先にいたのは狙撃を主にする『スナイプ』所属のSランク武偵『レキ』がそこにいた。

 体の線は細く身長はアリアの頭一つ分高い。

 腕は確かで水色のショートカットの美少女であるがその無表情と正確な狙撃から『ロボットレキ』と呼ばれていた。

 そして何よりも目立つのは耳に取り付けられているヘッドホンである。

 恐らく音楽を聴いているのであろう大人しく体育座りしているレキと反対に

何やら通信機越しで大声で文句を言っているアリアを見つけるとカイズマスが

キンジに向けてこう言った。

 「それにしても貴様の事件と同じ手口となると・・・言いたくないが」

 「身内を疑いたくねえってか?」

 「!!・・・ああ、そうだな。だが若しそうなら俺達は仲間に銃を向けなければならないと思うとな。」

 「確かに・・・イヤな職業だよなあ。」

 キンジはカイズマスの言葉を聞いてそう言うと通信を切ったアリアが

全員に向けてこう言った。

 「時間切れヨ。正直なところもう一人Sランクが欲しかったけど

無い物ねだりだから仕方ないわ。これからヘリで現場急行よ!」

 そう言うと上空からヘリがやって来た。

 これは厄介事だなあとキンジはそう思いながら搭乗した。




 次回はバスジャックまで急行。
 それと『カイズマス』はfateに出てくる『オジマンディアス二世』である。
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