混弾のキンジ   作:caose

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 閉会後の戦闘も終わった。


終わりて

「~~~~~~~~~!」

 アリアは首筋から電流が流れる位の痛みに目を大きく見開くと・・・パアンと

レキの持つドラグノフが火を噴いてヒルダの頭部を左上から右下にかけて貫通するとレキは無線でアリアに向けてこう言った。

 「下がって下さいアリアさん、彼女がドラキュリアなのならこの程度では

死にません。」

 そう言ってもう一度構えるとスコープ越しから見えたのは・・・血まみれの顔で

レキに向かって自身の蟀谷に人差し指を伸ばしてピストル型にした右手で撃つ仕草を見せつけていたのだ。

 そしてヒルダは笑いながらこう言った。

 「嬉しい誤算だったわ!私は第一形態(プリモ)のままもう殻を外せれるなんておほほほほほほほほほほホFiiBucuros!FiiFericit!!

(素晴らしいわ!素敵だわ!!)」

 耳を塞ぎたくなるような超音波の様な笑い声が響き渡る中でアリアは自身の

左耳の下の首筋の傷が頸動脈を切断されていないかを確認して構えた瞬間に・・・

ガバメントを構えたアリアはがくっと片膝を付いた。

 「毒カ!?」

 キンジはその光景を見て解毒用の薬を武偵用の学生証から取り出そうとすると・・足元から声が聞こえた。

 「・・・不味いぞ、遠山の。毒よりも不味い事になりソウジャ。」

 足元には手毬しか見当たらないのだが玉藻の声が聞こえる。

 毒より不味いという言葉にキンジはじゃあ何だよとそう思っていると・・・

アリアの体が体の周囲に緋色の光の靄が発露し始めたのだ。

 「何だ・・・・あれは?」

 何がどうなっているんだと思っていると手毬はヒルダに向けてこう言った。

 「ヒルダお主・・・『殻金七星』破り迄知っておったか!」

 「光栄に思いなさい、史上初よ。人類が殻分裂を拝むことが出来るなんて。」

 そう言っていると手毬はキンジに向けてこう言った。

 「遠山の、アリアがここに来てしまった事が運の尽きじゃが一つは儂が

必ず戻すから手伝えメーヤ・・・何しとるんじゃお主。」

 「動けませ~~ん!」

 「煩いから止めた。」

 「外せやガキがーー!!」

 「貴方もガキ。」

 「うるせえわ!!」

 調がメーヤとカツェを縛って動きを止めていた。

 「ああもうこんな時に!」

 「私がヤル!」

 「すまん!!」

 するとミシェラが手毬に向かってそう言うと手毬はそう返して・・・ばしゅ!と白煙を上げて元の玉藻に戻った。

 そして玉藻は耳や尻尾を逆立てて巫女が持つような御幣をアリアに向けて

握って構えるとアリアの体から・・・緋色の光球があちこちに

飛び散り始めたのだ。

 「何だ・・・これは?」

 キンジは一体何なんだと思っていると玉藻はその内の一つを御幣の柄で

受け止めるとそに光球を御幣の両端を押してアリアの所に戻した。

 そしてミシェラはと言うと・・・光の玉をテニスの玉の様に弾き飛ばして見事

アリアに戻って行った。

 そして残った光球は・・・ヒルダ、カツェ、ハビ、諸葛に行き渡ると

ヒルダは彼らに向けてこう言った。

 「その殻は『眷属』についたご褒美よ、それにこれはお父様の仇共への

嫌がらせに丁度いいでしょ?私一人よりも厭らしくてね。」

 そう言ってヒルダは銀髪長髪の少女を呼ぶとそれを・・・服の中に

その大きな胸の谷間に無造作に入れるとこう言った。

 「其れは貴方が持ちなさい、無くしたら・・・分かるわよね?」

 「!!・・・は・・・・ハイ。」

 その言葉を聞いて少女は恐怖しながらもそう答えるとハビと呼ばれた少女はその光球をお手玉みたいにし遊んで最後に口の中にペロンと口の中に放り込むと

獣の様に4つ足で走って去って行った。

 「おい・・・もう良いだろう。」

 「御免、それは渡せない。」

 「って言うと・・・思ったぜ!」

 カツェはそう言うと・・・大ガラスがその光球をパクリと加えると

其の儘飛び去って行った。

 「調!その烏を捕まえるんだ!!殻金を奪われたら元も子もない!?」

 「分かった。」

 そう言って調はカツェの方を緩めてヨーロッパで弾き落とそうとすると・・・

カツェはニヤリと笑ってこう言った。

 「甘いぜ!」

 そう言うと大道芸みたいに跳躍して離れると未だ縛られているメーヤに向けて

こう言った。

 「じゃあなメーヤ!またどっかで会おうぜーー!!」

 そう言って去って行った。

 そして諸葛は懐から細い竹筒を取って光球を中に入れてこう言った。

 「これはありがたいですね、計画以上の手土産です。すぐにランパン城に戻って分析いたしましょう。」

 そう言って立ち去ろうとするとヒルダはこう聞いた。

 「あら帰るの?レキを殺すならあの子私の頭を撃ちぬいたから加勢してあげても良かったのに?」

 「いえいえ、私は後方担当ですし君子危うきに近寄らず。正攻法で戦うなど

軍師のする事ではないので。」

 それではと言って・・・煙幕缶を投げて消えていきヒルダはこう呟いた

 「じゃあ私も今夜はこれくらいにしておくわ、行くわよ『クリス』。」

 「はい、ヒルダ様。」

 『クリス』と呼ばれた少女はそう言って影の中に消えていくヒルダとは別に

アリアが乗り捨てたボートを奪って何処かへと姿を消すとキンジを見て

ヒルダはこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「また逢いましょ遠山キンジ。」

 そう言って影の中にへと去って行き残ったのは・・・キンジを除いてミシェラ、玉藻、金一、調、メーヤだけとなった。

 そして霧が晴れて月明かりが届いた時には・・・何もかもが終わった後で

あった。




 そしてその後。
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