「雇ってくださいって・・・どう言う意味だよアンタ?」
「其の儘の意味でございます、私を貴方のチームに入れて欲しいのです。」
そう言ってお辞儀すると・・・キンジにドがつく程に近づいてこう続けた。
「私こう見えても何でも出来るんです!食事の支度から戦闘迄全てをこなすことが出来ますしそれにその・・・何でしたら床にて夜の」
「お前ちょっと待て落ち着けって何したいんだお前は!?」
「ですから貴方に雇って貰いたいと」
「いや待て俺ん家で何したいか聞きたくないし考えたくも無いって言うか頼むから何で俺なんだって話なんだが!!」
キンジはダイアナに向けてそう聞くとダイアナはこう答えた。
「はい、この度のバンティーレに伴い『MI6』はどちらに着くかで
論争となってしまい中立派となっておりますがこの時世です。どちらに着くにしても我々は仲間を集めなければなりませぬが貴方もどちらにも付いていないため
同盟を組みたいと思います次第で」
「言っていることは分かるが何で雇って貰いたいってなるんだ意味わからん。」
キンジはダイアナに向けてそう聞くとダイアナはこう続けた。
「先にも申し上げた通り我々は同盟を欲しております、でしたら実力も合って
あの中で勝ち目がありそうなのは貴方でしたので同盟の証として私を連絡係にして
貰いたいのでございます。」
ダイアナがそう言うがキンジは少し悩んでいた、味方が増えるのはありがたいが
正直な所チーム編成は現状で充分なのにここで追加するのは如何だと
思っているのだがダイアナはこう続けた。
「貴方のチームについても理解しておりますし私こう見えて何でもできます!」
「其れは分かっているがウチは既にSSR、ロジ、コネクト、インケスタ、
メディカ、アサルトがいる中でお前は何が出来るんだ?」
そう聞くとダイアナはこう答えた。
「ハイ、私は攻撃が主立っておりますが内容次第では潜入も出来ます。」
「・・・レザド(諜報)か、ウチにはいねえがアミカにいるしそれに」
「其れと拷問も出来ます!」
「胸張って言うなってダキュラ・・・どうするミシェラ、天草?」
そう聞くとミシェラと天草は暫くしてこう答えた。
「私は良いと思うぞ、我々は一点特化型が多いから多様性のある人材は
欲しい所だ。」
「まあここ迄言われますとね・・・必死さが伝わると言いますか。」
そう言うとそう言えばとキンジは天草にバンティーレの事
聞いているんじゃないかと思っていると天草はこう言った。
「ああそれとですが僕もバンティーレにつきましてはメールで聞いていますので一応僕も師団派になりますね。」
「・・そうか。」
それを聞いて何かあれば駆けつけるぞと言うと天草もお礼を言うと
仕方ないと言ってダイアナに向けてこう言った。
「よし、俺達のメンバーに入れてやるが既にチーム編成は終わってるから
外部からの委託って感じで一年間の契約って事で良いな。」
「ハイ!宜しくお願いします!!」
そう言うと・・・背後から声が聞こえた。
「もう良いかね君達?」
「ああそうだな・・・手前イ・ウーの生き残りか何かか?」
キンジがそう聞いた瞬間にミシェラと天草が互いに武器を構えると美少年は
溜息交じりでこう言った。
「人に名を聞くときは自分から名乗るのが礼儀じゃないのかい?」
「生憎だが仲間でもねえしそれ以前にあんなの乗っている奴の言葉を誰が
信じるかよ。」
そう言ってノインテーターを構えていると美少年は仕方ないと言って
こう名乗った。
「やれやれ、随分野蛮だな。だがそう言うのであれば言わなければならないのが貴族の情けだね、初めまして遠山キンジ。僕の名前は『エル・ワトソン』だ。」
「『ワトソン』・・・オイオイオイ待てよアリアはホームズで
お前がってマジかよ。」
「マジですよキンジ様、彼は確かに『エル・ワトソン』。
《リバティ-・メイソン》の隠密部隊の人間です。」
「流石女王陛下直属の暗部組織だね、僕達の事を既に知っているとは。」
「いえ、貴族名簿に貴方の名前が記されていましたので知っていた程度です。」
「そうか、紹介ご苦労であったがじゃあ僕がここに居ることは
知っているよね?」
そう聞くとダイアナはこう答えた。
「ええ、貴方とアリアが許嫁であること位知っております。」
「許嫁って・・・今時なるんだなそう言うの。」
キンジはまるで遠い世界だなとそう思っていると『エル・ワトソン』は
アリアに向けてこう言った。
「さあ、僕が来たからにはもう心配いらないよ。君は僕が・・・
絶対に守ってあげるからね。」
そう言う『エル・ワトソン』の眼はまるで・・・アリア本人を
見ているようではないとそう思っていた。
そして『紅鳴館』廃墟。
嘗てブラドが使っていたこの館は既に廃墟となっており雑草が少し
生い茂っている中で・・・ヒルダが銀髪の少女に向けてこう言った。
「何故攻撃しなかったのかしら?」
「も・・・申し訳ありません、邪魔が入りましてそれで。」
「そう、けどまあ良いわ。嫌だったけどこれでアイツとの約定は
果たし終わったけど・・・援護しなかったィヌには躾が必要の様ね?」
「ヒィイイイイイイイイイ!助けて誰かーーーーー!!」
それからと言うのも痛いとかユルシテとか言う声と共に肉を叩くような音が
聞こえる中で・・・廊下の隅っこで震えて蹲っている理子が体育座りしながら
恐怖していた。
嘗て自分もブラドに酷い事された身としては助けたいが・・・
体が動かないのだ。
トラウマが蘇って言う事聞かなかったら殴り蹴られて凌辱されたあの時の恐怖が蘇る中である事を思い出していた。
・・・天草と共に教会の手伝いをしていたあの時の事を。
そして理子は小さな声で・・・泣きながらこう言った。
「シーン・・・助けてよ・・・。」
そう言いながら少女の鳴き声を聞く事しか理子には出来なかった。
次回はまた学校。