【遊戯の神】による転生 ~Re:Monster編~   作:ロキブレイカー

2 / 6
この「Re:Monster」って作品は、私がまだ二次創作について何も知らない頃にこういうストーリーだったらいいなと最初に思った、いわゆる自分にとっての原点のような作品なんですよね。


12000年前
転生


 私はエリカ・レタール。前世の名前は「宇骸命子(うがい めにこ)」。

 

 神を名乗る存在に適当に選ばれて、転生者同士の生き残りをかけたゲームに参加することになった一人の人間です。

 神は勝てば何でも叶えてくれるというのでいろいろ詳しいことを聞いたが、実際に私には叶えたい願いがあるわけではありません。

 ただ、私は根っからのの快楽主義者であるだけです。

 私にとって重要なのは、どう動けば物語が一番面白くなるか。

 それ以外は全く必要のないこと。

 たとえ自分の命であっても。

 

 けれど、この「Re:Monster」という世界は神も言っていた通り、そう甘い世界観ではありません。

 少し下手を打てば、簡単に死んでしまう。

 簡単に死なないように強くなっても、少し強い敵が現れればやられて死ぬ。

 その敵負けないようにもっと強くなっても、さらに強い敵にやられて死んでしまう。

 そんな修羅のような世界がこの「Re:Monster」という世界です。

 

 故に私は考えました。

 この世界で物語を動かすにはどうすればいいかを。

 主人公の初期の取り巻きになるか?否、それは殺し合いの相手である他の転生者も考えるでしょう。

 ほかの原作キャラの関係者にでもなるか?否、そんなものは最終的に主人公の餌になるだけの脇役にすぎません。

 では、いっそのことフラットな状態で生まれてでもみるか?それも否です。

 先ほども言った通り、フラットな状態で生まれても生き残れるほどこの世界は甘くありません。

 

 そして私が考え出した答え。

 それが、主人公や他の転生者も考えないほど昔に生まれて準備をすることでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして私、エリカ・レタールという存在がこの世に生れ落ちて5年が経ちました。

 

 結果、私はスラムで暮らしています。

 

 

 

 とりあえずは、現状の確認です。

 

 まず、自分の得ている職業についてです。

 1つ目は転生者特典の職業の一つ、【錬金術師】。

 これは【錬金】系の職業で最も基本的な職業であるため、コメントは特になし。

 

 2つ目も転生者特典の職業の一つ、【錬成師】。

 主に無機物同士の合成が行える職業です。

 

 3つ目も転生者特典の職業の一つ、【野外錬金師】。

 周囲の環境が不安定であっても、その場で簡易工房を作り出せる職業です。

 

 4つ目も転生者特典の職業の一つ、【生体錬金師】。

 その名の通り、生体同士を掛け合わせることができる職業です。

 

 5つ目は最後の転生者特典の職業、【錬金王】。

 本来は、一定以上のレベルの【錬金】系の職業と【王者】系の職業を持っていなければ手に入らない、戦闘も行える強力な職業ですね。

 

 6つ目はこの世界に来てから得た職業で、【高位錬金術師】。

 【錬金】系の職業を、一定以上のレベル持つことでことで手に入れることができる【錬金術師】の純粋強化の職業です。

 

 この6つが、今持っている職業です。

 生産系とはいえ、6つも職業を持っていれば人間の中では比較的上位の能力の持ち主のはずですが時代的な問題なのか、4,5個程度の職業持ちなら普通に周りにいます。

 ここら辺が孤児になった理由の一つでもあるんですけど、それについてはこの後に。

 

 

 次は転生得点で得た【神】の【加護】についてです。

 私が得たのは、【再生の神】の【加護】です。

 能力の効果はすさまじく、擦り傷やちょっとした切り傷ならば1秒もかからずに、錬金術の実験をしているときに一度ナイフの動きを間違えて指を切り落としてしまった時も、少しずつ指の断面の肉が盛り上がっていき1分もする頃には指は元の形に戻っていました。

 【神】の【加護】にしては若干効果が薄いですが、それは恐らく身体が未成熟であるからなので、あまり気にしにしなくていいでしょう。

 

 

 その次がESP能力についてです。

 私が選んだのは、【完全適合(パーフェクトコンバージョン)】という能力。

 簡単に言えば受けた攻撃に対して耐性を作り、取り込み、再生することができるようになる能力です。

 なかなかにチートでしょ?

 これですでに【毒軽減】、【痛覚軽減】、【疲労軽減】、【睡眠軽減】、【飢餓軽減】、【炎熱軽減】、【雷光軽減】、【霊光軽減】、【麻痺軽減】、【斬撃軽減】、【刺突軽減】と、これらの【能力(アビリティ)】を手に入れています。

 【錬金術】はやはり有能ですね。

 あ、最近スラムに入ってから【臭気軽減】とか手に入ったのは、ちょっとした笑い話。

 

 

 最後に持ち物。

 と言っても孤児だから大したものを持っているわけではありません。

 せいぜい拾った硬貨数枚と、来ている服一組、家から持ち出してきた毛布だけですね。

 

 

 なんでこうなったかはすぐに説明できます。

 遡ること一週間ほど、裏社会のちょっとした幹部であった父親が抗争で死にました。

 そしたら、敵対組織の連中が家に襲撃をかけてきました。

 だから、とりあえず持てる物だけ持って逃げだしました。

 以上。

 

 まあ、もともとスラムで暮らす気だったから家を貧民寄りにしましたけど、それでもこんな唐突に生活が終わるとは思ってはいなかったです。

 後一年あれば準備もばっちりだったというのに。

 

 まあ、済んだことをグチグチ言っても仕方ありません。

 これからどうすべきか考えましょう。

 

 今の段階でやらなければいけない最優先事項は、拠点の作成ですね。

 スラムは一見ごちゃごちゃとしているように見えて、その実結構明確に縄張りというものが決まっています。

 だから新規の住人が縄張りを手に入れるには、その場所の顔役に取り入るか、元の住人を始末するかぐらいしかないです。

 けれど、下手に始末してしまえば横のつながりから復讐に走る面倒なのが出て来ます。

 

 この状況下で取れる行動で最もいい方法と言えば・・・、これしかなさそうですね。

 はぁ、めんどい。

 とりあえず準備を始めましょう。

 

 

 まず用意するのは、一定量の魔物の素材です。

 品質自体は量を用意すればいいだけなので、【粗悪(インフェリオリティ)】級で全然かまいません。

 できれば液体系の素材の方が手間が省けてなおよいです。

 素材の調達は、冒険者ギルドの裏手にある解体場のゴミ捨て場からです。

 

 次に行うのは、手に入れた素材の魔力を抽出し魔造核を作り上げることです。

 この時注意点としては、抽出した魔力をなるべく均一に精錬しなおすことです。

 そうすることで魔造核にしたときに起きることがある、魔力暴走という現象が起きにくくなります。

 ちなみに液体系の素材が良いと言ったのは、魔造核を作成するときに一度液体に変換する行程があり、液体の素材であればその工程を省くことができるからです。

 

 そして次は魔造核に術式を刻み込みます。

 この時、魔造核のサイズと品質によって刻み込む術式の量が大きく変わります。

 なるべく大きく品質のいい魔造核を作り上げればその分多くの術式を追加できるので、大きさの目安はこぶし大、品質は【遺物(エンシェント)】級、最低でも【固有(ユニーク)】級以上を目指します。

 原作読者からすればそんなの無理だろとか思うと思いますが、時代的に今は途轍もなく多くの神秘で世界は満ちているため、魔物のランクも高くなり必然的に素材のランクも上がります。

 そのうえ【錬金】系に特化した今の職業があれば、【遺物(エンシェント)】級に届けることも不可能ではないのです。

 

 あとは魔造核に刻み込んだ術式に合わせた場所に置いておけば、自動的に魔造核が術式を行使し始めます。

 ちなみに、今回魔造核に刻んだ術式は【岩石巨兵長(ロックゴーレム・キャプテン)】、高い再生力と機動力をブーストさせたものです。

 

 これが今回準備するものです。

 量を集めることで手間はかかりますが、それ以外の難点はほとんどない簡単なものです。

 問題があるとすれば、この作業を行う場所を探すことかな?

 まあ少し探せば見つかる程度のスペースしか必要ありませんから、気にするようなことではないでしょうね。

 

 

 さて、そろそろ面倒ですけど準備を開始しますかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 神秘の大量に存在するこの時代であっても、いやこの時代だからこそ、強力な性能を発揮するこのモンスター【岩石巨兵(ロックゴーレム・ソルジャー)】は、とてもいい兵士と成りうる。

 

 だからこそ、たった一人でこれほどの事件が起きた。

 

 

 

 ある都市の中のスラムの一角に君臨するある組織がある日、一夜にして壊滅した。

 

 生存者は一人もおらず、目撃者もいなかった。

 

 ある程度大きな組織だったため、流石に騎士団が調査に出てきたが結局何も分からず、組織同士の抗争だと考えられて事件は幕を閉じた。

 

 とある組織の幹部がやられたすぐ後だったのもあり、この事件の後スラムの勢力争いは、激化してゆくことになる。

 

 

 その陰には、一人の錬金術師の姿があったという。

 

 

           『とある都市の裏組織の長が書いた記録』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・ふと作業してるときに思ったんですけど、こんな時代から冒険者ギルドなんてあったんですね。




オリジナル用語解説

魔造核
 錬金術によって作ることのできる、原作の時代にはすでに失われた技術。
 術式を書き込むことで、【岩石巨人(ロックゴーレム)】や【粘体(スライム)】を生み出せたり、魔道具や魔術式の罠の作成に使えたりする。
 実は、【人造迷宮】の作成方法の一つに、この魔核を使う方法があったりする。


【岩石巨兵長(ロックゴーレム・キャプテン)】
 【岩石巨兵長(ロックゴーレム・キャプテン)】は【岩石巨兵(ロックゴーレム・ソルジャー)】という、【岩石巨人(ロックゴーレム)】の上位種を生成することができる【岩石巨兵(ロックゴーレム・ソルジャー)】の上位種である。
 周囲の魔力を収集して作成されるため、周囲の魔力の密度が高い方が強力な個体が作られる。







 そのうち、原作に出て来る用語の方の解説もまとめて載せるようにします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。