Clublive!Superstar!!   作:gooty

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またまた遅刻しましたすみません!!
3話です!
あとノリでLiella!仙台応募しました笑


第3小節「ヨシユーカ」

clublive!superstar!!3話「ヨシユーカ」

 

前回の!clublive!superstar!!

スクールバンドを夢見て代々木音楽高等学校に入学した俺、可夢偉!

「ふっふっふぅ。待っていたぞこの日を!」

しかし理事長に同好会設立の許可を取りに行ったところ保留という形であしらわれてしまう。

「ここは音楽の伝統校です。あなたが勝手な事をして、この学校の名を傷をつけたらどうするのですか?」

しかしそんな中生徒会長の進言により話が進むことに!

「俺は音楽を愛するものに悪人はいないと考えている。」

活動を始められる条件はヨヨフェスで賞を取ること!新たなストーリーが動き始めた!!

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「うーん…どうしようかなぁ。」

慶洋は悩んでいた。原因は数時間前の出来事だ。

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「残り3週間で仕上げなければならないという危機的状況をどう乗り切るか。既存の曲は3人用のはないので新たに作るしかないよなぁ。」

可夢偉がつぶやく。

「とりあえず曲は悠斗くん。詩はどっちが書く?」

慶洋が手を挙げ

「俺が書くよじゃあ。悠斗、曲出来たらちょうだい。」

「俺は詩をみてからメロディつけようと思ってたんだけど。」

「え?」

「え?」

…「「最初はグーじゃんけんポン!」」

悠斗はチョキ、慶洋はパーだった。

「じゃ慶洋よろしくぅ。」

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つまり詩が思いつかない状況に陥ってしまった。時間は10時。このまま書いてても埒が明かないと思ったため彼はひとつアクションをおこす。

「ちと首都高流すか。」

カローラの鍵を握りしめ首都高へ向けて発進する。その前に警告灯がついていることに気がついた。

「…スタンド行くか。」

少し走らせたところにあるENEOS。

「いらっしゃいませー!って慶洋か。」

「悠斗。ここだったのか。」

「そうよー。」

「こんな時間までしてんのか。まあいいやエネキーでレギュラー満タン。」

「レギュラー満タンね。レギュラー満タン入りまーす!!ありがとうございまーす!!」

\アリガトウゴザイマース!!/

「アースOKロックOK!」

「しっかり店員やん。」

「まぁね。窓はふく?」

「いや、いいや。」

「その様子だと歌詞作りに行き詰まってんな?」

「まぁ…ね。」

「どんなこと書きたいとかあるの?」

「いや特に。」

「そっかぁそりゃきついかもなぁ。」

そんなとき電話がなる。

「かのんから電話?」

携帯を取り電話を受ける。

「何?」

「慶洋くん、今ちょっと話せる?」

「電話でいい?」

『嫌、直接相談したいことがあるんだ』

すぐに様子が変だと察する。

「…わかった。今から行く。」

「レギュラー満タン入りました!ありがとうございます!!キャップロックOK!」

「ありがとう!」

レシートを受け取り全速力でかのんの家にむかう。

そこには少し俯いた様子のかのんが玄関先に待っていた。

窓を開けかのんに声をかける。

「とりあえず乗れ。」

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とりあえずいつもの公園にむかう。

そこのブランコに腰かける。

「飲み物買ってくる。」

「ありがと。」

カフェオレと微糖を買ってカフェオレを渡す。

「ほいよ。」

「ごめんねありがとう。」

「で、大丈夫なのか?」

「私、歌えないかもしれない。やっぱり無理だよ…可可ちゃんにも迷惑だなんて思われてないか…」

「大丈夫だって!まだあんまりあの娘ことは知らないけどそんな様子は微塵もなかった。期待が逆に辛い気持ちも分かる。けど、まだ時間はある。もっと歌えるようになるよう模索して行ければいいさ。」

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かのんを送りちょっと首都高を流しながら考えていた。

「他人事ではないんだよな。」

現実問題彼も今のところベースの練習はできているが舞台に立って弾いたことは中学の事件以来ない。

「弾けないって怖いのかもなぁ。」

少しアクセルを開け鬱憤を晴らすように帰路に着いた。

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次の日の放課後。

慶洋の携帯の通知がなる。

【今から来れる?たこ焼き屋。】

と千砂都からメッセージ。

「悠斗。ちょいたこ焼き屋行かね?奢るから。」

「どしたの?別にいいけど。」

可夢偉にたこ焼きを買いに行くと伝えカローラで向かう。

たこ焼き屋の前に車を停めると千砂都が待っていたかのように寄ってくる。

「で?なんでたこ焼き?」

と悠斗が訊く。

「千砂都が何故か呼んだんだよ。」

車から降りると千砂都がちょいちょいと耳を貸すように指示する。

「何?」

「いまから普通に買いに来た体でたこ焼き買ってって。」

「なんで?」

「まあ、行けばわかるよ。」

2人は首を傾げながら向かうと、そこにはたこ焼きを焼くかのんがいた。

「あれ?かのんもバイト始めたの?」

「よよよ慶洋くん!?なんでここに?」

咄嗟に嘘をつく。

「…たまたま寄ったんだよ。3つお願い。」

「う、うんわかった。」

器用な手つきでたこ焼きを作るかのん。

それをまじまじと見る慶洋と悠斗。

「やっぱり喫茶店の手伝いしてるだけあるなぁ。」

「器用〜。」

「やめてよ2人とも〜。」

「うんうん。目標通り。」

「ん?目標?」

後ろで見ていた千砂都の言葉に尋ねる悠斗。

「そ、たこ焼きは作る様子を見られながら作るから慣れない環境に対応できるようになるんじゃないかなぁって。」

「つまり歌えるように…」

「歌えるように…」

いざマイクをもつ。

「なってない…」

「そんな簡単じゃないかぁ。」

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「とりあえず可夢偉待ってるし練習戻るわ。」

「慶洋くんはベースの調子どうなの?」

千砂都が痛いところをつく。

「まぁぼちぼち?」

「無理はしちゃダメだよ。前見たく潰れてもあれだし。」

「わかってる、ありがとう。」

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学校に帰りたこ焼きを食べたあと、練習を始めた。曲はまだできていないため、既存のバンドの曲を練習している。

「悠斗、そこもうちょっとあとに山をよせれる?」

「おっけー。」

「慶洋くんちょっと急ぎ気味かも。」

「わかった。」

そんなこんなで練習が終わり帰ろうとすると可夢偉のところに1件のメールが。

「ん?なになに?代々木音楽フェスタ運営から?1週間後本番の舞台でのリハーサルを予定していますので準備をよろしくって。」

「あと1週間で形にしなければならないってこと?」

「そうなるね。」

「ヤバない?」

「ヤバいね。」

少しの沈黙が流れる。

「「「やべぇ!!!!」」」

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「慶洋この後時間ある?」

「あるけど?」

「今日バイトないからさ。歌詞作りに行き詰ってるならうちで相談しながら考えようよ。」

「ありがたい…じゃ行くか。」

ワークスとカローラは青山のアパートにむかう。

到着し、入るとこじんまりとした部屋には写真と線香皿が置かれ、まだ新しいセブンスターメンソールがそなえられていて、仏壇のようなものがあった。

「…これは?」

「亡くなった親。大バカ野郎だよ。それより作詞。」

「…うん。」

何かを隠すように悠斗は話をそらした。

「それで?どういう曲作りたいの?」

コーヒーミルを回しながら尋ねる。

「それ自体もあやふやなんだよねぇ。」

「そっかぁ。」

フィルターに挽いたコーヒーの顆粒を入れて湯を注ぐ。

「砂糖はいる?」

「貰う。」

「ほい。で、イメージみたいなもんだけでもないの?」

「一応あるにはあるよ。俺らだけじゃない、かのんや千砂都、他の皆の希望になるような詩を作りたい。」

「もうだいぶ明確じゃん。じゃあさ…」

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気がつけば朝になっていた。

作詞だけではなく作曲までスムーズに進み曲ができた。

「「出来たー!!」」

「今日実際に譜読みしてみて録音してみよう。」

「「おー!」」

ピピピピッ

「…8時!?やべぇよ慶洋遅刻する!」

「マジで!?」

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放課後。

「おー曲できたんだ!」

「うん。パート譜も。」

楽譜を3セット渡す。

「じゃあ今から1時間で譜読みしてちょっと演奏してみようか。」

「あ、後2人とも、この曲も演奏して欲しいんだけど。」

楽譜にはTiny Starsと書かれていた。

「かのんと可可用の曲。編曲も頼まれてたんだ。足りない部分はサンプリングで補おうと思う。」

「OK。とりあえず今から練習して終わりに録音してみるか。」

それぞれ練習に別れた。

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そして1週間後リハーサルの日がやってきた。

代々木公園に作られた特設ステージ。音楽フェスということもあり大型のステージには普段使えないような音響設備が整っていて本格的だった。

「いよいよここでやるのか。」

可夢偉が感嘆の言葉を述べているのとは裏腹に慶洋は少し不安そうな顔をしていた。悠斗はそれに気がつ気、声をかける。

「慶洋、大丈夫か?」

「あ、あぁ。大丈夫大丈夫。」

舞台に登りアンプのセッティング等を行う。

「みなさーん準備はよろしいですか?」

運営の人が声をかける。

すると慶洋の頭にはまたあの言葉が頭を回る。

 

「ありえねぇ。」

「失望した。」

「お前の力を信じてたのに。」

 

その途端慶洋の足に力が入らなくなり気を失う。

「慶洋!?」

「慶洋くん!?」

「おい、しっかりしろ、慶洋!慶洋!」

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たこ焼き屋。悠斗はとりあえず千砂都に話をする。

「そっかぁ慶洋くんやっぱりダメだったかあ。」

「千砂都さんはわかってたの?」

「千砂都でいいよ。何となくね。こないだかのんちゃんのたこ焼き屋体験の時様子がおかしかったんだ。不安だから聞いたら隠すように『大丈夫大丈夫』って。」

「なんで無理したんだよあいつ。」

「慶洋くんは昔からそうなんだ。人からの期待を受けやすい体質で、それに応えようと常に考えてる。前も期待に潰れてベースが弾けなかったんだし。」

「そういえばそういってた。」

「でもね、多分大丈夫だよ慶洋くん。いつもなんだかんだ行ってもこなしていくことが多い。1度失敗してるから2度目がこわいだけだと思う。きっと慶洋くんなら乗り越えるよ。」

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「…くん、慶洋くん。」

目が覚める。家の天井だった。横にはかのんがいる。

「あれ、俺はリハーサルを…」

「無理してたんだね。」

「そっか、俺はまた弾けなかった。また期待を裏切ったんだ。」

「裏切ってないよ、悠斗くんめちゃくちゃ心配してたよ。すごい速度でうちに来て『慶洋の家を教えてくれ!』って。

「失望、してないかな。」

「大丈夫だよ。それよりね、私も歌えなかった、でもね、やっぱりやってみようと思う。あんだけいい曲を書いてくれて、可可ちゃんも頼って欲しいって。だからね、慶洋くんも私じゃなくても悠斗くんとか、もっと頼ってもいいんだよ。慶洋くんは周りに頼らなすぎなんだよ。」

「そう…なのかな?」

「そうだよ。あ、そうだ。じゃあ私たちのライブを観に来てよ!私は歌えるか分からないけど。ちょっとでも慶洋くんの励みになればいいかなって。」

「…わかった。観に行くよ。」

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クーカーのライブ当日。

千砂都と慶洋はかのんの母と共にライブを見ていた。

やはり息の詰まるかのん。でもその横で可可も不安そうだった。

「2人とも大丈夫かなぁ」

その途端電源が突如落ちる。

咄嗟に慶洋と千砂都は会場に入る前にもらったブレードを取り出しつける。

「かのん!見て!」

そこには暖かく見守る観客が作り出す世界が広がっている。

「歌える。1人じゃないから。」

♪Tiny Stars/クーカー

かのんの歌声から始まるこの曲により慶洋は鳥肌が立った。身体の奥を突き抜けるこの感じ。今まで忘れていたこの感情。かつて持っていた感情だ。

「俺は、期待に応えようとしすぎて自分がしたい音楽の存在を忘れていたんだ。」

ライブが終わり立ち尽くす。

「次は慶洋くんの番だよ。」

かのんが右手を出す。

「ほらグータッチ。いつもしてたでしょ?」

慶洋も手を出しグータッチをする。

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代々木音楽フェスタ当日。

「グループ名?」

「そ、考えてなかったからつけたんだ。」

胸を張るように可夢偉が言う。

「俺らのグループ名はこれだ!」

出した紙には「ヨシユーカ」と書かれていた。

「…なにこれ。」

「慶洋くんのヨシ、悠斗くんのユー、可夢偉のカでヨシユーカ!いいっしょ!」

「いいのかなぁ。」

「まぁこれもいいんじゃない?」

「ヨシユーカのみなさーんよろしくお願いしまーす。」

「おっしゃ行くぞ。」

舞台へ向かう。

舞台袖にて最後の確認を悠斗は慶洋にする。

「頼れよもっと。」

「もちろん。」

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舞台に出ると満員だった。かつてのグランドマリンのボーカル兼ベーシストの新たな門出を期待して観にきている人がいっぱいだった。

かのんや千砂都、灯野会長も来ていた。

すると突如またあの言葉がよぎりそうになる。しかし横をみると、緊張したようすの悠斗。震えが止まらない可夢偉がたっていた。本来ギターとドラムから始まるこの曲だが緊張のあまり2人とも動けなくなっている。

再びあのような状況になってしまったら…同じ思いをして欲しくない。会場をみるとざわめき始めていた。

「慶洋くん…」

かのんの不安そうな表情も見えた。

(この2人はバンドとして最初のステージだ。そりゃ不安になるのもわかる。ここを動かせるのは…俺しかいない。)

すると慶洋は4弦をならし息を吸い込む。

すると会場は一気に鎮まる。

この感じが彼にとっては久しい感覚だった。

続けて声を発する。

テンポ低めでサビを弾き語り始めた。

 

♪雨上がりの青 飛び立つのさ

ふわり鮮やかに 浮かびあがれ さぁ

迷っても 目を閉じればいつも

瞼の裏には 君が見えた

(慶洋…)

(慶洋くん…)

すると右手でテンポの指示を出す。

すぐに読み取り2人がイントロを弾き始める。

♪GOING UP!/ヨシユーカ

3人の演奏は決して全員のバランスが良いわけではなかったがそれを上回るほど気持ちが伝わりお互いの音がそれを補い、相乗効果で会場をやがてひとつにした。掛け声もちらほらだったのがやがて会場中に広がり恐ろしいほどの一体感をもたらした。

(これだ…俺の知ってるバンドってのはこれだ!)

熱気が増しジリジリとしてくる。終わりが近づく。

(終わりたくねぇ!)

そう思うほどの演奏だった。曲が終わると大歓声に包まれる。

「「「「ヨシユーカ!ヨシユーカ!」」」」

慶洋は感極まって飛び出し全力で叫ぶ。

「ありがとうございました!!」

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「良かったな、見れて。」

「何感動してんだよ、蒼良。たかがあいつだぞ。」

「いつもお前はそんなで…いいのか?拓海。」

「俺らには関係ない。あんな弱い奴らが俺ら『グランドマリン』の脅威にはなりえない。」

「俺は好きだけどな、あの感じ。ちょっと荒削りだけど。」

「ふん、いくぞ。」

「ハイハイ。」

かつての慶洋のメンバー2人は86に乗り込み帰って行った。

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次の日、大きく学校の掲示板には「ヨシユーカ、審査員特別賞受賞!総合2位!」

と書かれた紙が貼られていた。

「これって…」

「つまり…」

「俺ら…」

「「「やったぁ!!!!」」」

すると1件のメールが届く。

「ん?誰からだ?」

そこにはfromの欄に稲垣浩太と書かれていた。

「稲垣浩太って、あのACEのボーカル!?」

「何何?」

「ライブの依頼!?」




Offlive!superstar!!
「はい、澁谷かのんです!」
「岸田慶洋です!」
「いやー良かった、ほんとに慶洋くんが戻ってきた感じした!!」
「いやいやかのんのおかげだって、あの時かのんの歌があったから歌えたんだよ。」
「慶洋くん…」
「はい、そこまで。2人ともイチャイチャしない!」
「「してない!!」」
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以上でーす
また来週!
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