Clublive!Superstar!!   作:gooty

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こんにちはー
東京公演では色々発表凄かったですねぇ!
セカンドも楽しみなgootyです。
それでは4話。
どうぞ!


第4小節 「OKAYAMA!!」

前回のclublive!superstar!!

スクールバンド同好会設立をかけたフェスに出場することになった俺と慶洋と可夢偉。でも慶洋はまたベースが弾けなくなっちまって。

「そっか、俺はまた弾けなかった。また期待を裏切ったんだ。」

そんな慶洋はかのんの言葉、歌によって立ち直っていく。

そして迎えたフェスの当日!

(これだ…俺の知ってるバンドってのはこれだ!)

慶洋の起点のきかせ方によって俺らは初出場にて審査員特別賞と総合2位を獲得!そんななかひとつのメールが俺らの元に!

「ライブの依頼!?」

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「なになにー?『初めまして、昨日のヨヨフェスお疲れ様でした。当日審査員長として貴方達のライブを観させて頂きましたが、久々にこころの揺れる演奏を聴かせて頂きました。是非とも私の作ったライブハウスで演奏をお願いしたいと考え、連絡させて頂きました。前日にはACEメンバーのプチクリニックを予定しています。検討の程よろしくお願い致します。』だって!」

「てことは!?」

「ACEの皆さんに演奏を教えていただける!?」

しかし悠斗はひとつの文字が目にとどまった。場所がかつての居住地岡山だということを。

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原宿。

「逃げんなって姉ちゃん。」

「俺らと楽しいことしようぜえ!」

「いやったら嫌よ!」

平安名すみれは暴漢に捕まっていた。スカウトだと言われ着いて行ったら話が違い絶体絶命の状況だ。

そんななか原宿の通りを1台の黒いバイクが走り抜ける。突如サイドターンをかけ暴漢2人の前で停車する。

「ひぃっ何ったら何よ!?」

「おいおっさん共!!さっき俺の金パクったよなぁ!?」

「だ、誰だよ!?」

「この辺で俺の事を知らねぇとは、飛んだ世間知らずだなぁ!俺は神原龍樹!分かったら裏こいや!!」

突如暴漢の片方が突っ込んでこようとするがそれを上手いこと交わし肩を掴み鳩尾に膝蹴りを入れる。

悶絶し、暴漢は倒れる。

「お、パーラメントなんてお高いタバコ持ってんじゃん。貰ってくよー!でも財布はねぇな…お前か?」

後ろに突っ立っていた暴漢に目を向ける。

「ひっ…ひぃすみません!!お返しするんで!!行くぞ!って気失ってる!?」

といい財布を投げ暴漢は倒れた奴を抱え逃げていく。

「で、あんたは?」

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穏田神社。

「ほら、形的には助けて貰ったわけだし飲みなさいよ。」

缶コーヒーを渡す。

「お、サンキュー!ここ禁煙?」

「別にいいわよそこ灰皿あるし。」

さっき奪ったパーラメントの蓋を叩き開封後1本取り出しふかす。

その後口に咥えゆっくりと吸う。

「はぁーうめぇ。財布探しに必死で全然吸えてなかったんだよ。」

「あんた、その制服、ネクタイの色、代々木音楽の1年生?」

「そ、一応はな。まあもう1ヶ月もサボってるけど。」

「どうしてよ?」

「楽しくないんだよ。他校と絡んでたむろしてる方がよっぽどマシだね。」

そういい深く吸い込みタバコの火を消す。

「お前はあんなとこで何してたんだ?」

「別になんでもいいじゃない。」

「ふーん。まあいいや。また来るわ。」

そういいセルスイッチを回しエンジンをかけると同時に爆音をあげるゼファー。

「コーヒーご馳走様!」

そう言ってバイクは走り出した。

「なんなのよあいつ…」

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代々木音楽高等学校。

慶洋と悠斗はクラスにつくなり囲まれた。

「おいすげぇな!動画見たけど鳥肌たった!」

「めっちゃ動画バズってたし」

「嘘!」

悠斗がOnstagramの“ヨシユーカ”のアカウントをみると既に5000人を超えていた。

「ご、ごせん…」

「やべぇな!」

すると灯野会長が教室に来る。

「岸田くん、水川くん、いいかな?」

呼ばれて出てくると可夢偉も着いてきていた。

「なんでしょう?」

「岸田くん、水川くん、宗忠くん、まずはおめでとう!君たちの演奏を当日観させて貰ったよ。実に心揺さぶられる演奏だった!特に岸田くん!トラブルへの対処はリスキーながらもそれを感じさせないパワーと訴求性を感じた!私は猛烈に感動した!」

灯野会場は慶洋の手を握る。

「そんな言い過ぎですよ。」

「そんなことは無い!素晴らしいものだった!水川くん、宗忠くんも素晴らしい!君たちにはこれをわたしに来た。」

ひとつの鍵をポケットから取り出す。

「これが君たちの部室兼練習スタジオの鍵だ。使うといい。」

慶洋は受け取る。

「君たちの演奏は理事長も大層褒めていた。胸を張れ!」

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放課後。教えられた場所にむかう。

立ち入り禁止の4階の北側だった。

そこには大きめのスタジオらしき教室があった。

「ほんとにここであってるの?」

思わず悠斗が疑念の声をあげた時とある文字が目につく。

「これ!」

指を指した先には“軽音同好会”と書かれていた。

「これって…?」

「かつてここにもいたんだァ。」

教室の鍵を開ける。

そこには広い部屋にロッカー、録音用の装置、ドラムセットなどが埃を被って存在していた。

「…まずは、掃除だな。」

慶洋は中心の机を指でなぞり指を見た上で発言した。

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2時間後

「「「ようやく終わったぁ!」」」

見違えるほど綺麗になった部室。

しかし勿論のこと2時間も割いてしまった為練習する時間はなかった。

「とりあえず、今日は解散するか。」

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青山の自宅に帰るため悠斗はアルトワークスを走らせていた。すると黒髪のポニーテールの少女が歩いていた。

ウインドウを開け声をかける。

「葉月さーん。」

「はい、なんでしょう。」

あからさまに機嫌が悪いし、何かを隠している様子を悠斗は感じ取った。

車から降り、話しかける。

「なんかあった?」

「別になんでもありません。」

「そういう物言いするってことはなんかあるでしょ。」

目の前の少女は余裕が無さそうな表情、さらに少し窶れた様子だった。

「貴方には関係ありません。」

突き放すように言葉を吐く恋。

そして振り返り帰ろうとする。

悠斗は腕を掴む。

「細!飯食ってねぇだろ!いいから家こい!」

強引だがこの方法がベストだと考えた。

腕を引っ張りワークスに乗せる。

そのまま自宅に連れていった

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悠斗宅。

とりあえず取り急ぎ紅茶を入れる。

「コーヒーって柄じゃなさそうだし。」

そう言って恋の前に紅茶をだしキッチンにむかう。

「なんか、申し訳ないです…」

「いやいや。いいよ。」

そして夕食を完成させる。

メニューはご飯、豚のしょうが焼き、きゅうりのサラダ、コンソメスープ。

「ほい、召し上がれ。」

「いいんですかこんなに?」

「別にいいよ。とりあえず食え。」

「では、いただきます。」

早速生姜焼きを頬張る。

「おいしい…」

「そうかそうか、それなら良かった。」

30分後。

「「ご馳走様でした。」」

「ではありがとうございました。」

「ちょっとまて、まだ本題が片付いてない。なんか隠してんだろ。」

「それは…言わなきゃダメでしょうか?」

「言いづらいならいいけどよ、それであんたが潰れたら元も子もないんだよな。」

恋が少し俯く。

「…わかった、フェアじゃ無いな。俺もあんただけにここに来た理由、事情を話す。とりあえず座ってゆっくり話そう。」

再び紅茶、コーヒーを入れてテーブル前に座る。

「じゃあ俺から話そう。俺がどうして岡山に来たのか。どうしてここに仏壇があるのか。」

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ーーー

俺は生まれつき親の顔を知らなかった。いわゆる捨て子だった。最初に人のことを覚えたのは孤児院の寮母だったり。そして時々里親が見つかり周りの同じ境遇の者共は引き取られて行った。俺はなかなか引き取って貰えず6歳まで孤児院ですごした。その数年間は仲間がいなくなる悔しさと寂しさで狂いそうだったのを子供ながらに感じていた。そんなある日1人の男性がやってくる。彼は里親になりたいといい自分を引取りに来た。

彼は自分に音楽を与えた。クラリネット、ギターを始めたのもこの頃だ。

ーーー

ーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

「今のところいい方向にすすんでますね。」

「こっからだよ。俺の毎日が変わったのは。」

悠斗は自分の制服を捲る。

「きゃっ!なんですか!?」

「いいから見ろ。」

恐る恐る恋が目を開けると痣、火傷だらけの身体があらわになる。

「これは…」

「まあ続きを喋ろう。」

ーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーー

急に彼の態度が変わったのは俺が中学に上がってからだ。

家に帰ると毎日殴る、蹴る。更には彼は結構なヘビースモーカーだった。タバコの火を当てられるなんて茶飯事だった。さらに女を作り家に入れていた。2人からの暴行を受けていた。

俺はその時からグレて行った。悪友とつるむようになりタバコにも手を出した。家に帰らなくなったのだ。

中学三年生のある日たまたま家に帰ると親はいなかった。女とどっか行ったのかと思ったが病院から電話がくる。

『交通事故にあった』

急いでバイクを飛ばし向かうともう遅く、亡くなったとの事だった。

医者からこれを渡して欲しいと預かっていたものを受け取る。

封筒を開けるとそこには部屋のタンスの鍵と1番下を開けろと書かれた紙が入っていた。

家に帰るとそこには免許代、車代、学校の受験料と入学金、QRコードが入っていた。

QRコードを開くとそこには部屋の地図、学校の案内、車屋の地図が表示された。

それが代々木だった。

ーーー

ーーーーーーー

ーーーーーーーーーーー

「俺は言われるがまま代々木音楽高等学校に入学した。でも思うんだ。どうしてあんなに酷なことされたのに結局言いなりだ。」

「それはやはり育ててくれたその方のことが大事なんじゃないでしょうか。」

「そうなのかなぁ?」

自然と悠斗の目から涙が流れる。

「ごめん、あんたの話を聴くつもりが自分ばっかり。」

すると恋は自然と悠斗を抱き寄せる。

「葉月さん…」

「恋でいいです。私も親が今いなくて、母が遺した学校をよりいいものにしようとしてるんです。悠斗さんの気持も分かります。辛かったですよね。私も辛かった。」

恋の目からも自然と涙がでる。

2人はそのまましばらくそうしたままで泣き続けた。

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「ほんとにごめん俺の話ばっかになって。」

「いいんです。私も話せて少し楽になりました。」

「困った時はお互いさまだな。」

「そうですね。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

数日後の大黒パーキングエリア。

岡山に行くために集合する。

集合時間は朝4時。

慶洋は4時になり周りを見渡すとアルトワークスが入ってくるのが見えた。

「ギリギリじゃん悠斗。」

「ごめんごめん。じゃあ行くか。」

「ちょっとまて、可夢偉が来てない。」

「え?」

30分後。缶コーヒーを飲みながら待っているとゼファーが来る。

「ごめーん夜通しゲームしてたら寝落ちてて迎えが来るまで気が付かなかった。」

「おいおい…」

「間に合わなくなるとこだったぞ。可夢偉が迷惑かけてごめんね…えーと」

「神原龍樹。こいつのこのくせは慣れてる。」

「龍樹くんね。ギター上手って可夢偉から前に聞いたけど。」

悠斗が尋ねる。

「まぁな。ガキの頃からしてるからな。」

「バンドとかは興味は無いの?」

「つるんで音楽すんのはくだらねぇよ。やっぱソロだわ。」

「あー。そうなんだねぇ。」

「わりぃな。興味無いんだ。」

「そっか。」

「可夢偉、かましてこいよ。」

「わかってるって。」

そうして可夢偉はカローラに乗り込み、ワークスとカローラは岡山に向け発進して行った。

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岡山市。9時頃に北区にあるclub ACEに到着した。

「久々だぁ岡山も。」

悠斗は感嘆の言葉を漏らす。

「君たちだなヨシユーカの3人は。」

年齢が分からないくらい若々しくシュッとした男性が出てきた。

「あぁ…貴方は!」

そこに立っていたのはACEの稲垣だった。

「本物だァ!」

「そんな驚かないでも…まあいいや。改めまして僕は稲垣浩太。ACEのベースとボーカル担当だ。君たちの演奏はヨヨフェスで聴かせてもらった。久々に熱くなる演奏だったよ。是非とも君たちに明日は前座としてライブして貰いたくてね。わざわざ岡山まで来てもらったんだよ。」

「そんな、恐縮です。」

「これから5時までは来てもらったお礼と言うことで是非ともクリニックということで僕らの技術をレクチャーさせて貰いたい。いいかな?」

「「「是非とも!」」」

「まずは僕らの演奏を聴いてもらおうか。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

圧倒的なACEの演奏を聴いた後慶洋は稲垣、悠斗はギターの松家、可夢偉はドラムの吉澤の元へ向かった。

そして午後5時。

「「「はぁ〜。」」」

そこには喉がガラガラになった慶洋、指にタコができまくりの悠斗、腕がパンパンに膨れ上がった可夢偉がいた。

いかに過酷な練習だったか分かる。

「はっはっはぁ!おつかれおつかれ。」

笑いながら稲垣が出てくる。

「どうだァこの練習メニューは。」

「普段からこんな練習を?」

「普段はしてないよ。でも俺らが学生時代。まだ当時はスクールバンドとは呼ばれていなかった時代に俺らはずっとこんな練習してたんだぞ。」

「ひぃ…もう無理…」

「へこたれんじゃねぇよ。明日は午後3時にリハーサル。6時から本番だ。よろしく頼むよヨシユーカのみんな。」

「「「はい。」」」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

午後9時。

稲垣が手配してくれたホテルグランビアの自販機のコーナーにて。

「風呂上がりのコーヒーはうめぇな。」

悠斗はコーヒーを飲みながらつぶやくと後ろから可夢偉がくる。

「今、いい?」

「何?」

「龍樹のことなんだけどさ…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「へぇー、じゃあ龍樹くんは本当はやりたいって気持ちもやっぱりあるんだ。」

「あいつの性格だし言い出さないとは思うけど俺はあいつも演奏を聴いて、この活動が楽しいことを伝えたらあいつも弾きたいって言うと思うんだよね。しかも最近学校楽しくないから辞めたいって言い出したし。」

「じゃあさ、今から行かね?」

「え?」

「明日のリハで本来作ったけどボツにした曲あるじゃん。あれをあいつだけのライブで見せてやればいいんだよ。今から無理矢理でも引っ張ってくるしかねぇよ。」

「もう9時回ってんだよ?」

「でもそうでもしなきゃいつあいつが学校辞めるかわかんねぇよ。」

「…そっか」

「決まりな。慶洋には話をつけてくる。」

そういい慶洋の部屋に入って行った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

午後10時。早島インターから東京に向けて紺のワークスは走り出した。

「頼むぜわっくん。あ、そうだこれ付けて。」

そういいマスク、サングラス、帽子を渡す。

「へ、これは?」

「これ被ってるとオービスに引っかかってもごまかせるから。あ、後オーディオの14にセットして。」

「…うんわかった。」

するとスピーカー、ウーファーからユーロビートが流れ始める。

♪Running in the 90’s

「じゃあいくぜぇ!」

そこから1速落とし引っ張り始める。

「ヤダ、やめてぇ!死ぬ死ぬ死ぬ!」

「うるせぇ黙ってろ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

午前4時、代々木。

「ほんとにこんな時間で帰って来れるとは…」

意識が飛びかけている可夢偉がつぶやく。

「ほい、水。」

「ありがとう。」

「お、来たっぽいぜ。」

そこにはゼファーに乗った龍樹がいた。

「なんだ?こんな時間に。」

「ちょっとサシで話をしない?」

コーヒーを渡し喫煙所を指さす。

「お、いいねぇ」

「じゃあ可夢偉いってくるわ。」

「う、うん。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

喫煙所。

悠斗は仏壇に置いていたセブンスターメンソールを開ける。

「…吸うんだな。」

「久々よ。昔はバカスカ吸ってたけど高校にあがってから1本も吸ってねぇ。」

「ふーん。で、話ってなんだ。」

「バンドに、やっぱ入んない?」

「…だから言ったろ。俺は興味無いって。」

「嘘だ。興味無いとか言っておきながら本当はめちゃくちゃやりたい癖に。」

「なんだと?」

「それに、つまんねぇから学校辞めるって言ってるみたいじゃねぇか。だったらよ、俺が、俺たちがアンタの学校生活を楽しいもんに変えてやるよ。」

「…じゃあそこまで言うならお前の覚悟をみせてみろよ。」

「もちろんその気だよ。今から岡山にお前を連れてく。お前だけにライブを見せてやるよ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

翌日、午後3時。

「にしてもなかなかむちゃするなぁ。嫌いじゃないが。」

この顛末を聴いた稲垣がつぶやく。

「じゃあ、本番の体で行ってこい。」

「「「はい!」」」

(あいつに、絶対やりたいって言わせてやる!)

悠斗は意気込んだ。そしてジリジリと照明の照るステージに上がって行った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

♪ fire up!/ヨシユーカ

ギターをメインに張ったこの楽曲に松家から教えられた技術を持った悠斗の演奏が合わさる。それは龍樹の心を動かす大きな力になったのは言うまでもない。龍樹はその演奏をまるで雷が落ちたかのように感じた。

(ソロには無い、いやむしろ集まっているからこそこの演奏が際立つ。こいつらはすげぇ!俺はあいつと、悠斗とやり合いてぇ!)

ライブが終わると龍樹は呆然と立ち尽くしていた。

「どうだ?ちょっとは興味が出たか?」

「まぁ、そうだな。やって欲しいって言うならやってやってもいいけどよ。」

「やだね。」

「「え!?」」

慶洋、可夢偉は驚きの声を漏らす。

「お前からやりたいって言うまで入れねぇよ。」

「…おまえ。」

「どうなんだ?やりたい?やりたくない?どっちだ?」

「…やりてぇよ!俺だってお前らとやりてえ!」

龍樹の顔が子供のようにクシャッと歪む。

悠斗はステージから降り、手をだす。

「じゃ、決まりだな。」

「…おうよ。」

龍樹は悠斗の手を掴む。

そうすると裏から稲垣達が出てくる。「いいねえこの感じ。若い奴らしかこんなことできねぇもんな。じゃあ早速4人でライブ出てみるか。」

「え、いきなり!?」

慶洋は驚愕の声を漏らす。だが置いていたがそこには龍樹のギターがあった。稲垣はギターケースのポケットから1枚のピックを取りだしつぶやく。

「このピックの使われよう、よく弾いてんだろ。じゃあ2時間あれば弾くくらいなら容易いんじゃない?」

「…いける?龍樹。」

「任せとけ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

午後6時前。

4人は舞台に揃っていた。

ステージ前ではヨシユーカの話題でひしめいていた。

「さ、本番だ。かましてこい!」

稲垣は4人の肩を叩くと楽屋に戻っていく。

「じゃあ行くよ!」

4人はステージに出る。

(さぁ見せてくれ、新しい君たちの演奏を。)

♪ strike/慶洋、悠斗、可夢偉、龍樹

派手なロックチューンとして仕上げられたこの曲はギターがそれぞれ入れ替わりリードギター、リズムギターを担当する。

1分にも渡る間奏では悠斗、龍樹はギターソロをそれぞれ持ち前の技術で披露する。

もちろんそんな曲に会場は興奮を覚えた。瞬く間に会場は4人の色に染まった。

曲が終わる頃にはその歓声は留まるところを知らなかった。

4人は舞台を降りる。

稲垣は4人に声をかける。

「おつかれー。いやぁいい演奏だったよ。でもな、こんだけ盛り上がるとなんか俺らが出づらい…。」

「あ、すみませーん。」

「いやいいんだよ。そんだけお前らには素質があるってことだ。胸を張れ。」

ちなみに今回のライブがさらに拡散され、流行を起こし始めていたことはまだ彼らは知る由もない。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

一方その頃すみれはかのんたちのスカウトを受けスクールアイドルを始めることになった。

「まさか私がアマチュアアイドルだなんてね…」

呟きながら神社の掃除をしていると。フロントカウルを外したゼファーがやってくる。

「あんた、どうしたの?バイクから邪悪さがきえてるじゃない。」

「おう、楽しそうなことが見つかったんだ。」

龍樹がヘルメットを外し、コーヒーをすみれに渡す。

2人はベンチに腰をかける。

龍樹はポケットからココアシガレットを取りだしかじる。

「あんたタバコやめたの?」

「迷惑かけたくねぇしな。俺さ、バンドやることにしたんだよ。ようやくこれだって思った。ま、でも口寂しいからこれを食ってるわけ。」

「ふーん。意外とかわいいとこあんじゃない。」

すみれは龍樹を肘でこずく。

「うっせー。」




offlive!superstar!!
「神原龍樹でーす。」
「水川悠斗でーす。まずは俺らから言わせてもらいたいのはもうあれですね。」
「「未成年の喫煙は犯罪!」」
「みんなは成人するまで吸っちゃだめよー」
「それもそうだけどオービスかからないためにマスク、サングラス、帽子はどうなの?」
「んーと、1番は交通法規に則った運転を心がけよう!!」
「俺ら今回まあまあ法規違反…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上です!
ではまた来週!!
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