いよいよLiella!1stLoveLive!〜starlines〜も折り返しの福岡公演でしたね。
2nd絶対当てます。ではどうぞ。
前回のclublive!superstar!!
毎日をぼんやりとすごし楽しくない日々を送っていた俺、神原龍樹。
「楽しくないんだよ。他校と絡んでたむろしてる方がよっぽどマシだね。」
そんな時に幼なじみの可夢偉のバンドメンバー、悠斗に加入しないかと勧誘を受ける。
「バンドとかは興味は無いの?」
でもあまり興味のなかった俺は1度拒否。そんななか岡山に行った彼らのライブを見ることに。
「それに、つまんねぇから学校辞めるって言ってるみたいじゃねぇか。だったらよ、俺が、俺たちがアンタの学校生活を楽しいもんに変えてやるよ。」
彼らのライブに感銘を受け、俺はバンドに加入!やってやるよ!!
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代々木音楽高等学校生徒会室。
そこには1人の男がいた。
「朝から失礼します、灯野くん。」
「お、スティーブか、元気だったのか?」
「まぁ、今日はこれを渡しに来ました。」
「なんだ、ふむふむ。」
そこには退学届けがあった。
「ん?た、た、退学!?」
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代々木音楽高等学校駐車場。
「おはよう慶洋。」
「おはよう、あれ悠斗ホイール変えた?」
「そうそうCE28に変えたんだよ。」
「いいねぇ。あ、可夢偉、龍樹おはよう。」
「うっすー」
「おはよう」
校舎に入りそれぞれの専攻の教室に入ると慶洋と悠斗はクラスメイトの大輝、颯介、翔馬に囲まれる。
「すげぇなあの演奏!」
「マジでヤバかった!ACEのメンバーもコメントで褒めてたよ!」
「ありがとう。でもほんと練習ハードだったぁ。」
「頑張ってよー、この学校を立て直す希望なんて言われてんだから。」
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放課後
「あれ、慶洋どうしたの?」
「やべぇよ。弦が切れた。まぁ久々に引っ張り出したベースだしなぁ。」
「替えてなかったの?」
「…うん。しゃーない、買いに行くか。」
そういい財布を見ると札はなく、小銭が多少転がるだけだった。
「はぁーー!やべぇこないだシールド買って金ないんだった!」
「しゃーねぇなぁ俺が貸してやるよ。」
龍樹が財布から2000円取りだし渡す。
「ごめん!また返す!」
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島村楽器。
「はぁこんなに金がねぇとは、車の給油もあるしなぁ。」
すると楽器屋に張っている1枚のポスターが目に留まる。
そこには《ジャズバー、1次演奏キャスト募集》と書かれていた。
「ほーう、こういうバイトもあるのか。募集楽器は?」
そこの楽器一覧にはコントラバスも入っていた。
「これしかねぇ!!」
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かのん宅。
「で?バイトするとなったって?」
「うんそうなんだ。まじやらかした。」
かのんのサービスにより慶洋はカフェラテを飲む。
「で、かのんはなんか夏休みあるの?」
「うん、これから神津島に行くんだ。」
「へぇー、神津島。遠いとこ行くんだ。」
「なんでもサニーパッションのお2人がライブに出て欲しいって。」
「すごいじゃん、じゃあ頑張ってよ。」
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代々木公園の横のアメ横にあるジャズバー「FILL」。
「今日はよろしくお願いします。」
店主に頭を下げる慶洋。
「おー頼むよ、なんでも代々木音楽の学生なんだって?」
「はい、そうです。」
「いいねぇ、じゃ、この曲達を今日はよろしく。」
2時間程練習した後舞台に立つとそこには日本人とは明らかに骨格の違う、鼻が高く、青い目をもち、銀髪をした男がいた。
「君が慶洋くんか、僕はスティーブ。スティーブエイリーだ。ここのレギュラーボーカルを担当している。よろしく。」
「よろしくお願いします。」
じゃあメンバー来たら演奏を始めようか。」
'S Wonderful /スティーブ・エイリー
(すごく綺麗な声だ。けどなにか足りない気が…)
慶洋はそんなことを思いながら演奏を続けた。
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本番が終わり、店主からお給料を頂く。するとカローラを停めている駐車場にスティーブが歩いていた。
「あ、お疲れ様です。」
「慶洋くんか。おつかれー。」
そういいスティーブは愛車の銀色のコルベットの鍵を開けようとする。
(え、コルベット!?)
「あれ?開かない。」
スティーブはポケットに手を入れるも鍵がない。
「あ、ロッカーの中に忘れた…」
「良ければ送りましょうか?」
「いいのか?」
「もちろん。」
慶洋は助手席にスティーブを乗せ、アクセルを踏んだ。
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スティーブの部屋。
そこには多くの楽器、音響機器、サンプリング装置が並んでいた。
「すっげぇ…」
「送ってくれたお礼にちょっとゆっくりしていってくれ。」
紅茶を出される。
「すみません、いただきます。」
「いいんだ。少し君とは話がしたい。」
「話?」
「そう。その制服。代々木音楽の生徒だろ?」
「はい。そうですけど。」
「かつて僕もそうだった。」
「卒業生なんですか?」
「いや、やめようとしてる。」
「…退学ってことですか?」
「そう。この写真を見て欲しい。」
目の前に出された写真には世界的バンド“wide red”のボーカル、“ジャック・エイリー”が写っていた。
「ジャック・エイリー!?エイリーってまさか?」
「そ、僕はジャック・エイリーの息子。でも僕は父見たく作曲のセンスがずば抜けて良いわけでも、凄い歌唱力があるでもない。ましてや父のようなバンドを引っ張るカリスマ性もない。僕は音楽に不向きな人間なんだ。」
「スティーブさん…」
「元々声楽選考を選んだのも歌唱力を伸ばしたかったんだ。だけど僕はついていけなかった。だから辞めることにしたんだ。」
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「ありがとう、ちょくちょくまたバイト参加してね。」
そういいスティーブは見送る。
「サラブレッドってのも楽じゃないなぁ。」
呟きながら夜の街をカローラで駆け抜けた。
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次の日、昼休み中庭にて。
「あ、悠斗ごめん第1練習室に弓忘れてきた!」
「おいおい、しっかりしてくれよ。」
「先に教室戻っててー!」
そういい、走って取りに行く。
第1練習室から中庭を通ると突然肩を掴まれる。
「わっ、なに!?」
そこには灯野会長が立っていた。
「岸田くん、すこしいいかな?」
「生徒…会長?」
灯野会長は木の下にあるベンチに腰をかけカフェオレを慶洋に渡す。
ベンチを叩き、
「ここに座るといい。」
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「君に相談したいことがあるんだ。」
「相談ですか?」
「そうだ。」
そういい缶コーヒーのタブを開け1口飲む。
「スティーブ・エイリーという男が声楽科にいる。彼は俺と同い年だが留年して現在1年生だ。」
「それが昨日…」
「…彼と話した?なら話が早い!彼はこの学校を辞めようとしている。君、正しくは君たちがこの学校に居続ける理由になっていて欲しいんだ。」
「俺たちが?ですか。」
「そうだ。彼は1年生の頃、父のようになりたい、父を超えたいと言っていた。しかし彼には素質はあるがなかなか光らず結局腐ってしまった。だから君たちには彼の成長のヒントを与えて欲しい。」
「ヒント…ですか?」
「そうだ。特に君はその伸びやかな表現は目を見張るものがある。お互いが切磋琢磨し、彼の自信に繋がるようにして欲しい。」
「…分かりました。善処します。」
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自宅にてかのんと慶洋は通話していた。
『で?そのスティーブくんって子を誘おうとしてるの?』
「そうなんだよ。今からだったらギリ出席日数的な事も無事行けるっぽいらしい。」
『じゃあ頑張らなきゃね。そうだ、あとちぃちゃんの様子って分かる?』
「千砂都がどうした?」
『大会が近いからって神津島には来なかったんだ。でも本質的なものはそうじゃない気がする。』
「そっかァ。わかった。ちょっと確かめてみるわ。」
『ありがとう。』
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次の日。
「悠斗、今週土曜暇?」
「一応空いてるけど?」
「前やったジャズ喫茶でクラリネット、ボーカルを募集しててそこで両方やらね?」
「まぁいいけど。」
「よっしゃ。決まり!」
「でもなんで?」
「ふふーん、秘密。」
「えぇ!なんで!?」
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その日の帰り。
ダンスレッスンが行われているスタジオにて。
「路駐セーフか?」
そう言いながら路肩に止めて千砂都を待つ。
そして待つこと1時間。
「長ぇな、熱がはいってんな。あいつ。」
そしてさらに30分後。
千砂都がスタジオから出てきた。
「あれ?慶洋くん?」
「よっ。」
手を挙げ左手に持っているスポーツドリンクを投げる。
「ありがと。」
「乗れよ。送る。」
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代々木ICからC1に向けてカローラを走らせる。
「家、こっちじゃないよ。」
「知ってる。お兄さんとドライブでも?」
「柄でもないことを。かのんちゃんに怒られるよ〜。」
「だからそういうんじゃねぇって。」
「ハイハイ。」
しばらくC1を廻ったあと辰巳第1PAに停めた。
「なんか飲みたいものある?」
「じゃ、コーラで。」
「昔っから変わんねぇなやっぱ。」
「えへへっ」
カフェオレとコーラを買い車のトランクに腰をかける。
「で?こういうとこに連れてくるってことはなにかあるんでしょ?」
「まぁな。…お前なんか無理してんだろ?」
「なんでそんなふうに思うの?」
「まぁ言動や挙動。というより、幼なじみとしての勘かな?」
「流石だね。…私にとってかのんちゃんや慶洋くんはずっと手の届かない人間だなぁって思ってたんだ。」
「俺らが?」
「そう。2人とも歌や楽器に天性の才能があって。2人はその中でお互いに高め合う関係。私はそんなふたりに追いつきたい、2人ができない事ができるようになりたいって。そう思ってダンスを始めたんだ。」
「そうだったんだ。」
「慶洋くんとこうやって2人きりで話す時間ってあんまなかったし知らないと思う。私がダンスを今回本気で挑んでるのはそんなふたりに頼らないでも結果が出せるっていう証明になるって思うんだ。だから見てて、絶対優勝してみせるから」
「千砂都…」
「さ、明日も早いから送ってね〜。あとかのんちゃんには今日の話は内緒ね?」
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千砂都を送った後でかのんに通話を掛ける。
『どう?様子は。』
「やっぱなんか変に空回りしてると思う。」
『そっか…』
「でも、あんまり突っ込むと良くない気もする。ちょっとずつ様子を見てみるわ。」
『お願い。』
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土曜日。喫茶「FILL」
慶洋は店長に無理を言いスティーブに有給を与える代わりに5時からやる演奏を聴きに来させようとしていた。
「無理言ってすみません、店長。」
「いやいや。ボクもスティーブくんのことは気になっててね。」
悠斗は2人の会話を聞いて思わず突っ込む。
「ちょちょっどういう状況?」
「即戦力が手に入りそうってとこ?」
「そろそろ開店するよ。スティーブくんも来るよ。」
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午後5時、開店。
慶洋はマイクスタンドの前に立ちコントラバスを構える。悠斗もマイクスタンドの前でクラリネットのマウスピースを咥える。
♪'S Wonderful /岸田慶洋
♪FLY ME TO THE MOON/水川悠斗
スティーブは2人の歌を開店と同時に聞いていた。
(彼ら、上手いなぁ。僕とは、なんで、何が違うの?)
突如彼は思わず店を飛び出す。
慶洋は追うように店をでた。
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路地裏。
「「ハァハァハァ」」
2人は相当離れた場所に走ってきたおかげで息が上がっている。
「…からない」
「なんだ?」
「分からない!僕と君の違いが!生まれた環境は僕の方が圧倒的に上なはずなのに!なんで僕より君の方が歌が上手いのか!分からない!!」
「俺は上手い訳では無いよ。ただ、音楽に対する想いは誰にも負けない。俺ね、今までベースから離れてたんだ。トラウマがあって。でも俺を信じて仲間に、バンドとして一緒にしてくれてる奴らがいる。だから、誰にも負けられない。」
「バンド?今のバンドは勢いがない。そんなお遊びに付き合うわけ…」
「遊びじゃないよ。この音源聴いてみてよ。聴いて、それでも遊びだと感じるならそれでも構わない。ただ1つだけ伝えておく。俺は、お前の力が欲しい。」
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スティーブの部屋。
慶洋に渡された音源を聴く。
そこにはかつてヨヨフェスの時から岡山でのライブまでの音源だった。
スピーカー越しでも伝わるそのパワーと想い。父のバンドには無い全力な演奏だった。その演奏に彼は心を掴まれたような感覚がした。
「僕の歌唱には恐らく全力で取り組む姿勢がなかったんだ。僕は、彼らと歌うことでなにか見えるのかもしれない。」
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数日後。
「おーい練習はじめねぇの?」
龍樹が尋ねると、
「まぁ待ってな。」
と慶洋はつぶやく。
すると奥から唸りをあげるV8の音。
銀色のコルベットが目の前に止まる。
「「「こ、こ、コルベット!?」」」
スティーブは降りて慶洋に手を差し出す。
「よろしくな。これから。」
「うん。じゃあ自己紹介して。」
「初めまして、ここの声楽専攻のスティーブ・エイリーです。」
「「「え、え、エイリーってまさか!?」」」
「そ、ジャック・エイリーの息子。でも入るのは条件がある。」
「条件って?」
「僕は歌うならツインボーカルで岸田さん、水川さんと組みたい。君たち2人の歌がないなら入らない。」
「「それはもちろん。」」
「という訳で新生代々木音楽高等学校スクールバンド誕生だね!」
「「「「オー!!!」」」」
可夢偉が叫ぶと5人は拳を突き上げた。
offlive!superstar!!
「どうも岸田慶洋でーす!」
「スティーブ・エイリーです。いくらなんでも幼なじみにナンパはないんじゃない??」
「別にナンパじゃねぇよ。第一俺は…」
「俺は?」
「別になんでもねぇよ!」
「ふーん」ニヤニヤ
「なんだよそのニヤニヤは!」
「ま、読んでる人もいずれわかるよ。それではー!」
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※シールド・・・ベースとアンプを繋ぐケーブルの名称。
いかがでしたか?では!