Clublive!Superstar!!   作:gooty

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あけましておめでとうございます!!
今年もclublive!superstar!!をよろしくお願いいたします!
ではお待ちかね8話です!どうぞ!


第8小節「瞬きの先へ」

悠斗の家に招かれた4人。

「悠斗くんは葉月さんの事情知ってたの?」

「まぁね。同じ高校だけどあんたらが知り合いだとは思わなかった。」

「まぁ人数少ないからね。」

「どうにかならないのかな。」

かのんは事情を話す。

「今文化祭の準備をしてるんだけど葉月さん、生徒会長戦の時は文化祭も普通科と音楽科が手を取り合って準備するって公約を立ててたんだけど…」

「まぁ予想はできるなぁ。音楽科だけで行うって言ったんでしょ。」

「そうなんデスよ。」

「あいつも抱え込む癖あるからなぁ。心配してる奴もいるってこと、相談できる人がいるってことも気がついて欲しいなぁ。」

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その晩。悠斗は恋を晩御飯に招いた。

ピンポーン

「はい、悠斗さん…」

「飯、食わねぇ?」

そのまま自宅に連れていく。

「サヤさんは?」

「恥ずかしながら暇を出しました。」

「そっか…てことは飯は。」

「私がどうにかしてます。」

「なんで早く相談しねぇんだよ。…まぁいいけど。とりあえず座って待ってて。」

悠斗は鮭の切り身を冷蔵庫から出して塩焼きを作る。

ご飯を食べながら話を聞く。

「…私はどうすれば良いのでしょうか。」

「文化祭の事か?」

「なぜ知ってるんですか?」

「さっきかのん達に聞いた。あいつらの曲を編曲、演奏してるのは俺らだから。」

「そうですか。他のメンバーには…」

「話してないよ。」

「そうですか…」

安堵した様子を見せる恋。

「やはり撤回すべきでしょうか…」

「どうだろな、普通科と音楽科には壁があるって聞いたからそうしたら音楽科から反論が出てもおかしくない。…ただ恋がどう思うか、お前がどうするのがベストか、そこだと思うぞ俺は。」

「そうですか…」

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次の日。

恋の自宅の門の取っ手に弁当がかかっていた。

そこには悠斗の置き手紙もあった。

[おはよう、恋。どうせ恋の事だから日の丸弁当になってんだろ?おかず適当につめといたから食べておいて。困った時やしんどい時も飯を食えばどうにかなる!じゃバイトあるからお先。弁当箱はポストにでも入れて置いて。]

「ほんとにあの人は…」

恋はクスッと笑い学校に向かった。

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昼休み、慶洋と悠斗は一緒にご飯を食べていた。

「…なぁ慶洋、お前は心から信頼してる人が判断に困ってたらどうする?俺は正解がわかんねぇよ。」

「どうした急に。何かあったのか?」

「深くは話せねぇ。てか話すなって言ってる。」

「そうか…。俺ならそいつの判断を尊重するな。信頼できるんだろ?ならそいつの判断に委ねるなぁ。」

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一方結ヶ丘。

音楽科によってどんどん文化祭の準備が進んでいた。

そんな中恋はスクールアイドル部の部室に来る。

昨日の発言を撤回するとは言うが何かを抱えていた様子だった。

 

「ただ、スクールアイドルは…。スクールアイドルだけは、やめてほしいのです!」

「え?」

 

「この学校で、活動しないでほしい。」

 

「理由を教えてくれる?」

「かつて、ここには、学校を廃校から救うためにアイドル活動をする生徒がいました。それが、私の母です。」「だから、この部屋には、学校アイドル部のプレートが…。」

「まだスクールアイドルという言葉が生まれるずっと前の事。母達の活動は評判になり、注目を集めました。でも、目標は叶わず、学校は廃校に…。」

 

「だから、私は、母が新たに創ったこの学校で、スクールアイドルを始めようと思っていました。母が願ったスクールアイドル活動で、学校を盛り上げようと…。」

「あんなに嫌がってましたデスのに!?」

 

「ですが…。」

「じゃあ一緒にやろうよ!」

 

「それこそ、私達で力を合わせれば…。」

「何も残っていないのです…。いくら探しても…。」

 

「スクールアイドル活動の記録だけ残っていないのです…。他の学校生活の記録は残っているのに、学校でアイドル活動をした、その記録だけがどこにもない…。それで思ったのです…。もしかしたら、母は後悔していたのではないか。スクールアイドルでは学校を救えないと、感じていたのではないかと…。」

「そんな…。」

「そう決まった訳ではないデス!」

「なら、どうしてないのです? 大切な思い出の写真一枚残っていないなんて、あると思いますか?」

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その晩かのんの自宅。

「どうにかならないかなぁ…」

店に立っていると悠斗がカフェの玄関を開け現れる。

「あれ、悠斗くん。いらっしゃい。」

「今日夜勤だから時間あって。ホットコーヒー1つ。」

「豆は?」

「じゃあブルーマウンテンで。」

コーヒーを淹れ、話す。

「恋の様子はどうだ?」

「実は、そのことなんだけど…」

今日あったことを悠斗にはなす。

「恋がアイドルかぁ。」

「どうにかしたいんだけど…」

「そりゃ記録を探すしかないよ。でもそうやって言ってきたと言ってるのは間違いなく恋の中で何か変わり始めたんだと思う。俺はそんな恋の気持ちを尊重してあげたいな。」

「悠斗くんって葉月さんの事ほんとに大事なんだね。」

「ま、まぁな。なんて言うかほっとけないんだよ。俺の鏡みたいな感じで。」

「ふーん。」

「違うからな!そんなんじゃないからな!」

「隠す必要ないのに。」

コーヒーを慌てて飲み干す。

「バイト行く!」

「ごめんごめん。あまりにも反応があれだったから。行ってらっしゃい。」

悠斗はワークスに乗り込む。

「いいか!恋には言うなよ!!」

「わかってるって。」

(俺が恋のことを…って違う違う)

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次の日記録を探すがやはりなかなか出てこない。

「何か恋ちゃんのお母さん言ってなかったの?」

 

「ただ、いつも口癖のように、同じ場所で想いが繋がっていてほしいと…。」

「同じ場所…。」

「だから、ここに学校を創ったって事だよね?」

 

「同じ場所で思いが繋がる…。待って! 葉月さん! この部屋の鍵って、葉月さんが渡してくれたよね?」

 

「理事長が見当たらないと言うので、家を探したら、私の机から…。」

 

「最初この部室に来た時、何があったっけ?」

「特には…。」

「ここにあるの?」

 

「分からない! でも、たぶん、何かが…。」

 

「これ…、もしかして!」

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その後の全校集会。

 

「それは…。」

「さっき、スクールアイドル同好会の部室で、このノートを見つけました。この学校ができる前、ここにあった神宮音楽学校の生徒達が書いたものです。その生徒達は、廃校の危機が訪れた時、アイドル活動で生徒を集めようとしたのです。その時の日誌にこう書いてあります。学校でアイドル活動を続けたけれど、結局、学校はなくなる事になった。廃校は、阻止できなかった。でも、私達は何一つ後悔していない。学校が一つになれたから。この活動を通じて、音楽を通じて、みんなが結ばれたから。最高の学校をつくり上げる事ができたから。」

 

「お母様…。」

「一緒に努力し、一緒に夢を見て、一緒に一喜一憂する。そんな奇跡のような時間を送る事ができたから。だから、私は、みんなと約束した。『結』と文字を冠した学校を、必ずここにもう一度創る。音楽で結ばれる学校を、ここにもう一度創る。それが私の夢。どうしても叶えたい夢。この学校を創った葉月さんのお母さんは、音楽で結ばれる事を望んでいたんだよ。この学校は、その夢を叶えるための学校。普通科も音楽科も心が結ばれている学校。スクールアイドルは、お母さんにとって、最高の思い出だったんだよ。」

「最高の…、思い出…。」

 

《恋。スクールアイドルは、お母さんの最高の思い出!》

 

「これも、ノートと一緒に。」

 

「お母様…。お母様…。」

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「これは、スクールアイドルの…。」

「うん! みんなで作ってる学園祭ライブのステージ!」

 

「みんなで…。」

 

「ねえ、葉月さん…。葉月さん。ううん、恋ちゃん。一緒にスクールアイドル始めませんか?」

 

「今まで澁谷さん達の邪魔をし続けてしまった私に、そのような資格は…。」

「私、恋ちゃんと一緒にスクールアイドルとして歌いたい…。この学校のために、いや、この場所で作られた沢山の想いのために!」

 

「大丈夫! できるよ!」

「素直じゃないわね!」

「私達は、いつでもファインファインデスよ!」

その瞬間悠斗の言葉を思い出す。

「お前がどうするのがベストか、そこだと思うぞ俺は。」

更に追い討ちをかけるように恋の背中を風が押す。

そしてかのんと恋はあつい握手を結んだ。

 

「さあ! みんなで学園祭の準備、始めるよ!」

『おー!』

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恋が母のスクールアイドルに関するものを探す際に1枚の写真が出てきた。キラキラと輝くクラリネットに満面の笑みを浮かべた少年とのツーショットだ。

「これは…」

すぐに悠斗の家に向かう。

「悠斗さん!」

「どうした?恋。」

「この写真をおぼえていますか?」

「!?」

「私たちは1度、会っていたんですよ!」

「まさか竜也さんの頼み事って。」

部室に置いてあった木箱を開ける。

二重底になっており鍵を使い開ける。

そこには同じ写真と、「恋をよろしく」と書かれた紙があった。

「この字はお父様の…」

「この出会いは仕組まれたわけか…」

「でもなんにせよ、会う運命だったんだと思います。…私、スクールアイドル始めます。」

「そうか…。恋の考えてることなら大丈夫だよ。応援してる。」

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かのんの家の喫茶店。

「悠斗くんどうしたの?」

「曲作り、俺にも手伝わせてくれ。」

「ふふっ、悠斗くんならそう言うと思った。」

そう言い意見を纏めた。なかなか散らばった意見だったがたった一つの一言一句同じな文章があった。

「「涙は似合わない。」」

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「入学希望者増えるでしょうか?」

「正直言うと、分からない…。けど、やるしかない。信じるしかない。」

 

「強いのですね、かのんさんは。」

 

「そんな事ないよ! ただ、私ね、始まりの瞬間が好きなの。そうだ!」

「何です?」

「せっかくだから、やってみようかと思って!」

 

「わあ! もしかして。やりマス! 可可、夢見ていマシタ!」

 

「ういっすじゃ駄目なの?」

「スクールアイドルデスから!」

 

「この学校を、歌で結んでいこう!」

 

「1!」

「2!」

「3!」

「4!」

「5!」

 

「結ヶ丘女子高校スクールアイドル部! ソングフォーミー! ソングフォーユー!」

「「「「「ソングフォーオール!」」」」」

♪Wish Song/Liella!

彼女たちは青い空に声を響かせた。

その歌は多くの人の心を動かした。

もちろん見に来ていた悠斗の心もだ。

 

「私達は、結ヶ丘女子高等学校の…。」

 

「「「「「スクールアイドルです!」」」」」




offlive!superstar!!
「はーい澁谷かのんです!」
「水川悠斗でーす。」
「まだこの時は恋ちゃんへの思い隠してたねそういえば。」
「うわぁ思い返すと恥ずかしい…」
「まあメロメロなの知ってたけど。」
「うるせぇなぁ、お前も慶洋に対してそうだろうが。」
「いまは関係ないでしょ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次回は閑話を挟みます。
ではー。
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