あり?オリ主と原作主人公は何処さ、行った?
「貴方の
決め台詞を発すると同時に、彼女は空高く跳び上がった。ユージーンも彼女を追随するように、飛び上がり、携えていた巨剣を振り被る。だが、ミトも高い反応速度を瞬間的に発揮させ、紙一重で躱し、反撃に転じようと、愛鎌を降り被った
「はぁぁぁぁ!!!……えっ!?」
一瞬、ミトは自身の眼を疑った。ユージーンの大剣が鎌と衝突仕掛けた瞬間、刀身が
『ミト(さん)っ!!!』
落下する彼女を前に、仲間たちが名を呼ぶ。その声は、薄れ逝く意識を、奮い立たせ、愛鎌を握る手により一層の力を与える。翅を強く羽ばたかせ、巨剣を目掛け、御返しの強烈な一撃を叩き込む
ユージーンも負け時と、斬撃を弾き返し、並大抵のプレイヤーであれば、眼で追うことすら敵わない斬撃の応酬が繰り広げられる
「ちょっと……もう、三十秒経ってるんだけど?」
「悪いな、やっぱり斬りたくなった。 首を取るまでに変更だ」
「そう……なら、此方もより一層の誠意を見せなきゃいけないわね。その
一定の距離を保ち、ユージーンの斬撃を刃先で去なし、華麗に舞う姿は正に蝶の様に、美しく、不敵な笑みと相まって、彼女の美貌を最大限に引き出していた
「何が可笑しくて、笑っているかは知らんが、此れで詰みだっ!!!」
刹那、ユージーンの叫びと共に、赤い光が迸った。標的を目掛け、振り下ろされる刃、其れに対し、剣の中央に、両手で握りしめた鎌を振り、四連撃の斬撃を、《あの世界》で、彼女が得意としていた両手鎌上位ソードスキル《レヴェレーション》を独自に再現した斬撃を放った
「ぬっ…!?」
「……武器破壊は無理っと、さすがは
高く、高く、誰よりも高く、彼女は飛んだ。その背に、太陽の陽を浴び、水色の翅を震わせ、手に握り締めた愛武器を握る手に力を込める
「超えていくっ!!!」
その高らかな叫びと共に、ユージーン目掛け、有りっ丈の力を込め、鎌を叩き込んだ
渾身の一撃は、真っ二つに対象を切り裂き、その姿を残火に変えた。其れは、《紫の死喰い》が勝利を勝ち取った瞬間であった
「ふぅ………久々に本気出すと疲れるわね。やっぱり」
「リーファ……なんだ、あの
「う〜ん、実はあたしもよく知らないんだよね。お兄ちゃんの親友の恋人さんってことは分かるんだけど」
「ごめん、ヴェルデ。蘇生を頼める?」
「構いませんよ」
鎌を肩に担ぎ、リメンライトを前に佇むミトが、息を整えた後、申し訳なさそうにしながら、ヴェルデに蘇生を頼むと、彼はトレードマークを掛け直し、魔導書を片手にスペルワードの詠唱を開始する
数秒も経たない内に、青い光が赤い炎を包み込み、人の姿を取り戻していく
「見事な腕だな……
「勿体ない……って?」
「なんだ。本来、
「……………………」
ユージーンからのまさかの指摘、ミトの瞳が点になり、彼女の思考が停止する。如何やら、彼女は知らずに種族を選択していたようだ
「知らなかったみたいですね」
「しっかりしている様に見えて、抜けているからな。類は友を呼ぶって言うけど、どこまで似てるんだ…あのバカと」
「仕方なかろう、一番身近なのがあのバカなのだからな」
「可哀想なミトさん」
「ミトさんってバカなんだ」
「んなもん分かりきってんだろ。だって、あのバカを選ぶようなバカなんだからよ」
「………んだとコラァァ!!!」
『ぎゃぁぁぁぁ!!!』
矢継ぎ早に放たれる悪口の嵐に、思考を再開させたミトが襲い掛かる。先程とのギャップに、ユージーンを筆頭に他の面々が圧倒される中、リーファとフィリアは平然としていた
「ジンさん、ちょっといいか?」
「俺からも構わねぇかな?ダンナ」
「カゲムネにディスカか。何だ?」
会談場を取り囲んでいた部隊から、二人のプレイヤーが着陸し、ユージーンに声を掛ける。その一人はヴェルデがリーファを助ける際に一線を交えた男で、もう一人はグリスがハジケ勝負を繰り広げた男だ
「昨日、俺のパーティーが全滅させられたのはもう知っていると思う。 その相手がまさに其処にいる
「俺も其処の
「…………お前たちが、そう言うなら今回は見逃そう。だが、次に戦うことがあれば、容赦はせんぞ」
「ええ、何時でも相手になるわ。あっ、でも私よりも強い人いるわよ」
「むっ……其れは興味深いな。どういうヤツだ?」
「仮面を付けた迷子と全身黒ずくめのぼっちよ」
「よく分からんが……次はソイツらと戦ってみたいものだ」
ミトの説明に、ユージーンは苦笑した後、未だ見ぬ強敵に心を躍らせ、カゲムネとディスカを連れ、
「さてと…あの二人は上手くやってるかしらね」
「二人?其れって、お兄ちゃんとテンくんのこと?」
「ええ、実は二人には
「なに?密偵だと…?どういうことだ」
「アネキの領にいるあのシルなんちゃらってヤツがそうらしいぜ?」
「シル……まさか、シグルドか?」
((シルなんちゃらで……分かるとか、血の繋がりすげぇな…))
うろ覚えなグリスの発言から、スパイの正体を導き出したサクヤに、ミト達は彼等が本当に姉弟であったという事実を再確認する
「なるほど、そう考えると最近のシグルドは奇妙だった」
「奇妙?ほう、どんな風にですか?サクヤさん」
「私の食べた料理の余り物をタッパーに詰めたり、私が出したゴミを漁っていたり、私が鼻を噛んだティッシュを懐にしまったりしていた。実に奇妙だろう?」
「奇妙というか、其れは変態って言うんじゃないかナ?サクヤちゃん」
「似たような変態を知っているのですが……」
「あの変態の話はしないで」
「変態というとヤツか」
「ヤツだろうな」
「ヤツか」
「間違いないです、あの変態ストーカーのことです」
「だから、あの変態の話はしないで」
変態、其れが誰を指すかは不明だがシグルドはその人物と同じレベルまでに堕落してしまったらしく、ミト達は思い出したくもない男が脳裏を過り、嫌そうな表情を浮かべる
「恐らく、シグルドの狙いはもうすぐ導入される《アップデート》で、ついに実装されるという噂の《転生システム》だろう」
「なるほど……其れで、
「プレイヤーの欲を試すゲームね」
「きっと、このゲームのデザイナーはキリトさん以上に友達いない」
「だね、あと性格がすっごい悪いと思う」
「きっと、プライドだけが高いひょろひょろしたヤツだな」
「うむ、それでいてキザに違いない」
「結論から言うと、俺たちが嫌いなタイプだな」
「まるで知ってるかのような口振りだっ!!!」
知らない筈のデザイナーのイメージを勝手に決め付けるヒイロ等に、リーファの突っ込みが飛ぶ
「ルー、確か闇魔法スキルを上げていたな?」
「うん」
「じゃあ、シグルドに《月光鏡》を頼む」
「いいけど、まだ夜じゃないからあんまり長く持たないヨ」
「構わない。すぐ終わる」
アリシャは頭の上にある獣耳をぴこぴこと動かし、詠唱を開始する。刹那、周囲が暗くなり、降り注いだ一筋の月光が、円形の鏡を形作り、波打った表面に、景色を映しだす
[いやぁぁぁぁ!!!]
[俺のパスタを食いやがれコラァ!]
[目潰しっ!目潰しっ!]
[キックオフっ!]
[ソレッ!ソレッ!ソレソレソレッ!]
映し出された領主館の執務室、元凶であるシグルドの姿は見えた。しかしながら、彼は突然の襲撃者であるバカコンビとその息子と娘に、酷い目に遭わされていた
キリトがパスタを無理やり口に押し込み、ユイが絶間のない目潰しを繰り返し、ロトがラグビーボールを叩き込み、その隣では法被を着たソウテンが両手に扇子を持ち、踊っているという最強の混沌が繰り広げられていた
[助けてくれぇぇぇぇ!!!]
『なにしてんだぁ!!!あのバカコンビはっ!!!』
スパイのシグルドを襲う悪夢!俺が一体、何をしたァァァ!!!
そして、ミト達と合流したソウテンとキリトを待ち受けるは極寒の地下世界!?
NEXTヒント 雪遊びという名の殺戮
一周年記念!もう一度読みたい再編集話は?
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