第一問 問題!勝つのは俺か、お前か。どっち?
「レディ〜〜〜〜ス!ア〜〜〜ンド!ジェントルメ〜〜〜〜ン!!!待たせたなっ!いえ、待たせ過ぎたかもしれないっ!娯楽は何時も忘れた頃にやって来るっ!荒れ狂う妖精達よっ!お前らの知性を見せてみなっ!新生アインクラッド大クイズ大会のスタートだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
新生アインクラッド。ALOに導入されたあのデスゲームの舞台であった浮遊城。今宵、その場所に新たなる祭典が生まれようとしていた
各種族の妖精達が見据える先には一つの舞台。その中央で、特徴的な猫耳をぴこぴこと動かし、愛らしい鍵尻尾をふりふりと揺らし、軽快なステップを繰り広げる少女の手にはマイクが握られている
『L・O・V・E!シリカ!がんばれ、がんばれ!シリカ!!』
「はーい!司会進行はあたし、泣く子も笑うのキャッチフレーズでお馴染みの《
『L・O・V・E!シリカ!がんばれ、がんばれ!シリカ!!』
少女、シリカは悪戯っ子の様な笑みで観客席を魅了する。彼女はこの四ヶ月で、本格的なアイドルデビューを果たし、SAO時代の愛玩マスコット的な立ち位置から正真正銘のアイドルという地位を確立し、現在では世界中に彼女のファンが存在する
「さてさて、今回の出場者を紹介しちゃいます☆コイツらだぁぁぁぁ!」
「おやまあ、人が沢山だ」
「きっと暇なんだよ。テンちゃんみたいに」
「フィーさん?訴えるよ?そして勝つよ」
「ふっ……リーファ、この大会に俺たちの敵はいないみたいだな」
「お兄ちゃん?大会始まる前にパスタを食べるのはやめてくれない?身内の縁を切るよ」
「なんでっ!?」
「頑張りましょうね。アスナ」
「うん、よろしくね。ミト」
「ヴェルデ!俺たちの騎士道を見せてやろう!」
「申し訳ありませんがチームを変えてください」
「何故にっ!?」
「筋肉祭りじゃぁぁぁぁ!!!バナナパワー見せてやらぁぁぁぁ!」
「………グリスさん。クイズはね、筋肉関係ないんだよ?」
「マジでかっ!?」
「チーム《
「「変なチーム名つけんなっ!マイクバカッ!!!」」
「愛しのダーリン…悪くない」
「ヒイロー!頑張ってね!応援してるよっ!グリスさんはどーでもいいけど」
「「エコ贔屓だっ!!!」」
最早、御約束であるヒイロの贔屓扱いに他の参加者から突っ込みが飛ぶ。その光景に観客席のリズベットは溜め息を吐く
「はぁ……ホントに飽きないわね…アイツらは…」
「バカだからな。仕方あるまい」
「うむ、誰が勝つのか楽しみだ」
「ふっ、勝つのは我が愛弟のグーくんに決まっているだろう?なぁ、ルー」
「う〜ん……ど、どうなのかなぁ?そう言えば、サクヤちゃん。領主の仕事はどうしたの?」
自分の弟が勝利すると信じてやまないサクヤに、疑問を感じたアリシャが問いを投げ掛ける。確かに領主の彼女がこの場にいるのは違和感がある、しかしながら其れはアリシャも同様であるが今は触れないでおこう
「シグルドに押し付けてきた」
「えっ……領に戻ってるの?」
「ああ、クラディールとかいうプレイヤーに弟子入りしてから丸くなったからな。家政夫に雇ったんだ、ちなみに教育係はレコンというこれまた奇妙な少年だ」
「奇妙って、どう奇妙なの?」
「リーファの食べた料理の余り物をタッパーに詰めたり、リーファが出したゴミを漁っていたり、リーファが鼻を噛んだティッシュを懐にしまったりしていた。実に奇妙だろう?」
「奇妙というか、其れは変態って言うんじゃないかナ?サクヤちゃん」
「変態の集まりなのか?
「コーバッツ。アンタは今の自分の姿を見てみなさい、鏡で」
「うぬ?何かおかしいかね?リズベット」
「その変な幟と襷を外しなさいよっ!!!」
「うほっ!?」
バナナ主食主義と書かれた幟と襷を身に付けたコーバッツにリズベットの物理的な突っ込みが飛び、彼は動物的な叫びを挙げ、吹き飛ぶ
「………実に賑やかだ。む?始まるみたいだな」
賑やかな雰囲気に呆れながらも、茶を啜るアマツ。その視界が舞台上の更なる賑やかな仲間たちを映す
「それでは第一問!この人は誰でしょう!」
軽快な効果音と共に上空のモニターに紫色の装備に耳を包んだ男性プレイヤーが映し出される。その姿にミトは表情を引き攣らせる
「ちょっと!どっから、持ってきたのよっ!このスクショ!」
「旧SAOサーバーよりハッカーのKさんがサルベージしました」
「あの変態護衛っ!!」
《K》という謎の存在に心当たりがあるのか、ミトは空に向かい、叫んだ。その親友の姿にアスナは苦笑するしかなかったのは言うまでもない
「其れでは、分かった方からお答えをどうぞっ!」
「はいっ!鬼っ!」
「違いますっ!」
「はいっ!怖い鬼!」
「違いますっ!」
「はいっ!ものすごい怖い鬼っ!」
「違いますっ!」
「分かった。すごい怖い鬼」
「違いますっ!」
やたらと鬼を連発するキリト達。その様子にミトは思う事があるのか、顳顬を動かし、苛立ちを募らせ始める
「おやまあ、おめぇさんらは何も分かってないね。あのミトの反応……間違いない。あれは…!」
「違います」
「あれぇっ!?まだ何も言ってないんだけどっ!?」
「だってリーダーさん。真面目に答えた試しないじゃないですか、直ぐにボケに走るし」
「どんだけ信用ないんよっ!?」
「どうせ、お前の事だ。散々溜めた挙句に鬼みたいな鬼男とか言うんだろ?」
「言わんわっ!てかっ、其れはもう鬼以外の何者でもねぇんだけどっ!?」
「誰が鬼だっ!!!」
「「ぐもっ!?」」
連続の鬼呼ばわりに遂に怒りが頂点を迎えたミトの鎌がソウテン達の頭上に振り下ろされる
「えっと、βテストからデータを引き継いだ正式サービス開始日のミト」
「アスナさんっ!正解です!いやぁしかし、ミトさん。これがミトさんの理想ですか」
「別にそういうのじゃないわよ。ただ強いのをイメージしたら、こういう感じになっただけよ」
「「なぁんだ、ミト(さん)か。てことはやっぱり鬼じゃん」」
「んだとコラァァァ!!!」
「ぎゃぁぁぁぁ!!!」
話が纏まりかけた瞬間、背後から放たれた一言を聞き逃さなかったミトはバカたちを追い掛け、舞台上を駆け回る
「えー、始まったばかりのクイズ大会ではありますが、一門目から何故かは分かりませんが負傷者が続出という前代未聞の事例が起きましたので、中止となりました」
「「おめぇの問題のせいだろうがっ!!!」」
「ぐもっ!?アイドルのあたしを殴るとか何を考えてるんですかっ!シバきますよっ!バカどもっ!!!」
冷静に司会を進行していたシリカであったがソウテン達の物理的な突っ込みを受け、騒動に加わり、更に観客達も乱入を始め、次第に何時もと変わらない騒がしいお祭り騒ぎが繰り広げられる。しかし、誰もが楽しそうに、笑い合い、騒ぐ姿にアスナは笑みを浮かべる
「仕方ないなぁ……みんな」
アスナが笑う隣、遅れてきたユイは状況が読み込めないらしく、頭を数回ほど左右に捻り、隣にいたロトとエストレージャに視線を動かす
「あのー、ロトくん、エスちゃん。今日ってクイズ大会でしたよね?どーして、みんなは殴り合ってるんでしょう」
「そりゃあ、決まってるよ」
「ですね」
「決まってる?どういうことですか?」
疑問符を浮かべるユイに対し、ロトとエストレージャは不敵な笑みを浮かべた後、口を開く
「「バカだからだよ(です)」」
来るべき定期テスト、しかしながら全く勉強していない天哉達…果たして、このピンチをどう切り抜けるっ!
NEXTヒント 一夜漬けで駄目ならば…!
一周年記念!もう一度読みたい再編集話は?
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