ソウテン「気にすんなよ、おめぇさんにはおめぇさんの時間があるからな」
テン………あれ?ねぇ?ちょいと?その構えた杖はなんですん?何されますのん?
ソウテン「此れか?これはな、更新をサボっていたクセにホグワーツで遊んでいたお前にお仕置きする為に用意した特製の杖だ……インセンディオ!」
ぎゃぁぁぁぁぁ!!体が燃える!熱い!!助けてェェェェ!
ミト「はじまるわよ♪」
「おやまあ、此奴は随分と豪勢な旅館だ。福引きの特等の景品とは思えんな」
「そうね。チケットをくれた町内会長さんには、しっかりと御礼をしなきゃいけないわね」
「流石は気配り上手の深澄さん、他者への配慮を忘れない姿勢は見習わんといかんな」
「そうだね、気配り上手は気配り上手でもテンちゃんの気配りは八割が迷子的な発想から生まれた余計なお世話だもんね」
「その通り、俺の気配りは………おいコラ、誰が迷子だ。訴えるよ?そして勝つよ」
目の前に佇む旅館を前に頓珍漢な会話を繰り広げる蒼井さん家の旦那と嫁、小姑。彼等は仲間たちと共に温泉旅館を訪れていた
それは何故か?心優しい町内会長が福引きで当てた招待券を天哉に譲ってくれたからに他ならない
「でも、温泉はやっぱり箱根だよな。関東で一番の温泉街だからな」
「そうなのか?温泉ぐらい、都内に溢れてるだろ」
箱根が一番の温泉地だと口にした和人に、阿来が疑問符を浮かべ、的外れな事を言う姿に軽くため息を吐き、和人は彼の肩に手を置く
「言っとくけど、温泉旅館と銭湯は根本的に違うからな?あっちは日帰りだ」
「なにっ…!」
「えっ?そなの?てっきり二親等レベルの親戚的な認識をしてたんだけど」
「おめぇも知らなかったのかよっ!!」
「ぐもっ!?」
驚きの表情を浮かべる阿来。その隣で、衝撃の事実を知ったと言わんばかりに驚く天哉に飛び蹴りが放たれ、御決まりの叫び声と共に彼は吹っ飛ぶ
「おっさん!温泉たまごがあるんなら、温泉バナナもアリじゃねぇか?ぜってぇに売れるぜ!」
「君は天才か!?灰沢!大ヒット間違いなしだっ!さっそく、制作に取り掛かかろうではないかっ!」
温泉旅館に来ても、常にバナナの事を忘れないのは流石というべきか、提案という名の暴論に行き着く純平と高良。誰もが彼等に呆れを示す。然し、其れは唯一人を除いての話だ
「おうよ!」
「はうっ!毎度のことだけど、なんて斬新かつ奇抜なアイデア!!素敵すぎる……!」
「琴音!?許さんからなっ!ゴリラと交際なんて認めんからなっ!?」
「全くだ!君のようなへちゃむくれに我が家の敷居は跨がせないからなっ!」
「胡咲さんだ。呼んでないのにいる」
「彼女は純平さんの居るとこに湧きますからね」
「きっくん。流石に失礼だよ?その言い方は」
少年の様に無邪気な笑みを見せる純平に妹が鼻血を出す姿に迷子と姉が騒ぐ。呼ばれてもいないにも関わらず、自費での参加の胡咲はしれっと環境に馴染んでいるが、彼女は勝手に参加しているだけであり、招かれてはいないのは言わずもがなだ
「温泉ジャム?なによ、これ」
「温泉水を使用したジャムらしいな」
「なんですって!斬新なアイデアだわっ!女将さん、おいくらっ!?」
最初こそは聞きなれないジャムに難色を示していた里香であったが、茉人の説明を聞いた瞬間に見事な掌返しを見せ、温泉ジャムの値段を女将さんに聞きに向かう
「やれやれ…里香さんは相変わらずのイカれジャム女ですね。あたしの目的はこの温泉チーズケーキ一択です!これを食べる為に今日一日は完全なオフ!」
「圭子の貴重なオフに付き合える事に喜びを感じてる今日この頃」
「あたしも彩葉と一瞬で嬉しいよー!」
里香に呆れていた圭子は、大好物のチーズケーキを食べる為に完成な休みを得た事を宣言する。其れを聞いていた彩葉が呟きアプリに投稿していると、歓喜の余りに圭子は彼に飛び付く
「いらっしゃい!ようこそ!温泉宿野生の館へ!番頭見習いの白築勘助だ!って!なんでテメェらが!?帰れこのヤロー!あぐっ!?」
突如、旅館の中から姿を見せたのは見覚えのある革ジャン姿の少年。銀髪を靡かせ、犬歯がぎろりと覗く口元に誰もが固まる中、彼の頭上に一発の拳骨が叩き込まれた
「お客様になんて口を聞いてんだい!!この馬鹿息子!!すいません、この馬鹿にはきつく言っておきますんで。蒼井様御一行ですね?当旅館の女将の白築椿です、馬鹿息子がご迷惑を」
拳骨を放ったのは、着物姿の女性。和風美人の一言が似合う絵に描いたような大和撫子な彼女は勘助の母だと名乗る。変態的な発想の持ち主の彼には相応しくない日本人の鏡の様な礼儀正しい所作の彼女に深澄たちは絶句していた
「いえいえ、ホントに迷惑ばかりで。最近は犯罪予備軍みたいな事をしてますよ」
「親の煮付けがなってねぇぞ?女将さん」
「純平。煮付けじゃない、しつけだ」
「傍迷惑迷子とゴリラ、ぼっちに言われたかねぇ」
「「んだとゴラァ!!」」
「おぐっ!?何しやがる!バカトリオ!!」
元凶である勘助の顔面にバカトリオが飛び蹴りを放ち、殴り合いの喧嘩が始まる。見慣れた阿保なやり取りに深澄は身を翻す
「バカな四人組基バカルテットは放っておきましょう。女将さん、御部屋に案内してもえます?」
「此方になります」
「総長の実家が温泉旅館だなんてなー」
「育ち悪そうなクセにな」
「知らない方が良いこともあるということか」
バカルテットを放置し、深澄たちは女将の案内で館内に足を踏み入れる。空かさず、流行りの《オーグマー》を身に付け、愛息子にも風景を見せる
「おやまあ、これまた随分と立派な旅館だ。良いとこに泊まれてよかったねぇ?かーさん」
「そうね。ロトも楽しむのよ」
「言われんでも楽しみまっせ」
「ロトくんとお出かけ!これが婚前旅行ですかっ!やりました!ユイはやりましたよ!ママ!」
「良かったね、ユイちゃん」
ボーイフレンドとの初旅行に無邪気に喜ぶユイに優しく微笑む明日奈。然し、其れを許さない者がいる
「パパは許さん」
「プークスクス、ウケるんですけど〜。えっ?なになに?娘の色恋沙汰に嫉妬してんの?マジナイワー」
「やかましいっ!」
小馬鹿にした笑い方と煽り文句を放つ天哉、其れに対し和人は顳顬をひくひくと動かし、飛び蹴りを放つ
「旅行に来ても、いつもと変わらないのね…」
「というか私たちも良かったの?明日奈さん」
「おいおい、コッヒー。遠慮は逆に失礼だろ?こういうときは甘えておくもんさっ!」
「アンタは遠慮しようか?バカザメ」
呆れを示す詩乃の隣で香蓮が場違いな雰囲気に首を傾げる。その様子を見ていた親友の美優が悪びれもせずにけらけらと笑う姿に突っ込みを放つ
「気にしないで、香蓮さん。あとね、シノのん、この人たちはデフォルトでバカなのよ」
「やっぱり、恋人に選ぶ相手を間違えたかしら?決断は急ぐべきじゃないわよね」
「深澄もそのバカの中に含まれてるんだよ?理解してる?」
「明日奈が最近冷たい……ぐすん」
部屋に向かう道中で繰り広げられる何時もの風景。親友の冷たさに涙する深澄の心に涙という名の雨が降り注ぐのであった
次回に続きます。其れでは今宵はこの辺りで幕引きと致しましょう。この台詞も何度目かは分かりませんが最新話は頑張って考えております、あと最近になって、思いついたんですけど、年末にスペシャルな話を書こうかなと思ってます。其処に参加したい!という方は作者までメッセージを飛ばしてくださいね♪(現時点での参加者は自分と名前は明かしませんが一名います♪)
もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…
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ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
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キリトとアスナが司会の正規の雰囲気