蒼の道化師は笑う。   作:田中滅

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はいは〜い、温泉回後編ですよ〜。不覚にも今日はクリスマスイブ……仕方ない、今年はクリスマス特別幕をお預けにして…此奴を爆弾投下しておこう。つまりはクリスマスプレゼントだネ☆余談だが最近、弟子が出来たよ☆


第十三問 湯けむりの鬼バズり?ココが噂の桃源郷!

「おやまあ、なんとまぁデカい風呂だ。流石は箱根随一の温泉旅館だ」

 

「当たりめぇだ。なんたって、俺の実家だからな」

 

目の前に広がるのは、旅館の名物でもある巨大露天風呂。天哉が何時もと変わらない能天気な発言していると、仕事終わりの勘助が誇らし気に自慢する

 

「なるほどな……んで?女湯はどっちだ」

 

「左だ、あの壁を越えた先に桃源郷は実在する………行くぜっ!」

 

「させるかボケェ!!」

 

「ぐもっ!?」

 

「おぐっ!?」

 

迷わずに女湯の場所を聞く親友、其れを教えようとする好敵手。二人の話を聞き付けた和人が飛び蹴りを放つと、彼等は御決まりの叫び声と共に吹っ飛び、湯船に頭からダイブする

 

「「ぶくぶくぶく〜(覚えてやがれ〜)」」

 

「彩葉くん。リーダーとツッキーさんはなんと?」

 

「覚えてやがれ〜って言ってる。どう考えても、リーダーとツッキーの自業自得なのに」

 

沈みゆきながらもリベンジを誓う兄貴分たちの言い分を菊丸に説明しながら、彩葉は呆れた表情を浮かべる

 

「其れはそうとだ、湯船に浸かる前には体を洗わないとだ」

 

「うむ!そうだな!鈴代くんの言う通りだ。どれ、裸の付き合いと行こうではないか!」

 

「おうよ!オッさん!」

 

「菊丸。純平さんと鈴代ちゃんはかなりの頻度で裸なんだけど、これは突っ込み待ち?」

 

「彩葉くん。その突っ込みは野暮ですよ、触らぬ馬鹿に祟りなしと言いますし、我々は二人で洗いっこでもしましょう」

 

騒ぐ裸デフォルトコンビと高良を見なかったにする彩葉と菊丸。二人は近くのシャワー台に座り、体を洗い始めた

 

「リーダー、石鹸貸して」

 

「なんだ、忘れたんか?仕方ねぇな……」

 

「良かったら、此奴を使いな。困った時はお互いさまだ」

 

石鹸を忘れた彩葉が天哉に貸してほしいと声を掛けると、彼が渡すよりも早くに隣に座っていた青年が貸し出してくれる

 

「おやまあ、こいつはすんません………おろ?」

 

「んあ?て、てめぇは!!ここで会ったが百年目!!実はそんなに経ってないが……まさかの旅行先で再会するなんてな!勝負だ!」

 

石鹸を貸してくれた青年の声に聞き覚えがあり、隣に視線を向けると見覚えのある顔が其処にはあった。青年も其れに気付き、天哉を前に勝負を仕掛けるが当の本人は首を傾げ、隣に立つ彩葉に何かを耳打ちする

 

「どちらさんでしたっけ?ってリーダーが言ってる」

 

「俺を忘れたのかっ!?八人衆のコンドリアーノだ!!!又の名を近藤だ!」

 

「………………こしょこしょこしょ」

 

「まさか、○ディ○ツの襲来時に真っ先に殺されたお前と再会する日が来るとは思わなかった。大ファンです、あの勇敢に立ち向かう姿には涙しました、サインくださいって言ってる」

 

「戦闘力5の○っ○んだろうがァァ!!それェェェェ!!」

 

近藤を戦闘力5の○っ○んと勘違いしている天哉。首を何度も捻り、その末に答えに行き着く

 

「思い出した!出てくる度に良いとこ無しで醜態を晒すネタキャラお笑い集団!!」

 

「はいはいど〜も、今日は名前だけでも覚えていただきたいな〜なんて……って違うわっ!!布留!お前もなんか言ってやれっ!」

 

『折角の御旅行に兄が水を差してしまい、申し訳ありません。毎度のことですが御迷惑を』

 

「今日も礼儀正しいっ!流石は我が妹……って!違う違う!」

 

「近藤!七色の折角の休暇を無駄にするんじゃない、ラリアットされたいのか?お前は」

 

「身内の暴力!」

 

「はっはっはっ!女湯はどっちだ!明日奈様の美しき肢体を私のフィルターに焼き付けてやる!」

 

高笑いと共に姿を見せたのは、痩せこけた頬が特徴的な男性。見覚えのある姿に天哉たちの苛立ちが表情に現れる

 

「また沸いたか、変態ハッカー」

 

「明日奈に近付くな」

 

『有紗さん。今すぐに警察を呼んでもらえる?』

 

「けむくじゃら」

 

「耳垢溜まってますよ」

 

「虫のようなヤツだな」

 

「ホントに嫌いだ!お前らなんかっ!」

 

矢継ぎ早に放たれる罵倒の嵐に、涙ぐむ蔵田は自分が彼等を嫌いである事を三度確認する

 

「それで?何故にお前達もいんの?」

 

「聞いて驚くなよ?実はな……町内会長がチケットをくれたからだ!どうだ?羨ましいだろ!」

 

「へー」

 

「すごい」

 

「よかったな」

 

「反応うっす!?」

 

旅館に居る理由を自慢気に語る近藤であったが、返ってきたのは反応と呼ぶには余りにも薄い対応。予想していたのとは異なる反応に驚愕する

 

「おいおい、なんだぁ?折角の慰安旅行だってのに……見慣れた面がごろごろといやがるな。あん?よぉ、馬鹿息子」

 

「…………なにやってんの?アンタは」

 

騒ぎを聞き付けたのか、姿を見せた実父に天哉は乾いた笑みを浮かべ、天満に問いを投げかけた

 

「課長にこの旅館のチケットをもらったから、部下たちと慰安旅行に来たんだよ。そういう、お前はなんだ?アレか?夜逃げか?」

 

「違うわっ!てか、この旅館はチケットがどんだけあるんよっ!?」

 

「おふくろがなんか大量にばら撒いたから、かなり出回ってるな。今日の客はだいたいがチケットの客だぜ?」

 

「潰れんぞっ!?」

 

またしてもチケット、大量にばら撒かれたという其れに旅館の心配をする天哉は流石の気配り上手だ

 

「でだ、女湯はどっちだ」

 

「彼方ですよ。蒼井警部」

 

「おぃぃぃ!なんか女湯を覗こうとしてんぞっ!!」

 

「おやまあ、あれが警察官とは……世も末だ」

 

「片方はお前の父親だろうが!!」

 

「ぐもっ!?なにしやがるっ!ぼっちゴラァ!!」

 

「誰がぼっちだ!この迷子めっ!」

 

「喧嘩なら混ぜろやゴラァ!!!」

 

「「何時の間に脱ぎやがった!!!ゴリラァァ!!!」」

 

喧嘩を始めるバカトリオ。次第に周囲を巻き込み、騒ぎまくる彼等の声を湯船に浸かりながら聞いていた深澄は軽くため息を吐く

 

「ホントにバカなんだから………」

 

「惚れた弱みかな?これも…」

 

親友の呟きに同じように湯船に浸かる明日奈も苦笑混じりに同情してみせる

 

「くっ……リアルのレンちゃんがこれ程までにグラマーだなんて……!」

 

「なんで圭子ちゃんは悔しがってるの?」

 

「コッヒー。これが持たざる者の率直な意見だぜ?」

 

「同じ女子で良かったぜ………アタイは今、魅惑の宝を目にしている………これがひとつなぎの大秘宝なんだな」

 

「桔花はちょっと黙ってくれるかしら」

 

悔しさの余り、露天風呂の床を叩く圭子に引き気味の香蓮に対し、美優はけらけらと笑う。その隣では安定のセクハラ発言を繰り出す桔花に詩乃が遠回しに黙るように促す

 

「退きたまえ、琴音くん。キミは自分が何をしているのかを理解してるのか?」

 

「純平さんのセクシーショットは私が守る!命に変えても!」

 

「ふっ……どうやら、キミとは決着をつけなければならないようだな。来たまえ!」

 

「有紗さん。あたしたちの親友は旅に出たんだよ」

 

「そうだネ………直葉ちゃん」

 

男湯に侵入しようとする胡咲を必死に止める琴音。その様子を見ていた直葉と有紗は互いの親友の痴態に遠い目をする

 

「兄が御迷惑を。誠に申し訳ありません、あとでシバいておきます」

 

「気にしなくていいわよ……えっと、布留ちゃん?それと、深澄に明日奈。聞いてもいい?なんで、男連中もだけど……こいつらは静かに出来ないの?」

 

礼儀正しい布留の頭を優しく撫でた後、里香は毎度お馴染みの騒がしい仲間たちが静かに出来ない理由を親友たちに問う。すると、彼女たちは綺麗な笑顔を浮かべた後に口を開いた

 

「「決まってるじゃない。バカだからよ」」

 




今年もあと一週間………仕事頑張ろ〜っと!少し早いけど………最後の挨拶をテンちゃん、シクヨロ

ソウテン「あいよ……皆様、今年も我々の馬鹿騒ぎにお付き合いいただき誠にありがとうございます。来年も皆様の御眼鏡に適う日々を彩って参りますので、御声援をよろしくお願い致します。それでは……。Adiós(さよなら)

もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…

  • ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
  • キリトとアスナが司会の正規の雰囲気
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