蒼の道化師は笑う。   作:田中滅

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はいはい!いよいよ幕を開ける、GGO編!はてさて……荒野を相手に彼等はどういう彩りを見せるのか!


第三章 荒野の戦場と彩りの道化(色彩組)
弾込め(プロローグ) お触り厳禁


「ツキ。対象までの距離は?……ちょっと、聞いてる?返事しなさいよ…ツキシロ!」

 

ガンゲイル・オンライン。通称:GGOは、アメリカにサーバーを置く《ザスカー》が運営しているMMORPGだ。剣と魔法がコンセプトのALOとは趣きが異なる世界観がウリの注目ゲームだ

そして、此処は荒野フィールド。愛用の狙撃銃《PGM・ウルティマラティオ・ヘカートII》のスコープを覗き込んでいた女性、シノンは背後に呼び掛ける

 

「んあ?すまん、見てなかった」

 

その声が自分を呼ぶものである事に気付き、佇んでいた青年、ツキシロは目線の先にある魅惑的な景色から、視線を切り替え、答えを返す

 

「アンタ……それでも《スポッター》なの?敵との距離を計らずに何を見てたのか……教えてくれるかしら?」

 

「シノンの尻、又の名をシノケツとも言う世界の宝だ」

 

「んなっ…!風穴開けられたいのっ!?アンタ…!」

 

冷静に問い掛けたのも束の間、悪びれる様子すらも見せずに堂々とした発言を放つツキシロ。彼の発言に火が出る勢いで顔を紅潮させたシノンは、銃口を突き付ける

 

「なんだ、照れてるのか。いいか?女性の魅力を聞かれた場合、大半の男が胸と答えるが、其れは間違いだ。女性の本質は尻にある!尻を見れば、その心が何を意味するかを感じられる!言わば尻とは人を映すかが---………」

 

「シュピーゲル。その変態を荒野に捨ててきてもらえる?」

 

「あはは………相変わらずだね。君たちは……」

 

尻についての熱弁を語るツキシロを無力化した後、彼を椅子代わりに冷めた態度を見せるシノンに乾いた笑いを浮かべるのは、シュピーゲル。シノンの友人だ

 

「そうだ、君たちに伝えたい情報があるんだけど。聞くかい?」

 

「また、都市伝説(・・・・)の話ならお断りよ。存在すらも怪しい最強プレイヤーの話に興味なんかないわ」

 

「全くだ。俺が興味あるのは、シノン魅惑のヒップラインにだけだ。見ろ、この触り心----ぐもっ!?」

 

「次、触ったら脳天に弾丸撃ち込むわよ」

 

話題を無視し、シノンの魅惑的な尻を撫で回していたツキシロの頭上にヘカートが振り下ろされ、シノンは感情の欠片も感じられない黒い笑顔を浮かべている

 

「でも実際に助けられた人もいるんだよ?《レン》って女の子から聞いたんだ」

 

「あら、私の前で他の女性の話をするの?シュピーゲルは」

 

「えっ?あっ、いやっ!違うよっ!たまたま聞いたんだ!」

 

「ふふっ、冗談よ」

 

揶揄われ、表情を変えるシュピーゲルの反応を楽しみながらシノンは優しく笑う

 

「兎に角!二人も話を聞いたり、見たりするようなことがあったら、僕に教えてね!あの最強プレイヤーの赤狼(ヴォルフ)について!」

 

「分かったわ」

 

「ああ、シノンの尻の話なら大歓---………」

 

全てを言い切る前にシノンの弾丸が、ツキシロに完全着弾(クリティカルヒット)。彼は帰らぬ人となった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………知らない天井だ。あっ、いや知ってる天井だ」

 

頭から《アミスフィア》を外し、素っ頓狂な発言を繰り出す少年の名は白築勘助。シノンにセクハラ発言を繰り返していたツキシロの本来の姿であり日夜、生活費の為に労働に勤しむ苦労人だ

 

「…………懐かしいぜ、あの頃が」

 

日本人には見えない銀髪を掻き上げ、勘助は夜の街並みに過去を振り返る。昔、彼はカラーギャングという不良集団を率いたリーダーだった。満足出来る世界を作り上げる為に、仲間たちと暴れ回り、笑い合った。そして、最強のライバルたちとも巡り合った、世界を自由に彩るを信条とした吏可楽流(リベラル)、彼等は勘助が率いる鎖天衣(サティス)の前に幾度も立ちはだかった

しかし、其れは過去の話。今となっては彼等の噂は勿論。自分も《あの日》を境に足を洗い、真っ当な道を歩んでいる

 

「なぁ……何時かは届くか?あの世にいるお前たちに」

 

赤い瞳で白い光を放つ満月を見上げ、切なさを感じさせる呟きを放つ。彼の名は《ツキシロ》、《冥界の女神》シノンの相棒にして親友

 

だが、その実態が……

 

「満足を忘れた一匹狼の遠吠えがよ」

 

《GGO》最強プレイヤーの肩書きを持つ赤狼(ヴォルフ)である事を今は誰も知らない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃の彩りの道化(バカたち)

 

「ヒイロ。味はどうだ?」

 

「リーダーの足の裏みたいな味がする」

 

「おやまぁ、最悪じゃねぇの」

 

何時ものように鍋を囲み、その最悪な出来栄えに落胆していた

 

「やっぱり、あれか。お前のピーナッツバターが原因か」

 

「いや、パスタだね」

 

「なるほど、ターメリックは鍋には合いませんでしたか」

 

「オッさん!今考えたんだけどよ、おろしたバナナをハンバーグにかけたら最強なんじゃねぇか!?」

 

「君は天才かっ!?グリス!」

 

「素敵です!グリスさん!」

 

「いいか?シリカ。チーズケーキよりバームクーヘンだ」

 

「ディアベルさん。心まで羞恥心を忘れたんですか?チーズケーキの本質、其れは美味さに在らず……そう!チーズとケーキのマリアッチこそにあります!……あれ?ベストマッチだったかな」

 

「やかましい奴らだ」

 

鍋を囲み騒ぐソウテン達を餌に、茶を啜るアマツ。彼等の背後には諦めたように紅茶を嗜むミトの姿がある

 

「ミト……止めないの?」

 

「アスナ。恋愛は奥が深いのよ」

 

「諦めてますね……」

 

「まあ………仕方ないわよ」

 

「はぁぁぁぁ………刺激が欲しいわ……、今までよりも遥かにワクワクするような刺激が欲しい……」

 

全員に聞こえるような巨大なため息を吐き、これまた聞こえるような声で呟くミト。すると馬鹿騒ぎしていソウテンが彼女に歩み寄り、仮面越しに代名詞の不敵な笑みを浮かべる

 

「おろ?刺激を求めてんならよ、ちょいと……バイトしてみねぇか?ミト」

 

「………はい?」

 

この日をミトは後にこう語ったという。「刺激的なデートでした」と……




父・天満からの依頼を受けた天哉は深澄に理由を話し、協力を申し出る。しかーし!蔑ろにされた奴らが牙を剥く!!!

NEXTヒント 鼻にピーマン

もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…

  • ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
  • キリトとアスナが司会の正規の雰囲気
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