ソウテン「開き直りやがったな!?グラサンメッシュ野朗!!!」
フィリア「訴えるよ?そして勝つよ」
はっはっはっ、出来るかな?君たちに
ソウテン「ハジケ奥義・アボカドクラッシュ!!!」
ぎゃぁぁぁぁ!!!アボカドはやめてェェェ!!!
ミト「はじまるわよ♪」
「今日はテンとフィリアの誕生日よ、だからゴーカイに祝ってあげようと思うの。どうかしら?」
ある日の朝。ギルドホームで寛ぐキリト達を前に、ミトは提案する
「どうかしらってすればいいじゃない」
「すればいいとは何よっ!!」
「ぐもっ!?」
投げやり気味に放たれたキリトの発言に対し、ミトの
「全くこれだから、ぼっちは。殴るわよ」
「既に殴ってるよ?ミト…」
鎌を肩に担ぎ上げ、軽くため息を吐く親友にアスナは苦笑気味に突っ込みを放つ。既に物言わぬ屍と化したぼっちを気に留める者はいない、と思いきや、一人の少年が彼を指差す
「御覧なさい、スグちゃん。これがお遊戯会で死体役を四歳から十二歳まで演じた男の末路です………南無阿弥陀」
「いや死んでないよっ!?というか、お兄ちゃんはそんな役したことないよっ!?」
「えっ?そうでした?…………ならば、あの人は誰だったんでしょうか?はて…」
「知らんわっ!!!」
兄貴分の末路を面白おかしく脚色するヴェルデに例によって、振り回されるリーファは突っ込みを放つ
「さっ!さっさと準備をするわよ」
「ちょっと待って!ミト!」
手を叩き、準備の指揮を取り始めるミト。するとグリスが待ったをかけた
「なによ?ゴリ………グリス」
「テンとフィリアはどこだ?」
最もな疑問、主役である双子の姿が見えないことに誰もが今更ではあるが気付いた。この中で、キリトに次いで二人と行動頻度あるミトは、その疑問に優しく微笑んだ
「ああ、二人なら…………トレジャーハントに出て、迷子になってるわ」
「「「な〜んだ、迷子になってるのかぁ〜…………って!何やっとんじゃぁぁぁぁ!!!あの
「……………あっ!今、俺をゴリスって呼ぼうとしただろっ!?」
「気付くの遅いよ」
「仕方ないよ。だってグリスさんだもん」
「へっ………へっ………へくちっ!!!」
「おろ?風邪か?フィー」
薄暗い洞窟。四方全てが岩で閉ざされた静寂の空間、響き渡る妹のくしゃみに疑問を投げ掛ける兄。トレードマークの青いコートは入り口から吹く風に揺れ、顔に冠った仮面から覗く瞳は暗闇で妖しく光る
「う〜ん………そうかなぁ?テンちゃんはなんともない?」
「なんともねぇよ?生まれつき頑丈だからなー、俺は」
「だよね。バカは風邪ひかないもんね」
「はっはっはっはっはっ、妹よ。訴えるよ?そして勝つよ」
さらりと放たれた罵倒を聞き逃さない地獄耳。笑いながらも彼女を告訴する気満々なソウテン、首を左右に捻る
「でもさ〜、久しぶりじゃない?テンちゃんと一緒に遊ぶのって」
「そーいや……そだな」
唐突に、フィリアが放った話題にソウテンも納得した様に頷く
「昔は何時も一緒だったのにね」
「だなぁ……おろ?そーいや……今日って何かあった気がする……なんだっけ?」
「今日……確かにわたしもそんな気が……なんだっけ?」
何か特別な日である事は確かである筈、だがその行事が何なのかを思い出せない双子は左右に首を捻る。その行事が自分たちの誕生日であると気付かないのは、双子ならではの
「分かった!パパとママの結婚記念日だ!」
「えっ?それって、12月31日じゃなかった?」
「あれ?じゃあ、アレだ!テンちゃんとミトの付き合い始めた日!」
「あーそれは8月31日だな」
「なら、グリスさんの筋肉が素敵な記念日」
「そんな気持ち悪い記念日はねぇよ」
記念日の中に自分の趣味を捩じ込むフィリアに、ソウテンの鋭い突っ込みが入る
「それはともかく、わたしたちは何時になればギルドホームに帰れるの?それもこれもテンちゃんが、地図とチーズを間違えたからだよ」
「舐めるな。今日はモッツァレラチーズだから、何時もよりも水々しいぞ」
「なんで威張ってるんよ……」
モッツァレラチーズ片手に胸を張る兄に対し、フィリアは呆れ気味に思いため息を吐く。元々、暇を持て余していた彼女は偶には兄妹水入らずで出かける事をミトに促され、同じように暇そうにしていたソウテンとお宝探しに出かけたが、方向音痴である筈の二人が目的地に無事に辿り着く事は不可能に等しい。更にソウテンのうっかりミス基定番のボケで地図も無い、絶望的な状況である
「ちょっと待て……思い出したぞ、今日が何の日だったか」
「ホントに?」
「ああ………今日は卵の特売日だ!!!」
「…………………はぁ」
「アレ?何故にため息?ねぇ、ちょっと?」
安定の残念振りを披露するソウテン。遂には突っ込む事をやめたフィリアは、彼の話に耳を傾けようともせずにメッセージを開く
『フィリアへ。もうそろそろ、夕飯の時間だから帰ってきなさい。ミトより』
「何で母親口調なんよ……」
「おろ?ミトからか?」
「うん。帰ってきなさいだって」
「そうか……んじゃ帰るか」
「えっ?帰り道わかるの?」
ミトからの帰宅催促メールにソウテンが帰宅すると言い放つ。道に迷っていた筈なのに、このバカは何を言っているんだろうと思いながら、フィリアは問い掛ける
「だって、この洞窟………一本道だぞ?」
「………………早く言わんかっ!!!バカ兄っ!!!」
「ぐもっ!?」
「「「誕生日おめでとーーーーーう!!!リーダー!!!フィリア!!!」」」
「「…………おろ?」」
ギルドホームに戻った二人を待ち構えていたのは手厚い歓迎。響き渡るクラッカー音と仲間たちの声に、彼等は驚きのあまり、口癖である素っ頓狂な声を上げる
「あら、どうかしたの?」
「多分、忘れてたんだろ。今日が誕生日だってことを」
「あー……ありえる」
「だはははっ!!!」
「グリスさん……うるさい」
「品がありませんね」
「あたしがハッピーバースデーを歌いましょう!勿論オリジナルソングです!行きますよ〜!ハッピーバースデー!あたしに祝ってもらえて嬉しい!はい!ご唱和ください!」
「マイク娘………なんだその異常なバースデーソングは」
「あたしが作詞作曲したバースデーソングです!えっ?タイトルですか?ハッピーバースデー~めちゃカワアイドルが祝う記念日!お誕生日バージョン!ご唱和ください!リピートアフター~です!」
「…………………で?ディアベル。お前は何をしている」
「見ての通りだ。バームクーヘンを焼いている、隠し味はピーナッツバターだ」
「私のバナナも忘れないでもらおう」
「…………安定の馬鹿騒ぎ……というか、グリスくんとディアベルさんは服を着ようか」
「「何か問題が?」」
矢継ぎ早に繰り広げられる何時ものカオス。然し、ソウテンも、フィリアも、目線の先で笑い合うもう一つの家族に優しく微笑んでいた
「どう?満足した?お二人さん」
「
「
「よし、メインディッシュのペペロンチーノだ」
「隠し味はあたしの調合した自家製ハーブだよ」
「「あっ、間に合ってるんで大丈夫です」」
「「んだとコラァ!!!この迷双子!!!」」
「「やんのかっ!!!脳筋兄妹!!!」」
「やめんかぁ!!!」
「「「「ぐもっ!?」」」」
それでは次は本編で、今宵はこの辺りで幕引きと致しましょう
もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…
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ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
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キリトとアスナが司会の正規の雰囲気