『前回のあらすじ、荒ぶる猛者が集うVRMMOに降り立った最大級の可愛さを持つ美少女彩りアイドルのシリカは、その魅力で仮想世界に新たな革命を起こすのであった……』
『いやいや!であった……じゃない!何勝手に変なナレーションしてるの!?これ、バレット・オブ・バレッツ予選トーナメントだからねっ!?』
開口一番に、舞台上で前回の経緯を解説する一人のアイドル娘。然し、その内容は大半が自画自賛を占めてい為に隣からトレードマークのウサ耳的な帽子を尖らせたレンが突っ込みを放つ
『細かいことは気にしてはいけません。良いですか?アイドルは可愛ければ、何をしても許されるんですっ!』
『そんなわけねぇーーーーっ!!!』
止まらないシリカの暴走機関車顔負けのハジケ振りに更なる突っ込みを放つレン。可愛いマスコット達の登場に沸き立つプレイヤーたちの中に約三名、表情を引き攣らせる者たちが居た
「………なぁ、気のせいか?俺にはアレがどう見ても……見覚えのあるマイクバカに見えるんだけど……」
「奇遇ね……私もだわ……。ねぇ?テン、まさかだけど……あれ以外にも居たりしないわよね…?」
「うぅむ……一概にも無いとは言い切れんけど……他の奴等には情報収集とサポートを頼んでるから、あれ以外には来ないと思う。シリカには伝えるんを忘れてた……」
「無理もないわ、急だったもの」
「にしも……あのウサギみたいな子が可哀想だな……」
「早速、暴走してるもんなぁ……」
思わぬ人物、シリカの登場にため息を吐いたり、呆れたりと表情を次々と変えていくソウテン、ミト、キリト。一方で、あり得ない物を見たように口をあんぐりと開けるツキシロの姿もあった
「総長……、あの子って前に助けた子じゃね?」
「だ、だよな……そーいや、フカの奴がアイドル並に人気があるぜぇ?とか言ってたな……」
「えっ?レンちゃんと知り合いかよっ!?いいなぁ〜……」
「ああ、そうか。リッパーは別件で不在だったから知らねぇのか。実はな---」
もう一人の進行役であるレンの事を知っている様子のツキシロとキッド、その時に居合わせていなかったリッパーに説明を始める
「やぁ、シノン。間に合ったんだね」
「シュピーゲル。えぇ、なんとかね」
「レンちゃんは前に何度かクエをしたことがあるから、知っているけど。あのシリカって言う娘は初めて見るね」
「そうね。随分と可愛らしい子だけど……年齢が年相応かは疑わしいわね」
「……シノン?」
VRMMOプレイヤーであれば、その存在を知らぬ者は少ないが《GGO》古参のシノンは他の仮想現実には疎い。故に《ALO》というファンタジー感満載の世界を中心に活動するシリカは未知の存在なのだ
『さてさて!気を取り直して、エントリーしたプレイヤーさんたちは準備できたかな〜?勿論、できたよね〜!』
『それじゃあ、派手にカウントダウンいっくよ〜!』
『10!』
『9!』
『8!』
『7!』
『6、5、4、3、2!』
『ああっ!一人でたくさん言うとか、ずるいっ!!!だったら!1、0!いざっ!転送っ!!!』
『レンちゃんのばかぁぁぁ!』
『『がんバレット☆』』
息の合った?やり取りの後、参加プレイヤー達は転送された
「………おろ?」
転送されたソウテンは、暗闇に浮かぶ六角形パネルの上に立っていた。視界を動かすと、目の前に《souten VS ripper》という表示が入る。その下には[準備時間:45秒 フィールド:霧の路地裏街]と表示されている
「リッパー………ツキシロのにーさんと居たあのヘルメットか。ふむ……」
何かを考えながらも、装備に不備がないかを点検していく。青いライダースジャケット、防弾アーマ、黒い革靴、
[準備時間:0秒]
刹那、ソウテンの体は二度目の光に包まれる。霧が立ち込め、視界が定まらない路地裏の街、初見ではあるが見慣れた街を彷彿とさせる雰囲気に左右の瞳を動かす
(さぁ〜て、相手は何処かなぁ………おろ?)
周囲を見回し、対戦相手を探していると頭上に何かが当たる。違和感を感じ、その何かが落下してきたであろう上方向に視線を動かす
「酷いわ!ピーマンは食べるのに、私は食べないなんて!」
「貴様!パプリカちゃんを泣かすなぁ!」
「ひぃぃぃぃ!誤解です!パプリカも食べてます!」
手足が生えたパプリカに襲われるフルフェイスヘルメットのプレイヤーが居た。はっきりと会話した訳ではない為にうろ覚えであるが、彼が対戦相手のリッパーである事は明白だ
「ごかい……五回もパプリカちゃんを泣かしたのかぁ!!!」
「ちきしょぉぉぉ!!!あっ!丁度よかった!そこのちびっ子くん!助けて!」
「俺、ピーマン系統苦手なんで無理」
「うわ〜ん!」
「パプリカちゃんを泣かすなっ!お前も敵だぁぁぁぁ!!!」
「ゔぇっ!?」
矛先が自分にも向いた事に、ギョッとソウテンは目を見開く。そして日本刀片手に追いかけるパプリカから逃げ惑い、近くの建物に身を隠す
「「はぁはぁ………し、死ぬがど……おもっだ……!!!ん………あっ!」」
息絶え絶えになりながらも、ゆっくりと顔を見合わせるように互いに隣を確認する。自分が行動していた者が対戦相手である事に気付き、二人は飛び退き、距離を取る
「アンタ。初心者なんだって?いるんだよなぁ……いきがって、オレツエーって勘違いするヤツが。総長とか、シノンは甘かったかもしれねぇが、おれちゃんは歯止めが効かねぇからな?」
「そうなんか。ソイツは助かるねぇ……俺は強いヤツを超えるんが大好きなんよ」
「ほざけっ!おれちゃんとコイツに敗北はねぇ!来やがれェェェ!《ベヒモス》!!!」
高らかな叫びに応じ、爆音が響き渡る。其れはソウテンも良く知る乗り物の
「んなっ!?」
その時、建物の壁を突き破り、一台の巨大な鉄騎が姿を見せた。黒塗りのボディに、
「ハーレーかっ!?」
「唯のハーレーじゃねぇ!コイツは……!」
にやりと笑い、リッパーは座席部分を脚で蹴り上げた。すると、中から巨大な銃身が姿を現す
「おいおい……銃が主流な世界だからって、そんなんもあるんかよ…聞いてねぇぞ」
「へぇ?流石に知ってるか。そうさ、コイツは!速射性能を極限までに高めた唯一無二にして、最強の暴馬!
「ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!!」
その事を知ってか、知らずかリッパーは
正に豪雨と呼べる銃弾はソウテンに逃げる隙も、休む暇さえも与えない
(…………地上だと相手に利がある……なら、取るべき策は一つ…!)
久方ぶりの死と隣り合わせの戦闘は、ソウテンの思考を一気に高める。仮面の奥に浮かぶ不敵な笑み、其れが意味するのは、ただ一つ。
「これで詰みだぜっ………な、なに?い、いない!?ヤツは何処だ!」
砂塵が舞い上がり、倒れゆく相手の姿にリッパーは勝利を確信した。だが、彼は気付いた
砂埃が晴れ、姿を見せたのが丸太である事に。そして、その姿を、不敵な笑みを、仮面を、探すように辺りを見回す
「
その声は、見当違いの場地から聞こえた。遥か頭上から、その妖しくも、不敵な声は聞こえた。その道化師は、不敵な笑みを浮かべ、蒼き衣を棚引かせ、口を開く
「止まない雨は無いと申しますが、今宵は爆裂を伴う雨に御注意下さいませ」
刹那、頭上に無数の鉄球が雨のように降り注ぎ、地面に落ちると同時に連鎖的に爆裂音を響かせる。明らかに揺動であるが、突然の状況にリッパーは思考が追いつかない
そして、その時は、訪れた
「永遠にadieu」
鉄球に気を取られていた隙に肉薄され、至近距離に接近していた槍形態のメタリックロッドが体を貫き、額に留めの仕込み銃が放たれる
「………あの驚き……ブラフ……かよ……」
自らの武器を見た際に驚き様からは想像もつかない彼の策略に、リッパーはそう言い残し、四散した
「いやぁ、真剣勝負なんて性に合わん事はするもんじゃないね」
けらけら、笑う道化師は《CONGRATULATION》の表示を視界に映し、転送エフェクトの青い光に包まれながら、姿を消した
同刻、Pブロック。キリトの前に現れたのは……ん?荒野の真ん中でなんか焼いてる?あれ?服着てなくね?
NEXTヒント アウトドアクッキング
次回もがんバレット☆……これ、流行らせようぜ!
もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…
-
ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
-
キリトとアスナが司会の正規の雰囲気