『前回のあらすじ〜!大熱戦のバレット・オブ・バレッツ予選トーナメント!さてさて、今回の注目は〜〜〜!』
『《剣使い》のキリトと《傘使い》のディアベルの一線だよ〜!いえーい!』
今日も今日とて、始まったシリカとレンこと《ロリットズ》の解説タイム。勝利者、脱落者、観戦者などが見守る中、彼女たちの声が響き渡る
『わぁ〜、もう驚く気もないや。あの人がいるんだもんねぇ……そりゃあ、誰かいるよ…』
『えっ?また知り合いっ!?交友関係どうなってんの!?』
再び、聞く知り合いの名前に呆れ気味のシリカ。一方でレンは相方の交友関係の広さに驚愕している
『昔にやってたゲームで、一緒に馬鹿騒ぎしてた仲間たちなの。キリトさんはパスタばっかり食べるし、ディアベルさんはバームクーヘンばっかり焼いてたかな』
『食生活が可笑しい……!!!』
『だよね、だよね。やっぱり朝、昼、晩、三食チーズケーキが一番だよ。あっ?レンちゃんはニンジン?』
『いやナチュラルに人をウサギ扱いしないでくれるかなっ!?というか、三食チーズケーキって可笑しいからねっ!?』
『知らないの?チーズケーキにはね、栄養がたくさんあるんだよ。なんたって乳製品だからね!』
『何故にドヤ顔っ!?』
ドヤ顔を見せるシリカにレンが突っ込みを放つ。如何やら、彼女たちの関係性はボケ担当がシリカ、ツッコミ担当がレンの様だ。何ともバランスの取れた関係性だろうか、素晴らしいの一言である
『じゃあ、今日も!』
『せ〜のっ!』
『『がんバレット☆』』
御決まりの合言葉と共に撃ち抜くポーズを決めるロリットズ。試合を終えたソウテンは、その様子を見守りながら、ティーカップを口に運ぶ
「ずずっ………あのウサギみたいな子、大変そうだな」
「全くだな。あっ、パスタください」
「俺はピーナッツバターサンド」
合流したキリトと共に好物に舌鼓を打つ。その様子を見ていた他のプレイヤーたちは、「このゲームでナチュラルに飯食うヤツを初めて見た」と後に語った
「装備の確認をしとかないと……《ガンズロッド》は最初、銃形態にしておこう。《フォトンブーメラン》は腰に装備してっと……こんなものね」
ミトは宙に浮いてる六角形パネルの上で、装備を確認する。彼女の服装は紫色のライダースジャケット、防弾アーマとスパッツ、黒いショートブーツ、普段の姿であれば、ソウテンに「もうちょい服装は選びな」と指摘を受けるが、今の姿では杞憂である
「取り敢えずは戦況に応じた戦い方をした方がいいわね……で、油断を誘った後に一撃必殺!よし、この手で行きましょう」
[準備時間:0秒]
刹那、ミトの体が光に包まれる。視界が鮮明になると、現状把握の為に左右に視線を動かす。吹き荒ぶ風が砂を巻き上げ、少量の砂嵐が舞う荒野に、自分が立っていることに気付く
「砂嵐か、目に入ると厄介ね。防塵ゴーグルをしとかないと」
懐から取り出した少し大きい縁の眼鏡を掛ける。余談だが、この眼鏡には追跡機能と発信機は付いていない
暫く、敵の位置を探る為に周囲を警戒し、移動を繰り返していると前方から迫るエンジン音が耳に入る
「こ、これは……バイクのエンジン音ね。となると相手はライダー系のプレイヤーってことか……」
「ふふっ……あら、物知りね?小さな科学者さん」
「………
バイクから降りてきたのは、黒のライダースーツに身を包んだ魅惑のボディラインを持つ美女。彼女はヘルメットを取り、その長い金髪を掻き上げ、妖艶な笑みでミトを見る。そしてまた、ミトも彼女からの問いに恋人の決まり文句であるスペイン語で返事を返した後、少女らしからぬ妖艶な笑みを見せる
「死神ってね」
刹那、女性もといヴィンヤードは背筋が凍りつくような恐怖心を抱いた。目の前の少女の背後に二つの
一人は鎌を片手に仮面を冠った紫色のポニーテール少女、そしてもう一人は水色の髪を靡かせる妖精。何方もヴィンヤードが知らない姿、少なくとも《GGO》では出会った事がない部類だ
「死神とは、随分と大きく出たわね。聞いてみたくなったわ……アナタの悲鳴を」
「あら、奇遇ね。私も聞いてみたかったのよ」
「さぁ、鳴きなさい!!!お嬢ちゃん!」
先に仕掛けたのは、ヴィンヤード。二丁の拳銃を構え、ミトに発砲。しかし、彼女も即座に対応し、近場に落ちていた金属を盾に、銃弾を防ぐ
「今度はこっちの番よ!」
《ガンズロッド》を構え、ヴィンヤードに発砲し、彼女が避けようとよろめいたのを好機と言わんばかりに棍棒形態に切り替え、接近戦に持ち込む
「《FPS》で打撃武器を使うなんて……中々のイレギュラーね」
「私、肉弾戦の方が得意なのよ。其れが、例え、
「人は見かけによらないわね。でも残念……アナタはここでリタイアするのよっ!」
「それはどうかしらねっ!」
再び、発砲しようと銃を構えるヴィンヤード。だが、今度はミトの方が速かった。腰の《フォトンブーメラン》を抜き、彼女の方に投擲したのだ
「…………………」
「…………………アナタ、何処を狙ってるの?」
然し、《フォトンブーメラン》はヴィンヤードには当たらず、彼女の横を通り過ぎ、明後日の方向に消え、そのまま星になった。暫くの間、沈黙が訪れ、我に返ったミトは絶望感に溢れた表情を浮かべる
「しまったぁぁぁぁ!ノーコンなことを忘れてたぁぁぁぁ!自分から、危機を招くなんて、まるでテンじゃない!なにっ!?私はそんなとこまで似ちゃったの?恋愛怖っ!!!」
「よくわからないけど、これはチャンスね。バイバイ……お嬢ちゃん!」
自らが招いた危機に慌てふためくミト。その様子を観察していたヴィンヤードは、彼女に接近しようと、走り出す。それは何故か?確かに《FPS》では肉弾戦を行う者は少ない、しかし居ない訳では無い。銃を使用した近接格闘による接近戦が存在するのだ、そして、他ならぬ彼女もその一人である
「…………な〜んてね」
「…………………は?」
その時だった、ミトは不敵に笑った。唐突な変化に素っ頓狂な声を挙げ、動きを止めるヴィンヤード。そして、彼女は気付いた、迫る風切り音に。素早く反応したミトは、空高く跳んだ
「不敵で軽薄な笑みは!道化と呼ばれる由縁!如何なる危機も好機に変える!彩られたら、彩り返すが流儀!泣く子も笑う!色彩合体!《ガンサイズ》!!私を誰だと思ってるの?この《紫の死喰い》が、貴方の
合体を果たした《ガンサイズ》を手に、彼女は決まり文句と共に地を蹴った。今までの動きが嘘の様に、軽やかで踊るように迫り、守備体制に入ったヴィンヤードが交差させた銃目掛け、鎌を振り下ろす。刹那、甲高い金属音が響き、銃はポリゴンに姿を変え、跡形なく消滅する
「わ、私の武器が……!!!なにをしたのっ!?」
「教えてあげないわ。だって……」
何が起きたか理解出来ないヴィンヤードに対し、ミトは不敵に笑い、口に手を当てる
「秘密は女のアクセサリー、故に私はそのアクセサリーを着飾って美しく笑う死神なのだから」
四散しながら、ヴィンヤードは「彼女は死神よりも恐ろしく、女神よりも美しい、仮面の悪魔。出来れば、二度と出会いたくない」と後に語った
Fブロック予選、ツキシロの相手は伝説の殺し屋と謳われるヒットマン!………だが、狼の牙はギラリと光を放つ
NEXTヒント 赤狼
次回もがんバレット☆
もしも、そーどあーと・おふらいんを書くなら…
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ソウテンとミトが司会の賑やかな雰囲気
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キリトとアスナが司会の正規の雰囲気